杉原保史のレビュー一覧

  • 技芸としてのカウンセリング入門

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    心理職として行き詰まった時、折に触れて読み返している。

    カウンセリングの本質は、来談者が自己の情動を十分に喚起して、体験にじっくりと触れられるように援助すること。一切の価値判断なしに自己の体験に気づき、受け容れられるようになること。
    カウンセラーは自己の在り方、身体を道具にして援助を行う。言葉の内容面だけではなく、音声面にも着目する。呼吸や姿勢に意識を向ける。話し方ひとつをとっても、何をどのような順番でどのような言葉で伝えるか意識する。それら一つ一つの細やかな配慮こそがプロフェッショナルなカウンセリングを生み出す。

    カウンセラーとしての成長発展に大きな希望を与えてくれる、至高の一冊。

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    2019年08月24日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    近しい関係の方がとても悩み苦しんでいます。その方が私に苦しみを話してくれた時に、少しでもその方の力になれたらと思って、この本を手に取りました。

    悩み苦しんでいる人の話を聞いた時に、自分の経験したことのない程の苦しい物事だった場合、私は、その人の本当の気持ちを心から理解して寄り添うことがとても難しいと感じます。自分の発する言葉がとても安易に感じてしまい、自分の非力を感じ悩んでしまう事もありました。
    以下、とても参考になりました。

    -誰かと共感的なコミュニケーションを取ると決めたならその時間はただ相手の気持ちを受け止めることだけをするように心がけます

    -人は基本的に物事を自分中心に考えてしま

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    2019年08月16日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    文字通り、プロカウンセラーの共感の技術について書いた一冊。

    共感について深く知ることができた。

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    2019年08月12日
  • 技芸としてのカウンセリング入門

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    カウンセラーはカウンセリングの展開を理論で評価しがちだが、本来は声、姿勢、話し方などが重要な要素でありいわば「役者」と同じものがあるという趣旨。
    具体的な事例に対し、こう対応したらどうかなど丁寧な解説で、読んでいてまるで自分がカウンセリングを受けているような気持ちになった。
    特にマインドフルネスという考え方が印象に残った。
    カウンセリングにおいてクライアントへの無条件の肯定が必須。それを自分に当てはめてみる。自分に思い浮かぶ感情になんの評価も価値も加えずありのままを感じる。こんな自分はダメだとか、なぜこんな人生なんだろう、とか考えずに、自分に湧き上がってくる感情をそのまま。それはありのままの自

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    2019年01月30日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    うつ病からの寛解を勝ち取った今、願っていることがある。
    この経験を人のため、社会のために活かしたいということだ。それには、病気に対するきちんとした知識を身につけたい、と思っている。

    リワークプログラムに通っている時にある心理士のスタッフから言われた。
    「皆さん方は、下手な医者や心理士より、メンタルヘルスについての専門家です。病気の辛さと回復する感覚を、実感として持っているから」

    題名にある「技術」という表現は、誤解を招くかもしれない。しかし、きちんとした「技術」なく対話の現場に出れば、大火傷をしてしまう。

    共感とは、優しい癒しのイメージで捉えらがち。しかし、それは勇気の挑戦であり、一種の

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    2017年01月30日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    ネタバレ

    2015年の56冊目です。

    相手に共感することを、自分の信条としていました。
    特に、女性の話を聞く時は、共感を心がけようとしていました。その共感とは、相手の感情に同意するというレベルだったと思います。相手「凄く、苦しかったです」。私、「そうか、それは、苦しかったですね」。相手と同じ感情を抱くといえば、少し高度な感じがしますが、それが私の理解している共感でした。
    しかし、著者は、共感は個人の境界を超えることだと定義しています。境界を超え、響き合うことだと述べています。
    本のタイトルからしたら共感のKnowhowが並べてあると思いましたが、そのような表面的なことはほとんどなく、そこからさらに踏み

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    2015年12月17日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    ネタバレ

    カウンセリングの基礎となる「共感」がどのようなことなのか教えてくれる。
    共感は、相手と同じ感情になることではなく、自分の自然な感覚であり、相手との関係性の境界を響き合わせるような関わり方だという指摘や、受容だけでなく、それをフィードバックすることの重要性の指摘は、とても新鮮かつ重みをもって響いた。
    「淋しいんですか?」など、疑問形での応答を避けるなどの具体的な技術も大いに参考になった。
    15-43

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    2015年02月27日
  • プロカウンセラーの賢く怒る技術

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    アンガーマネジメントが流行ったり、ちょっと怒ると〇〇ハラスメントになったりで、上司も先生も親も怒りづらい。最近は「怒り=悪」という風潮になっているけど、本来怒りって自然な感情なのでは?と思っていて…
    このタイトルの賢く怒るというのが気になって手に取ってみた。
    読んでみて、自分の中のモヤモヤがすっきり!
    まず、感情に善悪をつけることがおかしいんだと気付いた。マイナスの感情であっても、そのままを肯定し受け止める。でも、それは変化を求めて努力しなくていいということではない。この分離が私はうまく出来ていなかったなぁ。
    そして、何かがうまくいかない時に「ダメだ!」と思うのではなく「ダメだな〜」とゆるく受

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    2025年11月19日
  • プロカウンセラーの面接の技術

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    仕事で人の話を聴く機会が多いので、「表面的な話をする相手」や「第一印象がすごくよいとき」など、思い当たる人がいて参考になった。性格は存在しないという話も興味深かった。人は多面的で、奥深いなぁ

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    2025年06月12日
  • プロカウンセラーの共感の技術

    購入済み

    気持ちが軽くなりました

    共感について悩んでいた自分には、とても参考になりました。
    各センテンスが短くて、読みやすくわかりやすかったです。
    資格が取れたら、改めて読みます。

    #共感する #タメになる

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    2024年04月15日
  • 技芸としてのカウンセリング入門

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    実習始まる辺りの大学院生以降の人が読むのに適している。ある程度の経験者にとっては、よいふり返りになるお勧めの1冊。

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    2024年02月09日
  • SNSカウンセリング・ケースブック 事例で学ぶ支援の方法

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    コロナ禍だからという訳ではなく、時代が移ろいゆくなかでSNSカウンセリング、つまりは顔と顔を合わせることがないカウンセリングに対してニーズがあることは言わずもがなだと思う。しかしながらカウンセリングはカウンセリング、通常の友達同士や上司と後輩で行う相談事とは狙いが異なる。とはいうものの、実際のカウンセリングと同じとは言えないSNS上でのカウンセリングでどのように進めるのか、私自身の知りたいところを事例をもとに解説している。深いところにぐっと入り込むことはないが、SNSカウンセリングの概要について知り、学ぶにはよい本だと思えた。

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    2022年10月03日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    共感とは、ということについてとても詳しく書かれている。対人サービス職、マネジメント層の人は1度読んでおくと良いかも。

    memo
    共感は、「人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセス」のこと。互いの心の響き合いを感じながら関わっていくプロセスであり、それを促進していくための注意の向け方や表現のあり方などを指すものである。

    共感は「感じたままに受け取る」で終わるのではなく、感じられたものは〝表現される、伝えられる〟必要がある。

    誰かに共感するためには〝観察力〟〝想像力〟〝注意のコントロール力〟〝表現力〟が必要。

    本人にしか解決できないことだから、一人で取り組ませておけ、というのはあまり

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    2021年05月01日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    価値観が多様化し、1つ1つの価値観の重要性が相対的に薄れていく現代でこそ、『自分の価値観を明確にした上で、価値判断を含まない関わり方』をする重要性が際立つのではないでしょうか。もし人々が、自分の価値観が大切だという世論を持っていなければ、自分たちを導いてくれる答えを求めるように感じます。
    「ある一定の価値観によって、啓蒙されない状況」つまり、「1つ1つの価値観が尊重される状況」に対して、自分がどのように感じるかに敏感になるところから、始めようと思います。

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    2020年03月13日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    冒頭から心に刺さることがずばり書かれていた。
    「多くの人は、共感とは相手の感じているのと同じ感情を具体的にそっくりそのまま感じることだと考えています。…多くの人は、共感をこのように定義づけた上で、「共感なんて本当にできるのか?」という問いをくり返しくり返し、問いかけ続けます。」
    私がこの本を手に取ったきっかけは、友人に何気なく「カウンセラーに向いてそう」と言われたからだ。それと同時に、日頃から「共感」を上の「多くの人」と同じように定義づけていたため、自分が人に共感するなんてできっこないと思っていた。あらためて共感とは、心理カウンセラーとはどんなものなのか知るために本書を読んでみた。

    著者は現

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    2019年08月12日
  • マンガで読み解く プロカウンセラーの共感の技術

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    文字通り、共感の技術を漫画でつづった一冊。

    簡単なようで難しい共感について、改めて学ぶことができた。

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    2019年08月03日
  • 技芸としてのカウンセリング入門

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    「組織開発の探求」で紹介してあって、タイトルに心がひかれたので読んでみた。

    カウンセリングはサイエンスではなくて、アートなのだ、というのは、まあ当たり前の主張であるようで、当たり前でもないのかな?

    つい理論が先行して、クライアントではなくて、理論の解釈をみているということは多いからですね。

    アートとしての観点からみると、普通あまり言及されないところが気になってくる。たとえば、声の出し方とか、座っている姿勢とか、呼吸とか。。。。

    そうそう、それって、とても気になっています。

    クライアント的には、声の深さみたいなのがすごいインパクトあるという体験が多い。が、そこに言及してあることって少な

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    2018年12月06日
  • 技芸としてのカウンセリング入門

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    簡にして要を得る。というほど簡単ではないが、参考図書をどれもこれも読みたくなるというのは、いい入門書なんだろうな。

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    2018年09月27日
  • プロカウンセラーの共感の技術

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    どこがいい、と表すのが難しいのだけれど、読んでよかったなあと思える本。一般向けで平易に書くことを心掛けられているとよくわかる。もちろん専門職にも役立つ。
    内容をかいつまむと
    ・「寂しいんですか?」と「淋しいんですね」はまったく違う
    ・共感しすぎるというのは、共感の焦点が固定していること
    ・共感は自然のままでは進歩せず、ありのままの反応を放出するよりは共感的なふりをする(模倣する)こと。そこからはじめられるものがある
    ・共感できないときはそれを認める。自分も相手も責めない、そのうえでどうかかわるかを考える
    ・病気や孤独の受容は共感能力を高める
    というあたりが印象的

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    2018年07月10日
  • マンガで読み解く プロカウンセラーの共感の技術

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    ネタバレ

    6つのストーリーのマンガで共感の技術を理解する。
    感じること、感情を汲み取ること、共に対処を考えること、非言語の声のトーン・ピッチ、表情、視線、間を受け止めること、言葉の奥の感情を想うこと、対立の失敗も学びの機会とすること。
    共感という技術のキモになるところが分かりやすいが、各ストーリーの関係人物になって登場する原作者の怪人っぷりが一番印象的だった。
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    2017年12月04日