内田かずひろのレビュー一覧
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「上品な人は道徳的な善悪なんてたいして重視しないから、けっこう平気で悪いとされていることができるからね。逆に、下品な人は、道徳的な善悪を重視しがちだな。-達成される目標じゃなくて、過程そのものを味わえるようになるって点は同じだな。それが、人生が遊びである人があまり悪いことをしない理由だな。」
「人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ。そして、友情って、本来、友だちなんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、成り立たないものなんじゃないかな?」
「ちゃんとした人っていうのは、自分の未来のために自分の現在 -
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哲学書と自己啓発本がおり混ざっており、評価も難しい。自己啓発本というジャンル自体はろくでもないが、それに哲学的バックグラウンドが合わさるだけで評価を難しくする。
この本の作者(ペネトレ)は、様々な問題に対して答えをあまり用意していない。これにより、読者は作者が何を言いたいか考えなければならない。『この本のほんとうの意味っていうのは、この本の読者のひとりひとりにとって、それぞれちがっていていいのさ。だいじなことは、自分で発見するってことなんだ』
『ネアカな人や上品な人はちがうよ。そんなものなしに、未来の遊びのための準備それ自体を、現在の遊びにしちゃうことができるんだよ。他人のための奉仕それ自 -
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えほんまんがであるえほん でも まんが でも ある雑種の犬シロから見た人間の日々の生活犬から見ると色んなことが不思議でいっぱいなんだな。なんだかあんまり上手くない(失礼だな)絵と、特別なことは何も起こらない普段の生活がゆた〜と描かれていてとても心地よい。シロは飼い主のサブローさんのことが大好きサブローさんと散歩に行くのが大好きこんな風に自分のことを好きになってくれる犬(猫でもいいんだけどね)がいたら ステキだろうなサブローさんのお父さんもお母さんも優しくて、てそれもこの本のいいところだな1〜3巻全ておすすめ毎日の仕事に疲れたおじさんが読んでもきっとほかほかするだろうけど、電脳化生活に慣れきった
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意外に面白かった。
もっと嫌になるかと思ったからだ。
私は主人公よりもその妻に近いところにいる。
2人にとっての真実がどこにあるかはわからないから、ここでその是非を問うても意味はないだろう。
そもそも、人と人との関係において正しさは無力で、正しくても正しくなくても暮らせないものは暮らせない。そして、自分がどうしても子供を失いたくないと思えば、正しくないことだって私ならするなと思った。
ただ、著者はおそらくとても正直な人で、ここに書かれたことは彼の世界の真実なのだということは信じられる気がした。
書評という体裁を取っていることは、私には功を奏しているように思えた。ことの顛末についてそのま -
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ネタバレ子供向けではあるが、理解できないところも多々あった。
学びのあったところ:
うそはついてもいいけど、約束は破ってはいけない
約束はしなくてもよいのに、自分でしたこと。
どんなにくだらない用件だったとしても、すでにしてしまった約束というのは、そのことで重みをもってくる。
相手は、自分のもっと大事な用件よりもその約束のほうを優先してくれているかもしれないから。
専門家は、好みの違いが何を意味するのかってことに関する考えを持っていて、それを言葉で言うことができる。
自分に起こるいろんないやなこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中でうまく処理する方法を身につけている人が、ほんとうの意味でのお -
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なぜか著者本人ではなく担当編集者による前書きから始まるが、その愛情深さにに思わずほろりとさせられる。
セルフネグレクトに陥り一時期ホームレスになってしまったこともある著者の内田さん。本書は五十音から始まる言葉がテーマの4コマ漫画と、それにまつわるエッセイから構成され、内田さんの独特な感性や「生きづらさ」が綴られたエッセイは、クスリと笑えるものから、かなり衝撃的なものまである。
この人が今まで生きてくるのはどれほどハードモードだったことかと思いを馳せる。世間一般の人とは違う部分があったり、それが原因でうまく行かないことがあったりしても、もがき奮闘しながら生きている姿に元気をもらえる。
「生 -
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「人はなんのために生きるの?」
「どうして勉強しなきゃいけないの?」
「“遊ぶ”ってどういうこと?」
「右翼と左翼って?」「ネアカとネクラって?」
なんとなく通り過ぎてしまうさまざまなテーマについて考えるきっかけをくれる、頭を使う=哲学することの入門書のような本。ペネトレという名の人間の言葉をしゃべる理屈っぽいネコと、飼い主の少年との対話篇という設定が可愛らしい。字が大きく、一つのテーマが数ページと短いので、サクッと読める。そこでとっかかりを掴んだら、もっと自分で掘り下げてみようという気持ちになる。子どものための、というタイトルではあるけれど、大人にも読み応え十分。
印象的だった部分を -
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小中学生が過ごす日常を元にして、それから派生する「哲学的な問い」を一緒に住む猫、ペネトレが問いかけるようにして進む話。
内容はきれいに善悪で切れないことも多く、実際に子供に教えるのはとても難しいような気がするが、大人でも多くの学びがあって、面白い本。
哲学とは「答えのない問いを勝手に立てて、それを勝手に探る学問」であるという見方は面白かった。
だから、人それぞれ哲学があるのは普通の事。
そう思えば、哲学も手の届かない高尚なことではなくなりますね。
いいなと思ったこと。
・ネアカとは自分を持っていて、やりたいからやる人。ネクラとは周りの目線ばかり気にして認めてもらうためにやる人。
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