【感想・ネタバレ】さんばん侍〈二〉 麒麟が翔ぶのレビュー

あらすじ

拝金老中、歯ぎしり! 心を商う侍が戦う!

老中格の田沼意次は、駿州田中藩の改易を企んでいた。

田中藩が借金している酒問屋麒麟屋を倒産に追い込み、藩と店を共倒れにしようとしているのだ。

片や、次代藩主の本多正供は、算盤に長けた勘定方の鈴木颯馬を麒麟屋に送り込む。

麒麟屋の大番頭へと身を変えた颯馬は、田沼の罠を次々と打ち破るが、ついに破綻の危機が訪れてしまう。

麒麟屋は一年の商いの大半を春の新酒の買い付けで賄っているのだが、田沼の陰謀のため、今年は仕入れられなかったのだ。

みな諦める中、颯馬はある秘策を思いつく。そのためにはまず、銘酒にも引けを取らぬ「藤酔」を仕入れなければならない。

急ぎ駿河国藤枝の蔵元へと旅立つ颯馬と麒麟屋のひとり娘・紬。

道中、刺客に襲われながらも、ふたりは沼津まで辿り着く。が、目の前には橋から身投げしようとする男が。引き止めてみれば、取引先から預かった五十両を掏られてしまったという。

死んで詫びようとする男に、颯馬は金より命が大切と、持参した手付け金すべてを渡してしまうのだった。ようやく無事に「藤酔」の蔵元に着きはしたものの、手ぶらの颯馬は一体どうするのか?

そして、一発大逆転の秘策とは?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

麒麟屋の一幕はこれで終わったのですね。

人が人を繋いでいく商売は上手くいく、でも、金が繋ぐ商売は金が繋がりを絶っていく。

ビジネスは難しいです。

そして、若君、貴方は鬼ですか(ーー;)

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2021年06月02日

Posted by ブクログ

麒麟屋という酒問屋に町人として商いを助けに入ったのは、元仁吉、今は鈴木颯馬。

問屋だったが、6割を現金収入ができる居酒屋、料理屋へ直接売る販路を広げたり、小僧や手代に店の中の寺子屋を始めたり。
はたまた奥向きだけの女中たち女性にも店頭で働く場を作ったり。
いつしか、麒麟屋は店全体の連帯感も出て繁盛してゆく。

何度も狙われ、最後には田沼意次に籠絡するように誘われるが、そんなことできるはずはない。

2巻目で一旦、鈴木家に帰る。成功の結果を持って。

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2022年11月25日

Posted by ブクログ

202105/前作が気になる所で終わったので発刊が待ち遠しかった。都合良い展開が多少あるけど、みんなで頑張って、颯馬に感化された周囲の人達も良いほうにかわっていき、楽しく読めた。

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2021年06月08日

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