世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズの投資哲学と今後の展望をまとめた一冊。日本やアメリカに対して悲観的で、中国や朝鮮半島に大きな期待を持つジム氏のロジックが展開されていく。前作『お金の流れで読む日本と世界の未来: 世界的投資家は予見する』とほぼ同じ内容だったので正直肩透かしを食らった感は否めない。とはいえ、この2冊を通して読んで学んだことは、安く買って高く売る、という極めてシンプルかつ王道とも言える投資スタイルの重要性である。狼狽売りで下落した時こそチャンスだと思えるようになったかもしれない。