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カウンセリングを学んでいても、カウンセラーが実際どのように面接しているのか見たことがない人は多い。カウンセリングは音楽を修得するときのように、頭で分かるだけでなく実際に身体を使ってできるようになることが重要だ。本書はカウンセリングを《技芸》としてとらえ、音楽や演劇同様パフォーミング・アートであるとする。カウンセリングにおける身体表現や声の重要性に言及した、全く新しい《実践》カウンセリング入門書。
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Posted by ブクログ
入門というタイトルに相応しく導入的な内容だが、実践的な内容も多く非常に参考になった。特に、話を聞く際の声、呼吸、姿勢について言及したり、「聞く」だけでなく「話す」技術についても丁寧に説明されている。 ひとの複雑さに触れるときは、一般的な解釈ではなく、相手自身が経験してる真実と、それを受け取った際の...続きを読む自分の違和感との擦り合わせを、技術をもとに慎重に行っていくことが必要なのかな?と感じた。 カウンセリングの限界にも言及した上で、さまざまな形で他者を援助していこうという希望を感じる良本だった。手元に置いておきたい一冊。
他のカウンセリング、傾聴本とは違った視点の内容のため、とても参考になります。 特にクライアントがカウンセラーに反抗的なケースの対応は勉強になりました。 本の中で著者がアレクサンダーテクニークを紹介していたので、アレクサンダーテクニークのワークショップに参加しましたが、場違いな感じでした。笑
心理職として行き詰まった時、折に触れて読み返している。 カウンセリングの本質は、来談者が自己の情動を十分に喚起して、体験にじっくりと触れられるように援助すること。一切の価値判断なしに自己の体験に気づき、受け容れられるようになること。 カウンセラーは自己の在り方、身体を道具にして援助を行う。言葉の内...続きを読む容面だけではなく、音声面にも着目する。呼吸や姿勢に意識を向ける。話し方ひとつをとっても、何をどのような順番でどのような言葉で伝えるか意識する。それら一つ一つの細やかな配慮こそがプロフェッショナルなカウンセリングを生み出す。 カウンセラーとしての成長発展に大きな希望を与えてくれる、至高の一冊。
カウンセラーはカウンセリングの展開を理論で評価しがちだが、本来は声、姿勢、話し方などが重要な要素でありいわば「役者」と同じものがあるという趣旨。 具体的な事例に対し、こう対応したらどうかなど丁寧な解説で、読んでいてまるで自分がカウンセリングを受けているような気持ちになった。 特にマインドフルネスとい...続きを読むう考え方が印象に残った。 カウンセリングにおいてクライアントへの無条件の肯定が必須。それを自分に当てはめてみる。自分に思い浮かぶ感情になんの評価も価値も加えずありのままを感じる。こんな自分はダメだとか、なぜこんな人生なんだろう、とか考えずに、自分に湧き上がってくる感情をそのまま。それはありのままの自分を受け入れることであり、なんか暖かい気が身体を流れて行く気持ちになる。
実習始まる辺りの大学院生以降の人が読むのに適している。ある程度の経験者にとっては、よいふり返りになるお勧めの1冊。
「組織開発の探求」で紹介してあって、タイトルに心がひかれたので読んでみた。 カウンセリングはサイエンスではなくて、アートなのだ、というのは、まあ当たり前の主張であるようで、当たり前でもないのかな? つい理論が先行して、クライアントではなくて、理論の解釈をみているということは多いからですね。 ア...続きを読むートとしての観点からみると、普通あまり言及されないところが気になってくる。たとえば、声の出し方とか、座っている姿勢とか、呼吸とか。。。。 そうそう、それって、とても気になっています。 クライアント的には、声の深さみたいなのがすごいインパクトあるという体験が多い。が、そこに言及してあることって少ないですね。 ディープな声を出す人にきいても、なんらかの発声法を学んでいるわけでもなさそうで。。。。 というわけで、声の出し方についても、ある程度の分量をもって紹介してあるこの本は貴重。
簡にして要を得る。というほど簡単ではないが、参考図書をどれもこれも読みたくなるというのは、いい入門書なんだろうな。
p30 面接の今ここでクライエントのありのままの体験を促進する p30 その土壌となるのが、信頼感や安心感のある人間関係です。 p49 クライエントの話の内容だけに注意を向けてはいけません。声や表情、視線、姿勢 態度、話しぶりなどに注意を向け、そうしたチャンネルを通して伝えられるメッセージを受け取...続きを読むるように聴きます。 p50 その問題に、その問題のままで、じっくりと身を浸してみること。その問題をありのままに堪能すること。その問題のテイスト、感触、雰囲気をじっくりと味わうこと。 p57 慰めないことがカウンセリングこ目標なのではなく、その挫折体験を「目覚めさせる体験」にまで高めることがカウンセリングの目標なのです。 p109 声の表現における要素 大きさ 高さ 速さ 間 声色 抑揚 アクセント リズム 滑舌
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技芸としてのカウンセリング入門
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杉原保史
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