小室直樹のレビュー一覧
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大学生時の経済学の授業を思い出したような。。。
でも、その時とは違い、仕事で実践を重ねているせいか、より理解出来たきがする。
書の内容は、アベノミクス前の日本が対象の様だったので、多少時代遅れ感はあったが、三大経済学者の考えや、諸悪の根源と論じられている官僚の起源など、歴史・理論の勉強にはなったと思う。
ただ、最後の最後にシュンペーターが出てきて、「これが核心」という様な結論になっているのは如何なものだろう。
結局詰まる所、経済学というのは、後付け理論の研究という域を脱していないのではないかな? 社会の一員として、経済を動かしていかなければならない我々は、実践科学の追求でないといけないなと、 -
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これぞ民主主義の精華と言うべき条文は?
それは憲法第十三条である。22
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独立宣言を起草したのは、後にアメリカ大統領となるトマス・ジェファソンだが、彼がこの宣言を書くに当たって、その念頭に置いたのはイギリスの思想家ジョン・ロックの文章だった。
ロックはアメリカ独立の約一五〇年前に生きた人だが、彼は先程も触れた様に近代デモクラシーの基礎理論を作り上げた人物として有名である。28
「私有財産の発見」で民主主義も資本主義も確立した33
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「権力は腐敗する」「絶対権力は絶対に腐敗する」。
是れは政治学の大定理だから、四十年も同一政党に政権を任せ切って置いて腐敗したと言って喚くのは、夏も真っ盛り、刺身を冷蔵庫にも入れずに放っぽり出しといて、「腐っちゃったア」と泣き喚く様なものだ。2
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運河伝いに、何処へでも行ける。
では、其の必要性とは。
イギリスでは、産業革命以前、既に資本制社会が成立していた。
因果関係は逆で、資本制社会が成立したので、其の機能的要請から、産業革命が起こったのである。76
アメリカ -
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ネタバレ【紹介】
信長なくして近代なし。「天下布武」を目指す信長の行動様式には伝統主義のしがらみを刷新し、日本近代化のために目的合理の精神を日本に植え付けようとする世界史上の役割、すなわち世界精神がみられた。古今東西の古典を参照し、比叡山焼き討ち、楽市楽座、桶狭間の戦い、兵農分離、本能寺の変を、小室氏独自の社会学的視点から読み直すことで、読者は全く新しい信長解釈に瞠目させられるだろう。
【評価】
レビュワーは歴史に詳しくもなく、信長についても恥ずかしながら一般的知識しかなく、いやそもそも歴史学という学問自体に明るくない。本書で参照されている徳富蘇峰の『近世日本国民史』、参謀本部編『大日本戦史 -
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内容的に特に真新しいものがあるわけではなく、数学入門書と位置付けられる。それよりも気になるのは、数学原論を説明するにあたって行っている筆者の論理展開の方法である。全体を通して、筆者の「自分勝手な思い込み=事実に即しない」と「自分に都合の良い強引な論理展開=論理の破綻」で貫かれており、論理を語っている本の著者と思えないことは言うに及ばず、学者としての資質さえ疑いたくなってしまう。結論は学問として既に(著者ではなく)先人が築いて来た内容なので問題はないのすが・・・。小室氏の本は初めて読んだのですが、大きく失望しました。左翼活動家や左翼学者と言われる人たちは自分の考え方を相手に理解してもらうのに論理
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「数学とは神の論理なり」・・・神がいるかいないか、という命題を解くために発達したというくだり、これを先に知っていればもっと数学が好きになれたのに、と思う。こういうことを数学の先生は隠して教えているのだろうか?それとも知らずに教えてるのか?
ある問題に対し、「かならず正しい答えがある」と信じて解明の努力をするのが西洋人。「答えが無いということもある」と達観して細かなプロセスを踏まないのが東洋人。単純だがバイタリティがある西洋と、賢いが泥臭さや生命力の薄い東洋といった構図か?
数学だけでは所詮世の中すべてのことなど解明できない。けれど、「所詮・・・」という考え方が好奇心の芽を摘んでしまってはもった