杉山大二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ貧しい百姓として生まれ育った駿と涼。名主の娘の茜。道場の先生に、鍼灸医の梨庵。メインとなる登場人物はこんな感じです。
米を納めるのが百姓の本分であり年貢を納められない百姓は生きている価値がないと言い切ってしまう名主や侍たち、同じ村の中でも着ているものや食べるもので否応なくわかってしまう身分差の描写が胸に迫ると感じました。
農民はいくら米を作っても銭がないから富かになることができず、「銭さえあれば身分は問わずに患者を診る」と断言する、比較的平等な観点を持つ医者にもかかることができない。
身分差と貧富の差の掛け合わせで、好き勝手に年貢を搾り取られてしまう百姓の駿が、最終的に選んだ「道」に、誰 -
Posted by ブクログ
これはすごい!!★★★★★×2だ。
・労働契約解約申し入れが退職願、一方的解約が退職届、公務員が退職する際に使うのが辞表。
・人に対する評価はあいさつからはじまる。
・営業利益ってお客様からの感謝の分量に比例する。
・仕事を人生の目的にしちゃだめ。
・営業マンは商品を売ることを考えなくていい。お客様に感謝されるのはどうすればいいかを考えよ。
・あいさつは下のドではなく上のドで。
・人は相手の顔を見て行動するもの。とにかく笑顔でいよ。
・質ほどあいまいなものはない。まずは量から。しかし量は質を上げる機会ととらえよ。
・相手の目をまっすぐにみて何度もうなずく。
・「お忙しいと思いますので今回は名刺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ弱い者を救う医者になりたいと鍼灸医を目指す駿という少年の成長を描くシリーズ二作目。
薬を処方しなければならない医者と違い、身一つで患者を助けられる鍼灸医ならば弱い者を救える医者になれるかもしれないと、志を持って江戸にでてきた駿。物乞い同然のナリで生まれ故郷の村に現れた梨庵という鍼灸医のことを心から慕い、また志半ばで死んだ幼馴染の涼、行方知れずの茜を思い勉学に励むというストーリー。
鍼灸医を育成する講習所で間市という、お金を払わない者は患者と見なさない、駿のなりたかった鍼灸医像とは正反対の鍼灸医の往診のお供をさせられてしまう。
間市という医者、なかなかに憎たらしいやつです。金があれば患者を診るが