おちまさとのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わたしも最近やけに流行っている「気づき」という言葉がキライだ。
何か非常に「あいまい」なことでも「気づき」といえばサマになる、というような風潮。
『たくさんの気づきを得られました!』
それって、具体的にはどんな?
何が身に付いた、得られたのか?
これと同意語が「インスピレーション」。
この本のレビューとは少し離れてしまったが、文中にたくさんのこの「気づき」ということが使われているので、このイメージがつきまとってしまい、大きな雑音の中で大切な話を聴いている、そんな印象があった。
この著者の言う「気づき」とはもっと平たく言えば『ヒント』であり、次の具体的な行動につながるひとつの原動力と言っても良いものである。
いちいち脳内で置き換えながら読み進めて行くのだが、それでもこの書の内容は非常に濃く、興味深いものであった。
どうやって、アイデアを引っ張り出す、ひねり出すのか、しかしこのアイデアというのは実際、「無」から「有」を産み出すのではなく、「記憶」の組み合わせとその化学変化なのだ、ということ。そのそれぞれの過程で、それぞれの訓練の仕方があり、この書で紹介されており、その多くは誰でもすぐに実行可能レベルのもの。
わたしはこの書から多くの気づきを得られました。 -
Posted by ブクログ
人気プロデューサーが日頃習慣付けしている「気づき脳」の作り方・生かし方のご紹介本。
・企画を生み出す3ステップは、「き・づいて」「か・んがえて」「く・らべる」ことだと思います。気づくことはその最初のステップ。
・「気づき脳」は毎日の日常の延長線上にはありません。いつもと同じ考え方や見方をしていては決して動いてくれない。
・「本当の自分」に対する感度を保つこと。本当の自分とはすなわち、ほかの人とは違う自分。勇気をもってさらけ出していかないと、気づきが遠ざかる。
・「ポジティブプランニング」と「ネガティブシミュレーション」
・何でもやるのではなく、あえてやらない、あえていかない、あえて選ばない。「お決まりコース」から意思を持って外れることで、人とは違う気づきに出会える。
・毎日いろんな角度から、自分に突っ込みをいれて、自問自答して原点回帰してみる。当たり前になっている自分を疑う。
・企画は合気道である。制約を合気道のように生かして、一人だけで考えたものよりも遠くに飛ばす。
・浮かんだことをそのままにせずに、妄想をどんどんと広げていく。
・初対面の人には、突っ込み嫌いかどうか見極めるところから。褒めつっこみで反応を見て、タイプを見極めよう。
・「あきらめる」=明らかに見極める。何をあきらめる・捨てるかを選ぶことこそ、企画なり。
などなど。
わかっちゃいるけどついついおざなりになってしまうマインドセットをもう一度思い出せた一冊。こうやっていろいろな高みにいる企画術の本なりお話なりを伺ってきているここ1年間だけど、共通点が見えてきました。来年はそこを、自分でも突いていきたい。 -
Posted by ブクログ
そもそも何故「質問」なのか。如何なる人であれ、自分に見えているよりも深いものを持っている。それを知りたければ尋ねてみるしかない。その尋ね方の作法を教えてくれる本。
著者は「対談師」を標榜しているから、一見インタビューの技法にも見えるが、我々凡人にも応用範囲は広い。
自分のことだけ喋りたいのなら「質問力」は不要だろうが、相手のことを知りたいのなら、どう尋ねれば相手は心地よく話をしてくれるのか。[more]
それは偏に「心地よくさせる」に尽きる。
それはヨイショするということではない。ヨイショはすぐに見透かされてしまうだけでなく、不用意な質問で相手を怒らせてしまう地雷を含んでいる。質問を投げかけるには、相手を尊敬し、理解しようとする前提がなくてはならないし、それが根底にあれば何ら心配する必要もない。
対話に於いて人が心地よく感じるのは、自分が喋りたいことに水を向けてくれることと、自分で気付いていなかった自分の魅力を呈示してくれること。それから、自分の話をちゃんと聞いてくれ、理解してくれているのだという印象を持ってもらうこと。
その効率的な技法を教えてくれる。
若い時分、人を見下していた。あの頃この本に出会っていれば・・・でも、その頃だったら、「しょーもなー」と投げ出していたかもしれないな。