小池滋のレビュー一覧

  • 荒涼館(4)

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    終わった~~~!!!
    最後はなんだか駆け足で読んでしまったのがちと惜しい。
    が、最終巻はやはり一番良い!!!
    気が遠くなりそうな描写は無いし、3巻後半からのスピードはクライマックスを過ぎると、のんびり流れる。

    普通、これだけの長さの本を読めば、最後には読み終わる寂しさが募るのだけど、これは最後の数章自体が余韻を与えてくれているので、寂しくなりすぎることもなく読み終えることが出来ました。

    青木先生による「ディケンズ文学の魅力」も面白かった。
    確かに、ディケンズは賛否両論でしょうな(笑)
    ご都合主義万歳!(笑)
    私は史料的にメモをとりながら読んだりするので、とてもありがたい本でしたが、時勢の批

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    2009年10月22日
  • 荒涼館(3)

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    ジョーーーーーー!!!!
    ジョーのボロボロの姿は風刺画などで時々見るボロ着の子供たちの姿を思い浮かべます。

    3巻の後半に入ると急に物語りがスピードアップします。
    サスペンス的要素も色濃くなります。火サツというか土曜ワイド劇場というか、、、もちろん2時間では終われませんが(笑)

    そして、巻を進めるごとにエスタの心の声が、綺麗な言葉使いでの毒づきのようで思わず笑ってしまいました。ちょっとブラック・エスタ。

    少しずつ謎解きも始まり、また、あれ?なんで?そうか!とか色々想像が膨らみます。
    最終巻への謎解きの期待と、読み終わる寂しさが募ってきましたわ。


    (H21.10 図)

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    2009年10月18日
  • 荒涼館(1)

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    翻訳が30年以上前のものだからか、原文もそうなのか、少々硬い。
    ディケンズってこんなに描写がしつこかったかな、とも思う。
    そして、「この本は社会風刺が目的なの?」
    と思わせるほど、たくさん当時の事柄を皮肉的に書いてます。

    450ページに渡る第一巻を読破しても、まだ何が起こっているのか
    核がどこなのか分からない。
    登場人物が多いのも、ちょっと戸惑う。

    と、批判的のような感想ではありますが、決して詰まらないわけではない。
    今現在、第二巻を読み出して60ページ

    面白くなってきたんですけどーーーー!

    です。そー来たかぁ!
    やっぱディケンズです。社会批判だけな訳が無い。
    ちゃんと面白くなってきま

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    2009年10月09日
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集

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    古めかしい翻訳、不気味なSF趣味、秘宝、子供の頃に図書室でホームズを読んだ時のドキドキを思い出してキュンときた。今も昔も変わらずドイルを肌で感じて嬉しくなる。
    ただ、残念な事に、中年の自分はどうしても子供向けに思えて没入はできない。
    表紙がキャッチーなのと、大好きなハエトリソウの話があったので、星は一つ嵩増し。

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    2025年03月13日
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集

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    コナン・ドイルはシャーロックホームズしか知らないのでこちらを読んでみた。
    話自体はすごく面白い訳ではないけどつまらない訳ではなく普通に面白いってかんじ。
    「退役軍人の話」、「エヴァンジェリン号の運命」、「業師ウィルキーの思い出話」が好き。

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    2025年02月24日
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集

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    不滅の名探偵シャーロック・ホームズを生み出したコナン・ドイルの短編集。幻のデビュー作から死亡前に書かれたモノまでなので時代的に幅広い。また解説にある通り新潮文庫の『ドイル傑作選』辺りと重複しない様な選定となっている気の使いようである。サスペンス、仮想戦記、ギャングなどなどジャンルも一様では無い。一貫しているのは読み易い文章である事。これはドイルの天稟もあるだろうが本人がかなり注意していたと推察される。話自体はそんなに傑作とも思えないが御者が色々な事件を語る話はキャラ設定を上手くすればシリーズ化したのではあるまいか。
    あとベル博士らしき医師の観察眼の話などはホームズファンなら直ぐに気づかれるであ

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    2025年01月09日
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集

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    コナン・ドイルの非ミステリ短編集。
    ホラーっぽい作品やユーモア小説っぽいものも。
    メチャクチャ面白い訳ではないが、まずまず無難に面白い。
    「エヴァンジェリン号の運命」が一番好き。

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    2024年09月10日
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集

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    ネタバレ

    トンデモなオチや、ぼんやりしたオチが多くて、ホームズを読んでいるときほどの楽しさはなかった。

    この中で一番好きなのは『ハンプシャー州の淋しい家』かな。
    片田舎に住む老夫婦の元に、どうも金を持っていそうな若者がやってきて一晩泊める話。
    因果応報的な話でよかった。
    解説を読むとどうもイギリスの民話に似たような話があるらしい。

    あとは、『幽霊選び』もコミカルさと心霊現象の恐ろしさみたいなのが合わさってて面白かった。

    『真夜中の客』も良かったけど、『ハンプシャー州の淋しい家』に似たような話ではあった。

    『やりきれない話』はタイトル通り本当にやりきれない話。
    ロシア文学にもありそうな悲惨さ。

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    2024年06月19日
  • オリヴァー・トゥイスト(下)

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    ディケンズ大好き!と言っていながら、あまりにも有名なこれをまだ読んでいなかった。

    むーん。。ディケンズの中ではふつうだった。
    天使のようなオリヴァーと彼を守ろうとする善良な人たち、それに対する悪人たち、という単純な図式や、偶然の遭遇の繰り返しによる物語の展開がちょっとつまらない。
    荒んだ人生を送ってきた人の心の奥底から最後ににじみ出てくる温かい心とか情熱とか葛藤とか、そういうところにディケンズのすばらしさがあると私は思っているが、この物語からはあまり感じることができなかった。

    でもこれ、調べてみたらとても初期の作品なのだった。後期にいくほど『二都物語』とか『大いなる遺産』とかすごい作品が目

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    2017年09月01日
  • クリスマス・ブックス

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     ディケンズが書いたクリスマスものは『クリスマスキャロル』の他にも数作あって、この中には『鐘の音』という物語も入っている。

     最初は新潮文庫の『クリスマスキャロル』を読もうと思ったのだが、何回も読んでいるので、たまには違う訳者の本を読んでみた。
     たぶん新潮文庫版のほうが訳としては正しいのだと思うけれど、こっちのほうが訳が自由で、たぶん勝手に書き加えていて、落語みたいで、読みやすい。ウケ狙いなのに時折すべっているところがご愛敬。初めて『クリスマスキャロル』を読む人に向いているかどうかはわからないが、また新しい魅力があるのは確か。

    『鐘の音』という話は、クリスマスの精霊の代わりに、教会の鐘の

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    2017年08月15日
  • クリスマス・ブックス

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    ディケンズのクリスマスキャロルともういっこ

    なぜか落語調

    クリスマスキャロルはすっごくよかった
    こんな話だったのかー

    ケチで冷たいスクルージおじさんがクリスマスの精に過去と今と未来とみて
    自分の死後とかもみて
    改心する

    イイ話だった。

    もういっこはなんだか頭にさっぱり入らず断念
    わたしにしては珍しい

    よっぽどつまらないのか読みにくいのかなんなのか‥

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    2012年12月26日
  • クリスマス・ブックス

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    ディケンズの「クリスマス・ブックス」と言われる作品は5作品なるのだけど、そのうち最初の2作品「クリスマス・キャロル」と「鐘の音」が収録されてます。

    「クリスマス・キャロル」は違う訳で既に読んでいたし、映画も何種類も観たほど好きな作品。
    ディケンズはよく朗読をやっていたということで、ここでは落語口調で訳されてる…のが面白いな。と思ったのだけど、まぁ途中からそんな工夫は特に効を奏してもいないかも…という感じで普通に読んだ。


    で、目当ては「鐘の音」のほうだったのでした。
    これ、クリスマスでなくて大晦日の話だった。
    主人公は人がいいけど、いろいろ社会的事情で未来に希望を抱けなくなったおっさんで、

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    2012年10月28日