杉原保史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どこがいい、と表すのが難しいのだけれど、読んでよかったなあと思える本。一般向けで平易に書くことを心掛けられているとよくわかる。もちろん専門職にも役立つ。
内容をかいつまむと
・「寂しいんですか?」と「淋しいんですね」はまったく違う
・共感しすぎるというのは、共感の焦点が固定していること
・共感は自然のままでは進歩せず、ありのままの反応を放出するよりは共感的なふりをする(模倣する)こと。そこからはじめられるものがある
・共感できないときはそれを認める。自分も相手も責めない、そのうえでどうかかわるかを考える
・病気や孤独の受容は共感能力を高める
というあたりが印象的 -
Posted by ブクログ
【目次】
01 信頼関係を作る
02 目標についての合意はできているか
03 さらに面接の目標について
04 面接におけるリーダーシップのあり方
05 オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン
06 人の「私的で内的な世界」を尋ねる
07 話してくれない相手
08 本音は引き出すべき?
09 相手に語らせる
10 相手の答えよりもあなたの質問が鍵である
11 第一印象の重要性
12 第一印象がすごくよいとき
13 人を見る目
14 表面的な話をする相手
15 具体的に話してもらう
16 相手のプライドを守る
17 技術としての沈黙
18 「説得」しない
19 好奇心を持つ
20 思い通りに人を動かす?
21 あら探しをしない
22 一度の出会いで分かることと、分からないこと
23 服装・髪型・装身具
24 面接空間のデザインについて
25 相手の話が聞き取れないとき、理解できないとき
26 役割分担する
27 初対面の緊張
28 質問の裏技
29 もったいぶる
30 直観に開かれる
31 疲れているとき
32 受け容れがたい感情を向けられたとき
33 相手に不適切な感情を抱いたとき
34 訊きづらいことを訊かなくてはいけないとき
35 面接者が自分のことを話すのは?
36 二種類の自己開示
37 泣きそうになっても涙を抑えるべき?
38 強く被害を訴えている人の面接
39 笑顔でつらい話をする人
40 対面の面接とオンラインの面接
41 オンライン面接のコツ
42 年齢や性別などのギャップをどう超えるか?
43 マニュアルと面接者の個性
44 共感されることを受け入れる
45 無意識的で比喩的なコミュニケーション
46 動機づけのない相手との面接
47 面接者の対応を責められたとき
48 ユーモアの効用
49 相手の立場に立つ
50 あとはお任せ -
Posted by ブクログ
現役のカウンセラーによるもの。
全体的にホワホワとしていて感覚的に書かれたように私には思えて、ハウツー本的なものなのに不思議な本だった。
考えずに感じること、価値判断しないでただ受けとめること、等々もやもやすることが書いてありました。たとえばカウセリングをしている人はこれを読んで「そうそう!」って思えるのだろうか?と疑問に思った。私は今まで、それだけ共感が何であるか知らずに人とコミュニケーションして来たのか…と考えた。(あ、ここでも感じないで考えてる?)
上記のもやもやポイントは、私にとって理解しにくいことであるのと同時に「なるほど」ポイントでもあって、他にも「カウンセラーは人の話を聞いておうむ返しの相槌をするだけ、というのは実際には違う。話を聞きながら『反射』はするが、単純なおうむ返しとは異なる。」という部分が特におもしろかった。
これだけ読むと「?」と意味がよくわからないが、著者の例によれば、「もう頑張れない」という人に対して「もう頑張れないんですね」と単におうむ返しで応じるのではなくて、「限界まで頑張ったんですね」と返すのがカウンセラーの反射らしい。
この人の言った「もう頑張れない」という言葉は、「限界まで頑張った。(=だからもう頑張れない)」というのと同じ意味、だということだそう。この括弧内の言語化されていない部分を感じとって、言語化して返すのがカウンセラーの共感と反射というわけで。共感の意味がなんとなく理解できてきたような感じがしましたまる -
Posted by ブクログ
プロのカウンセラーが日々の仕事の中で得た知見を分かりやすく開陳してくれた貴重な本である。
カウンセリングで大事なのは、傾聴と変化である。結果と言い換えてもいい変化を意識しすぎると、傾聴による信頼関係が弱くなり結局変化しないという結果になりがちである。そういう豊富な事例からTIPSとしてまとめたのが本書である。
また、相手に共感しすぎていると見えることも、ある狭い範囲に固定して共感しているに過ぎない場合が多い、という知見はハッとさせられた。共依存もそうだが、視野狭窄になってしまうと変化しにくくなる。しっかりと共感をした上で、立ち位置を変えてより広い範囲を見ることで別の解決方法も見えてくる。これがカウンセリングの本質なのだろう。
人間関係苦手だとする人、なぜか人間関係が上手くいかないと思っている人は読んでみるのも良いかもしれない。