ジャック・イジドアの告白

ジャック・イジドアの告白

小説・文芸
1,078円 (税込)

5pt

4.2

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古タイヤの溝掘り職人であるジャックの日常はある日狂い始める……。ディックの自伝的作品にして主流文学の代表作を、新訳で刊行。『戦争が終り、世界の終りが始まった』改題。

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ジャック・イジドアの告白 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    SF要素のない、ディックが自身を投影した準私小説。現代でいう発達障害らしき青年で世間とそりが合わない兄が、わがままだが裕福で世知に長けた妹の不倫に巻き込まれるかたちで物語は進む。序盤から登場人物の言動が強烈でいきなり眼が離せなくなり、徐々に昼ドラ的な愛憎劇に引き込まれていく。世間的には恵まれた存在であるはずの妹夫婦がやがて狂気と化していく中、カルトの終末論に惑わされながらも、純真かつ鋭い洞察力を見せる兄。本当に病んでいるのは誰なのだろう。「彼はある意味で優れた人間なんだ」後にディックは書簡で振り返っている。文学的ともいえるが、サスペンスとしても面白かった傑作。

    0
    2021年03月09日

    Posted by ブクログ

    ディックの非SF小説。SF的設定がないので個人的にはものたりない。イジドアの妹・フェイの強烈さが印象深い。フェイの夫の退院後の行動も強烈な印象を残す。

    0
    2019年04月03日

    Posted by ブクログ

    非SF作品ってことで読んでなかったけど意外に楽しめた。ディックは本当はこういうの書きたかったていうか主流文学を書きたかったのかなと思った。人物造形が丁寧で、描きこみもきっちりしており、アメリカ文学だなって感じする。読んで損はない。

    0
    2018年03月21日

    Posted by ブクログ

    訳注が過剰で煩わしく感じてしまった。^^;
    ディックファンなら解説本に手を出しちゃうと思うし、今は楽にネットで検索出来ると思うのですが、知らないままで間違った解釈をして欲しくないという意向があったのかな?

    0
    2017年12月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ディックの自伝的かつ主流小説。自伝的なのは、カルトとの関わりの部分?それともチャーリー目線でのフェイ(妻)との関わり?

    ディックにありがちなキーキー小うるさくて性格は悪いけど、見た目は標準以上でなぜか男を惹きつける女ー主人公ジャックの妹。フェイーと、フェイの夫のチャーリー、フェイの不倫相手そして後々の再婚相手のナット、そして主人公のジャックが主な登場人物。

    ナットはなんだかどっちつかずで、優しいけどつまらなさそうな決断力のない男。フェイと別れそうで別れなくて、押されてついていった遊園地で自らの滑稽さに気がつき、人生を諦めるというか、認めるシーンはとても良かった。とても現実的で、そして彼はなんだかんだ言っても、不倫の末嫁に愛想を尽かされて出て行かれて離婚しても、フェイになぜか惹かれてしまう自分に嫌気が差しつつも、前向きで、なんというかおぼっちゃま的というかのんきだ。どう考えても、チャーリーの方が好きだけど。女を殴るのは良くないけどね。

    と言いつつ。主人公は、やはりジャック。
    終盤、ジャックが自分の信じていたことが違っていた…と気がついてもなお前向きに捉える姿勢は開き直りのようにも思えたけど、盲信から目覚めて、さしたるショックも受けずに順応し、じゃあどうやって生きていこうか?と切り替える、もがき始めると決めるシーンはとても良かった。
    かくありたいと思う。
    フェイ、チャーリー、ナットは一見社会的に成功していて、あるいは学があって、資産があって。でも、道徳的に正しい行いをし続けたのは(あるいは道を外れなかったのは)ジャックのみ。心の平穏を保ち続けて、人生を諦めていない。高潔さとはこういうことを言うのかな、と思ったりした。

    ここまで書いて、人生を諦めるナットと、人生を受け入れるジャックの対比として読むとより面白いかもなと思った。

    0
    2025年12月31日

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