衣谷遊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ月曜日だと思って学校に行ったら、火曜日の時間割りだった。なぜ月曜日の記憶がないのだろう。記憶喪失にでもなったのか、それとも自分の中に違う自分がいるのか。不安なまま帰宅した翔香は月曜日の日記に、自分の筆跡で書かれたメッセージを見つける。クラスメイトの若松和彦に相談しろ、と。
水曜日、翔香は和彦に自分の身に降りかかった出来事を話すが、肝心の和彦は何も知らなかったし相手にもしてくれない。しかし翔香がその後何回か時を跳び越え、その証拠に未来を予言して見せると、この現象の解明に和彦は協力してくれるようになる。はたして何が原因で翔香はタイム・リープするようになってしまったのか。翔香は普通に時を過ごせるようになるのだろうか…。
翔香が行うタイム・リープは、精神だけの時間移動である。つまり、翔香の身体は途切れることなく時間の流れ沿って存在しているのに、翔香の意識だけがぽんぽん跳んでいるのだ。危機を感じると安全な時間を求めて跳び、自分が無事だったことが分かると元の時間に戻ってくる。そういうメカニズムらしい。
跳んだときにできる時間の空白が、後でその時間に戻ってくることによってパズルのピースがはまるように、ぴったり埋まっていくさまが快感である。最初のピースと最後のピースが繋がって完成した図は、きちんと枠に収まっていて見事としかいいようがない。
和彦がかっこよくて、頭が良くて、運動も出来る、けれど女を寄せ付けない雰囲気を纏う反則的なキャラだったり、その和彦と翔香があれやこれやあってなーんかいい感じになってしまうあたりがいかにもライトノベルだけどね。