恩地三保子のレビュー一覧

  • 杉の柩

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    ネタバレ

    【再読】
    婚約していたエリノアとロディーの前に現れたのは、門番の美しい娘メアリイ。たちまちロディーはメアリイに心を奪われ、エリノアとの婚約を解消する。その折、伯母のローラが死亡し、エリノアは遺産を相続する。エリノアは、ローラが可愛がっていたメアリイに遺産の一部を譲る。
    その後屋敷を売り払ったエリノアはメアリイを昼食に招くが、彼女がつくった昼食を食べたメアリイが死亡する。機会も動機もあるエリノアは当然逮捕され、裁判にかけられることに。さらに病死と思われたローラの死にも不審な点が見つかった。エリノアは、メアリイを可愛がっていたローラが遺言を書き換える前に殺したのではないかということでローラ殺害の容疑もかけられたのだった。ポアロはローラの主治医だったロードの依頼を受け、エリノアの無実を証明するために立ち上がる。
    看護婦やほかの使用人の証言を集めていくも、エリノアへの疑惑は深まるばかり。だがポアロは、バラの傷跡やモルヒネのラベルから、ホプキンズの犯行を見抜く。

    男女の愛憎をテーマにした人間ドラマはクリスティーの真骨頂。動機も機会も全てが一人の女性を指し示す事件にポアロが挑む。使用人のコミュニティが深く描かれているのも特徴。
    ●見どころ
     ・どんな相手からも話を引き出すする術を熟知しているポアロ

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    2026年07月20日
  • 満潮に乗って

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    満ち潮だと思ったら満潮(まんちょう)だった。
    audibleにて。
    杉の柩に続き恋愛色強めミステリなんだけど今回の男性陣が嫌すぎる二択である。うっかり人を殴り殺すやつと結婚してはいけない。というかもう一人の口からそのうちバレるのでは。ポアロもそこは黙っておくところではない。
    金持ちの親戚におんぶに抱っこの親戚一同という、彼らが何とかなるであろうオチも含めてなんだかなあな話。新婚早々に本当にお気の毒に。

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    2026年07月18日
  • 満潮に乗って

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    ポアロシリーズ25冊目。
    クリスティーはやっぱり面白いな……(n回目)。
    ちょうど長距離移動があったというのもありますが、一日で読み切れる作家は、クリスティーを除くとあまり知りません。

    「大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死亡し、莫大な財産は若き未亡人が相続した」
    というあらすじ通り、ゴリッゴリの遺産相続ものです。
    ゴードンの姉、兄、弟、甥姪が入り乱れ、しかも戦後の苦境とそれまでの温室生活がたたり、いずれもが未亡人・ロザーリンとその兄に憎悪の感情を向けています。
    このロザーリン兄妹がまたクセモノで、読んでいてもまっっったく同情心が湧いてこない!
    ゴードン・クロードに頼りきりだったクロード一族もどうなの?という感じですが、これはたぶんクリスティーも意図してこういう性格に描いているのでしょうね。よっぽど倒叙モノなの?という気持ちで読んでいました。

    一向に事件は起きないし、したがってポアロさんも全然出てこないのですが、それでも人間ドラマの面白さで読ませてしまうのがクリスティーなんですよねぇ。
    クロード一族を把握する頃(肝の座ったフランセスが一番好み)には一気に引き込まれ、しかもやっと起きた事件も二転三転し……と最後はもう一気読みでした。
    解説でも触れられていましたが、肝となる「ある秘密」も、あまりにさらっと書いてしまうのがすごい。
    「あっ、なるほどね」と納得したうえで、じわじわと始めからの違和感がすべて繋がる気持ちよさ……。うーん、すごい。
    ちなみに、ポワロさんが指摘した「ポーター少佐の一言」にはあれっと気付けたのがちょっと嬉しかったです(⁠^⁠^⁠)(だからといって予想は何一つ当たりませんが……)


    ということで、「かなり重症のクリスティー・ファン」向けの一冊も大いに楽しめたのですが、どうしても一つだけ……。
    クリスティーが好んで出したがる、頭も良く自立心も強いのに男のセンスがないリンのような若い女性だけは、どーーーしても素直に「よかったね!」と言えないんですよねぇ( ˊᵕˋ ;)それでいいのか本当に。。

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    2026年05月04日
  • 杉の柩

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    トリックはとても好きだが、やはり最後はポワロにズバッと犯人と犯行方法を解き明かして欲しかった。
    ラストの盛り上がりが欠けた。

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    2026年04月07日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    クリスティ玄人から人気の作品ということは知っていた。
    が、個人的にはそこまでだった。
    昨年からクリスティを読み始めたずぶの素人にはまだ早いということか…

    エリノアの描写は鬼気迫るものがありすごかったし、「直前まで犯罪する気満々でたまたま思いとどまっただけの人と、本当にそのまま犯罪を犯した人ってそこまで違うのか」的な部分はこの作品の核というか、おーそこに切り込むかというような重要なテーマのように感じたけど、劇中で割とあっさり処理されてしまうのが拍子抜けだった。
    あと、あまりにエリノアの描写に集中し過ぎてその他の人物が浅く感じてしまったかな。

    結局一番かわいそうなのは複雑な出自を持ち、それでも純粋におば様に尽くして夢に向かって頑張ってたら勝手に惚れられたり恨まれたりして結局殺されるメアリイなんだけど、最終的に誰にも同情されてないっぽいのが本当にかわいそう過ぎて、エリノアとピーターのほっこりエンドすら霞むモヤっとエンドに感じた。

    あと、今回改めて分かったのは自分はポアロが好きだと言うこと。
    クリスティ作品の読者の方々から言わせたら何を今更なことでしょうね。
    ポアロ以外では「クリスティ作品を読みたい」と思って読み始めるけど、ポアロ作品に限っては「ポアロに会いたい」と思って読み始めている自分がいる。
    それで言うと、今作はポアロの出番的にも活躍的にも正直期待外れだったかな。

    まあ自分がクリスティ玄人になれたと思った暁には改めて読み返したい作品です。

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    2026年02月22日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    金持ちの遺産相続に男女の三角関係、出自の謎。お話はいつものクリスティー。
    珍しく犯人にはかなり確信を持って読めた。遺産に関するとある行動があまりにも怪しすぎたのだ。いつものクリスティーならこれを囮にして私をハメてくるのだが、今回は"表"がそのまま正解だった。
    話の中心に居座るラブストーリーがミステリーの核として機能していないのが惜しい。
    このトリック結構好きだ。ただ、エリノアが紅茶を飲んでいたらどうするつもりだったのだろう。

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    2025年12月09日
  • 満潮に乗って

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    若い未亡人と再婚した大富豪のゴードン・クロード。彼は一族の生活を支えており、一族全員が彼の庇護のもとにあった。だが、彼は空襲で死亡し、財産は全て若い未亡人のロザリーンが継ぐことになった。それ以来、一族の生活費の支出は、実質的にロザリーンの兄のデイヴィッドの許可が必要になった。「彼女さえいなければ」戦争が人の心を闇にしていく。ポアロは空襲から避難した場所で居合わせたポーター少佐から、アフリカにいる彼の友人ロバート・アンダーヘイと彼の不幸な結婚についてや、その妻はその後ゴードン・クロードの妻となったが、アンダーヘイがまだ死んでいないかもしれないことを聞く。

    狭い村での人間関係の絡まり、戦争という大きな変化により今までの生活が失われたことに対する人々がまだ受け止めきれないところが緻密に書かれていてリアルだなと思う。いつも緊張状態に置かれていたリンが、帰ってきて平和を喜ぶと同時に物足りない気持ちになって結婚を迷う気持ちになる部分はとても共感できた。でも一方で、最後に自分を傷つけようとしたローリーと結婚を決意するというのは腑に落ちなかったなあ。私だったらデイヴィットもローリーも嫌(笑)偽者だったというオチは面白いけど、純粋なトリックを楽しみたい読者としてはちょっと物足りない結末だった。

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    2025年11月12日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    ポワロ出てくる。タイトルは謎。そんなことあるんだ?!となる話。珍しい法廷系だった。やり取りや臨場感が愉しめる。

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    2025年08月28日
  • 杉の柩

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    エリノア、なんだか報われてほしい人だなぁ。今作もミステリー、謎解き満載で面白かった。最後までタイトルの意味はよく分からなかった。。

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    2025年04月14日
  • 杉の柩

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    短期集中アガさんの最終回。

    たぶん未読であろうと思う。
    ポアロもの。
    遺産相続がらみ殺人。
    状況証拠や動機で真っ黒の女性の嫌疑を晴らす。
    女の嫉妬やらプチロマンスもあり。

    思ったよりもおもしろかったな~。
    でも、こんなのわからんわ。
    反則ではないけど、イエローカードでもないけど、注意ぐらいは受けそうじゃないか。
    読者への挑戦みたいなのがあるわけじゃあないからいいっちゃいいんだけど、あれの犯人とトリックを当てるのは無理。当てようとして読んでないからいいけど。


    何の気なしに著者、つまりアガさんの経歴みたいなのを眺めてみたんだけど、ちょっと笑った。
    「~嵐のようなロマンスののちに結婚した。」って(笑)
    なんだ「嵐のような」って。見たんか。
    しかも二度目の結婚だろうに。
    たしかにアガさんは失踪事件起こしたりなんだりいろいろあったけど、普通にそこは「結婚した」でいいじゃん。
    こんなん勝手に書かれたら顔真っ赤っかになるわ。
    羞恥プレイか。
    作家さんはうかうか死んでられんな~。

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    2024年10月12日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    真実を全て世間に明らかにしない、明らかにしないほうが幸せなこともある。殺人事件という非日常はそんなに起こり得ない。だからこそ事件が起こる前の人間の心情描写を丁寧に描く。動機を持っている人が犯人ではないこともあるし、一見動機がないのに明らかになると納得できるような隠された動機がある。みんな怪しいし、殺されそうな人は明らか。えっこの人から殺されるの!この人今死んじゃうの、、そんなドキドキも味わえる良い作品

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    2024年08月27日
  • 満潮に乗って

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    【ポアロ】
    解説に「この本を手にしている方は、かなりの重症のクリスティー・ファンだろう」と書いてある。解説者もこの本は「四十数冊目くらいのクリスティー本」らしい。
    私もこの本でクリスティー48冊目で、ポワロ作品は自分の好きなタイプはほぼ読み終わってしまった。
    だから残りのポワロ作品になかなか手が伸びず、かなり久しぶりのポワロ。
    ここからのポワロは自分の苦手な作品が続くので、どこまでいけるのか自分に挑戦。

    大富豪ゴードンが戦災で亡くなる。
    亡くなる直前に若い娘と結婚し、巨額の財産は彼女のもとに行くことに。親族は複雑な思いを抱く…。

    いつまで経ってもなかなか事件は起こらない。
    登場人物は全員大富豪ゴードンの遺産に寄生していて、優柔不断で煮え切らないグダグダした個性の薄い人ばかりで、誰にも魅力を感じない。
    だんだんイライラしてきて他の本も挟みながら、読み終わるまでに3日くらいかかった。

    でもラストはさすがクリスティーだった。
    伏線もたくさん張ってあったし、遺産に寄生する一族にイライラさせることもクリスティーの計算上だったのかもしれないとも思えてきた。
    読み終わってみれば普通にこの作品も面白かった。やっぱりこれだからクリスティーはやめられない。
    クリスティー58歳の作品。
    ★3.5

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    2024年09月07日
  • 杉の柩

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    登場人物は資産家の未亡人、その甥と姪、未亡人の寵愛を受けている娘、医師と看護婦2人。
    甥と姪は将来を約束した仲だが、未亡人の世話をしている娘を見て、甥の気持ちが揺らぐ。
    ほどなくして、未亡人が亡くなり、姪が遺産を相続するが、甥との仲は破綻する。そんな中、娘が殺されて、犯人として姪が逮捕される。医師は姪の無実を信じて、名探偵エルキュール・ポアロに調査の救いを求める。遺言を残さず亡くなった未亡人、若いながら遺言を残して殺された娘。姪に不利な状況が積み重なるなか、姪が本当にやったのか、それとも濡れ衣なのか、ポアロの調査が始まる。登場人物とポアロとの会話から、真実が見つけだせるのか、姪は本当に無実なのか。ある出来事がきっかけとなり一気に氷解していく。提供される情報をもとに、丁寧に読み解くことが求められる。

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    2024年08月12日
  • 満潮に乗って

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    1948年発表。ポワロシリーズ第23作。突然潮目が変わり、大海原に投げ出されたクロード一族の面々を中心に、波乱に飛んだストーリー展開が面白い。事件自体のご都合主義っぽい特性もトリックに一役買っており、クリスティの巧者ぶりが遺憾なく発揮されている。終戦後の作品でもあり、世界規模の人殺しを経て、平和を取り戻した人々の悲劇が描かれている。生き残った人々もまた戦争の被害者だとでも言いたいのだろうか?

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    2024年07月08日
  • 杉の柩

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    婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。ロディーが彼女に心変わりし、婚約は解消された。エリノアの心に激しい憎悪が湧き上がり、彼女の作った食事でメアリイが死んだ。犯人は私ではない!エリノアは否定するが・・・嫉妬に揺れる女心を、ポアロの調査が解き明かす。

    クリスティお得意の男女のもつれが引き起こす殺人事件、と思いきや?という展開。誰がどう見ても犯人はエリノアが怪しいので、さすがに犯人は違うんだろうと思うものの、動機がはっきりしないので全然分からなかった。しかしロディーのろくでなし具合にはイライラしたね。こんな男と結婚しなくてエリノアは正解だと思うよ。普通なら被疑者だから手のひらを返したように逃げていってもおかしくないのに、無実を信じて(場合によっては有罪でも)助けようとしてくれたドクターの方がよっぽど男前。

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    2024年04月13日
  • 満潮に乗って

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    クリスティはお金持ち一族のいざこざを書くのが上手いように思う(実際にあったことがないので厳密には何とも言えないが)。トリックより登場人物のドラマに重きが置かれている作品だった。

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    2023年07月04日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    世界的富豪ゴードン・クロードの別荘でガス爆発事故が発生、ゴードンは死亡し、新妻ロザリーンと、その兄デビッドは生存する。それから2年が経ち、ロザリーンとデビッドの厳しい遺産管理により、クロード一族は苦しい生活を強いられ、クロード一族にとってロザリーンは邪魔者となる。一族の反感をくらうロザリーンは、日に日に憔悴の度を深める。さて、ポアロシリーズの中でも「推理」よりも、最後に誰と誰が恋中でゴールインするのでしょうか?という問い探しミステリーといった方が良い作品。今回「おかしい」人間の多さにはびっくりたまげた。③

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    2022年12月09日
  • 満潮に乗って

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    ポアロ
    人間関係のドラマを楽しむタイプ。なかなか面白かった。しかしリンの最終的な選択は自分には理解しにくいものであった。あとクリスティー作品に時々でてくる降霊術に傾倒する登場人物。苦手というか読み飛ばしたくなるほど苦痛だ。

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    2021年07月10日
  • 満潮に乗って

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    またまた人間ドラマ的作品。資産家が一族を養うという状況が前時代的でイマイチ設定に入りきれないが、クリスティを読んでると思っていれば十分に楽しめる。

    ただクリスティを読破するぞ!と決意して読んで23冊目、もうちょっと推理ものである事を期待して読み出した頃からすると、これは本当に自分が読みたいジャンルの小説なのか?との疑問も湧いてきた…今3冊に一冊はクリスティと決めて読んでたけど、ちょっと間を空けてみようかな。この作品もよく出来てるとは思うけど、なんか素直に楽しめなくなってる気がする。

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    2020年01月19日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    悲劇はあたかもシェイクスピアのように。

    大富豪の未亡人、その兄と、困窮する一族。戦争の傷が描かれた作品で、戦後を生きるイギリスの人々の姿に思うところがある。戦時中は従軍し、戦後田舎に帰って婚約者との結婚に戸惑うリン・マーチモントが印象的。前半でたっぷりとクロード一族の人間模様を描き、ポアロは名探偵だが、もはや主役ではないのでは。ラストは、すっきりとまでは言わないが、ひとつの人間関係の決着に満足した気持ちになった。クリスティ作品に出てくる女性は、いつも印象的で、何十年たった今でも全然古びていないと思った。

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    2019年07月04日