大塚初重のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経験者の言葉ほど重いものはない。
私はどこの地に立っても、足元の土を感じながら、あの頃何があったのか、どれだけの人が命を落としたか、どんなに無念だったか、考えずにいられない。
その命と犠牲の柱の上に私たちは生きてるわけでしょ。
ならば、やっぱり今の時代をガンガン切り開いてアドレナリン出しながら生きていこうと思うんだよね。
P5 絶望におちるのではなく、希望にすがるのでもなく、微笑みながら夜をいく人、というのが私の感じたことだった。
P39 東京大空襲:日本人の、敵を恨むという感情をわりあい早く消し去る国民性というものは古代からあるんでしょうか。
P57 極寒のシベリアで夜中、虱が隣で寝て -
Posted by ブクログ
本書は、邪馬台国についての現在最新の知見を紹介したものとして実に興味深い良書であると思った。
日本の弥生時代や古墳時代の年代が「放射性炭素年代測定法」や「年輪年代測定法」により大幅に時代がさかのぼっていると判明してきているとは聞いていたが、それにより邪馬台国がどこにあったのかについての本書の考察は面白かった。
「箸墓」の周壕土器の年代が西暦240年~260年となると卑弥呼の死去の年代にあう。では箸墓は卑弥呼の墓なのだろうか。その本書の考古学的検証は興味深い。
本書では、「魏志倭人伝」などの中国の文書資料や、当時の東アジア情勢、そして「鉄と鏡の考古学」や「土器と墓」等を関連付けて、専門的