内田かずひろのレビュー一覧

  • 結婚失格

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    ネタバレ

    離婚協議中の私が、離婚エッセイを読んでみました。
    枡野さんは昔から好きだし。

    離婚はつくづく十人十色。
    結婚よりずっとバリエーションが豊富だよね。「豊富」と言うと、自分でもなんだか悲しく響くけど、でも実際子ども有無からバリエーションは無数にあって、私と誰かの離婚が同じなんてあり得ないんだろうなー。

    お子さんと会えなくなった枡野さんは本当にかわいそうで、読んでいる私もその場にうずくまりそうになったくらいだったけど、こうして公の場に晒される元奥様やお子さん達にもやはり同情してしまう。

    そして、解説の映画評論家の町山さんが厳しい。鋭い。
    町山さんもおもしろい方だな。町山さんの著作もちゃんと読み

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    2019年03月03日
  • 結婚失格

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    ネタバレ

    妻に離婚を迫られているAV監督速水の物語だが、中に挟まれる書評は実在の本について。
    どこまでホント?とか思いつつ読み進めると、後ろ三分の一は「あとがき」として枡野浩一の実際の状況と、枡野に加え、穂村弘と長嶋有の特別寄稿。そして枡野の短歌30首。最後に映画評論家、町山智浩の解説、という変わった本。
    最後の解説で、一気に読者のひっかかりがクリアになる感じ。穂村弘の指摘もするどい。
    枡野浩一について、本人が一番わかっていないっぽい。
    一言で言ってしまえば、だから奥さんがあのような形を取ってでも離婚したんだね、ってこと。
    この人の短歌は嫌いじゃないけど、人としてはね~。
    むしろ、発達障害系空気読めない

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    2019年02月05日
  • 結婚失格

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    妻とのケンカ中に読む。著者をモデルにした小説風、書評風。みんな自分は正しいと思うものなのだ。

    (300)

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    2018年10月12日
  • 結婚失格

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    本当に率直で赤裸々。枡野さんは純粋だが、相手の気持ちを想像するのは下手なんだろう。
    解説は納得できる部分もあった(速水の送ったメールはありえない。あれは離婚もしたくなるだろう。)が、それでも香もかなりひどいように思った。あとフィクションみたいだけど、女性弁護士が腹立つ。
    収録された短歌は心の透明さが伝わるようで、とてもよかった。

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    2015年12月16日
  • 結婚失格

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    「あるきかたがただしくない」と違って、離婚後のことが著者の心情も含め、小説という形を取ってはいるが詳細に書いてある。書評がとってつけた感があって白々しいが案外読んでみたくなった。裁判所によって身に覚えのないDV夫と見なされ、月一回という裁定が決められるところは詳細でよい。

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    2014年08月12日
  • 結婚失格

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    書評と言いながら書評をあまりしていない。

    離婚という場面に遭遇した男の苦痛の姿がリアルに描かれている。
    不条理さにもがく姿は、解説で、幼稚だと痛烈に批判されるてるけど、そういう風に考えてもがいてしまう時期はすごくあると思う。

    法律家たちの冷たい姿もおもしろい。
    たしかに法律家の対応って理不尽なところあるよなー
    そうなっちゃうのは、仕方ないとこもあるんだけど。


    「とにかくだれかに好かれるのは幸せなことだ、それだけはたしかだ」

    「そのことを忘れるために今はただ小さいことにくよくよしたい」

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    2014年02月03日
  • 結婚失格

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    一冊を通して、様々な視点から著者の人柄を見つけることの出来る本。
    そのことが本人は意図してなさそうに見えるのも面白い。

    辛辣な解説も見もの。個人的には全面的に感情移入して読んでいたので、なんだか覆されてしまったような読後感。著者を見る目が、ひいては自分自身を見る目が変わることにもなるような印象を受けた。
    それを踏まえてどちら側に立つか、これがこの本を味わうのに必要なことかも知れない。

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    2013年06月21日
  • 結婚失格

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    町山智浩の解説を読んで、ようやく腑に落ちた。この解説を含めてひとつの作品だと思う。印象に残ったのは、解説内で「人間の通過儀礼が弱体化したなか、失恋は例外」という言葉。「思想地図β」での菊池成孔の「無条件に素直に従えるものが、この国には恋愛以外残っていない」という指摘と重なった。

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    2011年07月04日
  • 結婚失格

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    町山さんの解説が読みたくて購入。小説部分を読みながらうっかり主人公に共感してしまい、町山&穂村両氏の解説を読んで、その指摘のもっともさにうなだれた。正しさを振りかざしてしがみつく感じ、自分にもあるなー。主人公が内田春菊を例に出し、そういったタイプの女性を非難するくだりが印象的。私も似たようなことよく考えます。器のちっちゃいやつです。

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    2011年06月05日
  • 結婚失格

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    まず、カテゴライズに悩んだ一冊でした。「書評」としてもよかったのだろうけど、それは何だか違うだろうと。書評という軸を持った私小説だろうと判断したので、私小説としました。
    AV監督である主人公が離婚調停中の妻への気持ちと我が子への想いを、調停などの過程に沿って綴ったものです。ひとつひとつのチャプタごとに一冊の本を取り上げて進んでいきます。あくまでフィクションとして。
    町山智浩の解説までぜひ読んでほしいです。
    ふと思ったことは、穂村弘はモテ、枡野浩一は非モテだということ。
    暗い気持ちになるし、離婚のごたごたばっかり文章にしやがって、という気持ちもあって、評価に悩みました。でも、それだと読まなきゃい

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    2010年10月17日
  • 結婚失格

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    ああ、もう、どうしようもない、とここまで思わされたのも久し振りである。主人公速水の正しさのベクトルが常に自分に向いているのだ。方向を変えるチャンスは幾度か訪れているというのに。正しさは諸刃の剣であるかもしれない。振りかざすと相手を傷つけ自分をも傷つける。
    特別寄稿や解説の素晴らしさもさることながら、速水のすっとんきょうな律儀さに無理やり泣かせられるような一冊。

    また、収録されている短歌「夢について」に少し救われる。やっぱりこうでなくっちゃ。

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    2010年08月26日
  • 結婚失格

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    今まで読んだことの無い分野の本だったので、新鮮だった。著者のことはこの本で初めて知ったが、実にウダウダしていて自分を見るようであり、複雑な思いの読後感だった。

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    2010年08月23日
  • 結婚失格

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    町山さんとの対談USTを見て購入。「あるきかたが正しくない」も読んでいたので情報が補完された感じ。
    町山さんの解説は素晴らしいし、穂村弘の毒エッセイも素敵だが、本編あればこそ。
    結婚というより、人とうまくやっていく事の根本的な困難さに思いをはせる。そんな本。

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    2010年08月22日
  • 結婚失格

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     ひどくバランスが悪いようでいて、絶妙にバランスがとれていると思った。
     やばい、こういう人好きだなぁ。と思ってしまった。
     

     この本を読んで、主人公のことを好きだと思っていられるうちは、自分は自分と向き合えている気がする。


     解説が素晴らしい。それで、この解説を載せたってことがすべてだと思う。

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    2010年08月21日
  • シロと歩けば (1)

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    なんともほのぼの心温まる4コマまんがです。
    犬が身近に居る方ならきっと『あるある!』と思える部分があるはず(笑)
    癒されたい方にオススメです☆

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    2010年05月25日
  • シロと歩けば (1)

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    犬っていったいどんなこと思ってるんだろう・・・
    お父さんとの散歩の途中で女の子に「可愛い」と声をかけられ、しっぽをふってしまったことが、なんとも後ろめたい。
    「お父さん、三郎さんには黙っててくださいね

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    2009年10月04日
  • シロと歩けば (1)

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    「ロダンのココロ」を新聞でやってるのを見てあっちを買ってたんですがその後買ったこっちの方が好きなんです。
    犬好きにはたまらないと思うんですが!
    シロがかわいいんですがどこはかとなく哀愁も感じさせます

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    2009年10月04日
  • 子どものための哲学対話

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    子どものための、と書いてあるけど、小学生でこの本にあるように、自ら問いを立てて考えられる人はどのくらいいるんだろう……?
    簡単な言い回しでも何度も反芻して、やっと理解できる(かな?)というレベルでした。
    でも腑に落ちる内容もあり、読んでよかった!ありがとうペネトレ!

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    2025年10月16日
  • 子どものための哲学対話

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    子どものための本なので、難解な言葉は出てきません。絵や4コマ漫画も分かりやすくて楽しいです。 でも、内容は哲学なので、よくわからない項目もあります。禅問答みたいです。

    中には、くるっと180°見え方が変わってくる項目もあります。

    「こまっている人を助けてはいけない?」の4コマ漫画みたいにできるといいなあ、と思いました。


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    2025年10月11日
  • 子どものための哲学対話

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    子どものための〜とあるが、内容が分かりにくい?と感じたのは自分だけかもしれないが、スッと頭に入ってくる感じではなかった。
    子ども向けの話し方ではあるけど内容は大人向けな気も。難しくてもまた読みたい、と思う本もけっこうあるけど、この本はそうは思えなかった。何故だかは分からないけど感覚的に。

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    2024年01月29日