モリエールのレビュー一覧

  • 人間ぎらい

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    自分を曲げることができないアルセスト。だけど、恋には逆らうことができない人間らしさに安心した。

    喜劇だけど、悲劇的

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    2015年05月07日
  • 人間ぎらい

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    一見飄々と書き上げたかの作品に見えるが、喜劇と悲劇という対極に位置する両者を苦も無く流麗に調和させる技術は物語の書き手なら誰もが嫉妬を禁じえない喫驚の一言。かのゲーテが本作を読んでモリエールに会う事を渇望したというのも頷ける至極の戯曲作品。

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    2011年11月21日
  • 人間ぎらい

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    モリエール随一の傑作とされる性格喜劇。若気の至りの塊のような青年アルセストが人間嫌いになっていく様を、ユーモアとペーソスたっぷりに描いていてほほえましい。理解してくれる友人がいて君は幸せだよ!

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    2011年09月04日
  • 人間ぎらい

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    モリエールにはまったきっかけ。タイトルに惹かれて手にとってみれば、まあ面白い。高校生のうちに出会えてよかった。数作品読んだ今もモリエールの中では一番好き。

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    2011年05月22日
  • 人間ぎらい

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    ロドリーグ。騎士。名門の家。恋人シメーヌ。ある日、ロドリーグの父親が、シメーヌの父親からビンタされる。ロドリーグは父親から「(私をビンタした)シメーヌの父親を殺して名誉を回復するのだ」と依頼される。ロドリーグは、シメーヌの父親を決闘の末、殺害。ロドリーグはシメーヌの館を訪れて、自分を殺せと迫るが、シメーヌは躊躇する。ピエール・コルネイユCorneille『ル・シッド(勇者)』1636 悲劇

    生のどの瞬間も、死への一歩である。ピエール・コルネイユCorneille

    トロイア戦争でトロイアはギリシアに滅ぼされる▼アンドロマック(アンドロマケ)。女。夫(トロイア王子)がアキレウス(ギリシア)に殺

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    2023年07月29日
  • 人間ぎらい

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    面白い。
    おべっかや飾り立てた大仰な言葉遣い、本心とは異なる表面上の友情と愛情で満ち満ちた社会を嫌うアルセスト。
    「嘘をつくと蕁麻疹が出る(これは違国日記の高代槙生)」かのような彼は、真実の見えない厚化粧な社交界を嫌う。つまりは「人間嫌い」ということだろう。

    しかしそんな彼も「恋ってやつぁ、理性じゃどうにもならないんでね」と、本来彼が憎む部類の女性に恋をする。その様は、自分の主張を偽らず世間が嫌いだと言って憚らない頑固で一本気な彼らしく、大いに気狂いじみている。

    馬鹿馬鹿しい世間とアルセストの対比というのを基調に、それらをさらに、馬鹿馬鹿しくしかし哀れなほど真剣に恋しているアルセストの様と

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    2023年04月23日
  • 人間ぎらい

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    本音と建前を弁え、言葉を並び立てて"良識"のある人間として振る舞う社交界貴族達の言動も、言葉や気遣いで固めた人間の心の醜さに耐えられず、真っ向から反発する青年アルセストの言動も喜劇として見ると滑稽でおかしい。が、それはくすぐられるようなおかしさではなく、痛切な余韻を残すおかしさである。喜劇と悲劇の表裏一体を描いており、これが喜劇の随一とされるゆえんかと感じた。

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    2021年02月26日
  • 人間ぎらい

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    久しぶりに古典を読んだ。さくっと読めるので良い。とても皮肉のきいた作品。いつの時代も悪口は人間関係を強固にする手段だったのだなあと悲しくなるし、そんなもんかとも思う。

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    2020年01月13日
  • 人間ぎらい

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    純心な主人公アルセストが、自分の最も嫌うつくろいの社会の色に染まったセリエーヌにのめり込む。恋に破れ人間嫌いとなって隠遁することを決意する。1640年代の作品だが現代にも通ずる物語。2018.7.7

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    2018年07月07日
  • 人間ぎらい

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    本音を言わず建前で人と付き合う

    そんな事が嫌いだ。
    そんな社会はクソだ。
    人間はもっと正直に生きるべきだ。

    そう思った時期って誰しもあると思う。

    主人公アルセストが滑稽でもあり、
    どこかいつかの自分と重ねてしまう。

    これを喜劇として受け止める私たちの社会もまた、悲劇的な喜劇と言えるのかもしれない

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    2014年08月18日
  • 人間ぎらい

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    鬼のような人間嫌いの主人公アルセスト。

    青年故か、誰にたいても斜に構えて反論のみw

    誰も認めようとしない思考回路がすでに自分をかぶっていてつらいですw

    アルセスト「僕はあらゆる人間を憎む。」

    この発言に集約されるアルセストのキャラがいいです。

    悪い事をしてるやつらは当然憎むし、社交界に染まって媚びまくってるやつらも鬱陶しいから憎むし、人徳のある立派な人物さえも憎む心を持っていないというところがうざいから憎むという徹底ぶりw



    まあこんな男がフランスの社交界でうまく行きていけるわけもないので、アルセストと周りを取り巻く人間との絡みは喜劇そのものです。



    ついでにといっては失礼で

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    2013年10月27日
  • 人間ぎらい

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    ネタバレ

    本心しか言いたくないという潔癖性を持つ主人公が、理性では如何ともしがたい恋愛に熱をあげ、最終的に人間ぎらいになる話。あくまで喜劇である。

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    2013年05月28日
  • 人間ぎらい

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    喜劇しか書けない?らしいモリエールさん。
    なかなか面白い。
    同時代だったらもっと面白いのだろう。
    電車で読むには向かない。

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    2012年12月24日
  • 人間ぎらい

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    当事者にとっての悲劇は第三者においては喜劇となる。そういうことだろう。
    登場人物に感情をおいて読み進めれば,この物語の結末は悲劇だ。けれども,これをあくまで戯曲として捉え,最後まで傍観の意思を貫けば,読み手はこの本を滑稽な喜劇として捉えることができるのである。

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    2011年05月15日
  • 人間ぎらい

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    三谷幸喜さんの文楽舞台の人形ぎらいに関連する書物として読むことにした。
    偏見的だが、いかにもフランス人のへそ曲がり的な論法で話が進んでいく。ある意味主人公のまっすぐな主張は理解するけど実際身近にいたらめんどくさい奴としか思えないかなと。
    戯曲形式なのでサラサラ読めたが、音読したらより登場人物の心理に近づけるような気がした。やらないけど。

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    2025年09月01日
  • 人間ぎらい

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    戯曲は苦手だがなかなか面白かった。内容は解説読まなきゃよくわからなかったがアルセストの偏屈さが楽しい。

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    2024年11月20日
  • 病は気から

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    気で病む男

    新潮から出ている気で病む男と同じ内容です。
    新潮版は女学者が頭につきます。
    主人公は同じくアルガンですね。
    モリエールの作品ですので、楽しんでください。
    お好みで。

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    2024年04月03日
  • 人間ぎらい

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    演劇の脚本である。現物を見た後でないとその場面が頭に浮かばないので興味が持てない。
     現在であればYouTUbeで観た後にこの脚本を見ればいいと思われる。津村の読み直し世界文学の1冊であるが、読み直しても場面が浮かばないのは、日本でそれほど上演されなくなったせいなのかもしれない。

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    2023年10月26日
  • 人間ぎらい

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    ネタバレ

    喜劇王の作品ということで、気軽に読めて大笑いできる作品かと思いきや、意外にそうでもなかった。もちろん、モリエールは役者でもあったから、さすがに演劇で笑わせる手法をよく心得ている(p.25、p.73~など)。しかし全体としては、むしろ悲劇に近いような印象だった。

    アルセストは自ら「僕はあらゆる人間を憎む」(p.14)と言っていて、確かに劇中プリプリ当り散らしてばかりである。しかし、それは逆にアルセストの人間愛の裏返しでもないだろうか。愛憎は表裏一体というか、人は関心のないものを憎んだりはしない。アルセストは自分の中に「人間とはかくあるべし」という人間性の基準(あるいはイデア)をしっかり持ってい

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    2014年05月05日
  • 人間ぎらい

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    ネタバレ

    何でも率直に自分の感情をぶちまけなければ気がおさまらない一種の中二病患者アルセストの大変残念な恋の物語である。
    しかしこいつときたら良く分からない。
    誠実な人間以外は寄るな触るなとうるさい割に、彼が恋焦がれるのは行き遅れの聖女ではなく、甘い言葉と毒舌とをしっかり使い分ける小悪魔ガール(笑)なのである。
    人間態度の在り方について色々ご高説を垂れつつ、結局ブスは無視して美人の尻を追いかけまわしているのだ。実にしょぼい。その時点で、己の思想を透徹した者に与えられる潔さの魅力もないのである。セリメーヌにあっさりと振られるのもむべなるかな。エリアントをあっさりかっぱらわれるのもむべなるかな。
    自分から人

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    2011年10月13日