山田久美子のレビュー一覧
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お、続巻出てる!と手に取りました。
後書きにもありましたが、実在の人物で公式に結婚されている二人なのですが、フィリップ王子ってギリシアの方だったんだ~とか初めて知りました。とはいえギリシア王政っていつまで続いたんだかの知識もない自分なので、そうだったのねぇという感じで。
捜査という分野に関しては良いコンビだなぁこの二人は、と今回も思いました。上層階級の常識と、政治や人の裏側にも通じる顔を持つコネクションがあると最強かも。二人がお互いを尊重しているのが良いですね、踏み込み過ぎず、放っておきすぎず。理想の友人関係だなぁ、実際。
という訳で次ぐらいにはグウェンさんの義父が帰ってくるのかな?次巻も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読後感はよかったので続きを読むことにした。
主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官。村人のことは知らないことは無い、女たちは独身の彼の噂話に事欠かず、人気もある。
古家を快適に改造し、ガーデニングにもいそしみ、テニスやラグビー仲間、クラブの友達を招いてテラスに自家製のワインを出し、手作りの料理でもてなす。
誠実で明るく、思慮深い出来すぎたような男。
ただ寂しい過去があり、孤児で育ったが村長の計らいでこの村に落ち着いた。これもありとする。
人格者の村長を父親の様に尊敬して慕っている。
まぁありきたりの造形だと思えた。大事件が起こる前は。
そののどかな「サンドニ村」で独り暮らしの老人が虐殺された。彼は戦功十字章を受けた英雄だが、アルジェリア人だった。息子も孫もいて、もうすぐ曾孫も生まれるというのだが、滅多に人前に出ず、すすんで忘れらたような生活をしていた。
毎日、夕方の食事のため送り迎えをしていた優しい孫が発見してブルーノに知らせる。そうして村で独りの警官として事件に片足を突っ込むが、本捜査は任かされない。
悪役の捜査官が登場、物語を引き立てる。身分に拘り、育ちのよさをひけらかす厭な奴だ。
しかし、この事件は過去の第二次世界大戦に端を発していた。
そこでジャーナリストだったこの作家が本領を発揮する。戦前戦後のフランス軍とナチスドイツなどヨーロッパを巻き込んだ戦いの歴史的な薀蓄が長い。
重要な核になるところだが、私のような歴史音痴には、そこまで長く細かく教えられなくても、話は進むのではないかと思ってやきもきする。
しかし一面身につまされる記述もある。知りあった歴史の教師が語るイギリスの産業革命後の話。
上等な農業技術のせいで労働力は需要が減り、資金はますます必要になった。それで小規模農場や農家は土地を失い、一方で新しい工場に労働者が必要になったの。英国は見る見るうちに都会的な産業国になり、大都会の市場には輸送や貯蓄が容易で、手早く用意できる食べ物が求められるようになった。多くの女性が加工や製造の工場で働いていたからよ。その後北米やアルゼンチンで新しい農地がどんどん開拓され自由貿易政策の下で英国の農家は価格競争に敗れ、英国はいつしか安い食品の輸入大国になった。外国からは肉の缶詰や大量生産のパンが入ってきた。それと平行して、何世代も受け継がれてきた伝統的な農家の料理が消えていった。
同じ薀蓄でも「京極さん」のレンガ本なら、妖怪や変化はどちらかというと私も好き、という興味が一致していて長さも気にならないが、フランスの立場や、大戦後の変化。ナチやイギリス軍の動きなど、難しいところもあった。
フランスらしく料理についても細かい。特にワイン、ソース、食材云々も、ブルーノの関心事だしおいしそうで真にうらやましいが、それで、事件はどうなるの、はやくしないと眠くなるよと、思った。
でも、そうではなかった。
残り少なくなったあたりで俄然面白くなる。
眠らないで歴史も少しは頭に入れていてよかったと思うことになる。戦時中のあれこれ、悲惨な部分が事件とつながる。
となると夢中になるが、なかなか予想通りに犯人が浮かんでこない。
それには大きな訳があり、これが村長とブルーノの悩みどころで、どう解決するのか。
ブルーノは想像する気にもなれなかった。ひとたびすべてを知ったらフランスの大衆が北アフリカ人にどんな態度を取るか、そして国民戦線の票がどれほどふくれあがることか。腰掛けたまま前かがみになって両手で頭を抱え、唇を噛みながら、なんとか筋道を立てて考えようとした。計画を立てなければ。村長に話し、J=Jとイザベルに伝え明日の朝一番にボルドーに行く手はずを整えるのだ。クリスティーとも話して、この村をこんな爆弾に対して備えさせるにはどうすればいいのか助言をもらわなければ
読みきらないでは眠れない。そうして読み終わったら今日になっていた。
中に未成年の麻薬がらみの事件があるが、またこれが、ブルーノが子供の頃から手元で見てきた少年で、父親も心を許した関係。頭が痛い、どう処理するか。
村人の関係も絡まって解決は難航するが、読み終わってみれば、ちょっとした歴史と料理の知識が増えていた。
その上、登場する独身女性は非の打ち所の無い飛び切りの知的な美人が三人、何か起こりそうな予感がする。
その結果、同じ事件を捜査する、マニッシュな美女イザベラといい関係になる。観光名所の洞窟を案内し、ろうそくの灯の下で手料理を振舞う、何だかロマンス小説のような設定だったが、それもいいでしょう。
そういうソフトな話題もはさんで、始まりは「ヨーロッパ戦勝記念日」の祭典、終わりも同じ「ヨーロッパ戦勝記念日」なのだが、ブルーノの気持は事件の後先ではまるで違っている。巧い構成だった。 -
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ちょっと不思議なミステリ。
12歳のマイロの両親は、緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)という小さなホテルを営んでいた。
ほぼ常連しか使わないホテルで、冬は利用客がいないはずのホテルにある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。
マイロは奇妙な客たちの目的を探ろうとする。
よくある、雪に閉じ込められ外部と連絡が取れないホテルで殺人でも起こるのかと思ったが、そういう血なまぐさい話ではない。
暇つぶしに客たちに一つずつ話をしてもらうことで、それが手掛かりとなり、徐々に客たちの目的に近づいていく。
マイロが同い年の友人と一緒に、ロールプレイングゲームの遊びを通して単なるゲームから実際の謎を解いていく進め方は面白い。
全てが明らかになるとき、グリーングラスハウスの謎が明らかになる。
個人的には、マイロ自身のことがもっとわかるのかと期待していたが、それはなかったので、★は3つに。 -
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12歳になるマイロは、港のそばの山の上にある小さなホテルを営む両親と暮らしている。このホテルの常客は密輸人たち。普通の客もやってくるが、クリスマスには客がいないのが普通だったのに、その年は5人の客がやってきた。皆なじみの客ではなく、他に客がいることに驚いた様子だった。そして大雪でホテルは孤立状態になってしまう。
マイロが見つけた古い海図から、ホテルを手伝いに来た料理人の娘メディとマイロは、客人たちの目的を探り出そうとする。
閉ざされた雪の夜に、客人たちは毎夜お話を披露することになる。その話の中からホテルや客人たちの秘密がわかっていく。
時代ははっきりしないが、パソコンも携帯電話もない。マイロや父親はRPGをするのだが、PCではなくフィギュアなどを使ったゲームであり、それがこの謎解きのキーポイントになっている。
設定が変わっているが、それがかえってフィクションの世界に一気に入れる(とはいえ最初、設定を理解するのにとまどうかも)。ミステリーというべきか、ファンタジーというべきか?? -
Posted by ブクログ
2/3くらいは「ムック『フランスの田舎の暮らし方』」だった。残り1/3のだいぶ終盤になってようやく捜査が進展し、唐突に容疑者が浮かび上がってきた。
ブルーノ署長と一緒に食事と田舎の風光明媚を楽しみながらゆっくり事件を解決しましょうという感じのミステリー。
田舎だからか署長ですら法よりも自治体のルールを優先。
読み始めた時は仮にも警察、そんなことでいいのかと思ったが、天涯孤独の自分を無条件で受け入れてくれた村人との穏やかな関係がもう署長の血肉になってしまってるんだろうなあ。彼が守りたいのは法ではなく村人なんだろうと思う。
実際、署長が自分の家を持った時に村人たちが力を貸して何から何まで面倒見てくれたくだりはちょっと泣けた。
警察署長がそういう情や関係性を最優先させるのがいいかどうかは別として。 -
Posted by ブクログ
おもしろくなかったわけじゃないけれど、うーん、昨年のベストテンとかに入るほどかなあ?という感じで。単に、舞台がフランスで、わたしがフランスの政治情勢とか歴史に疎いからかもしれないけれど。憲兵隊とか戦争の話とか、何時代の話?と最初思ってしまったし。(現代の話です)。
出世とか考えず、のんびりした田舎の暮らしを愛している警察署長が主人公で、コージーミステリのようなおもしろさなんだけど。シリーズものなのでシリーズが進んでいくうちに好きになったりもするかもしれないけどなあ。
(ちらっと、デボラ・クロンビーの警視シリーズが頭をかすめるんだけど、比べたら断然クロンビーのほうが好きだなあ)。 -
ネタバレ 購入済み
結果
うつ病と診断されてどれからどうしたんだろう…
旦那さんは単身赴任から戻れないだろうし。
役員とか親の認知症とか。
そういうのが頼れなくてストレスでうつ病になると思うんだけどそこの解決策一切示されずw