読売新聞生活部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
薄く短い本ながら、日本人の難民であった引き揚げ者の立場と、体験者の語りがよく伝わりよく分かる内容だった。
ものが分かるようになるほどに、日本の「戦争」は世界に比して特殊であるとは感じていたけど、加藤聖文先生の説明で明確に知ることができた。背景を知らないまま聞く体験談と、ある程度知ってから聞く体験談には雲泥の差があり、語る言葉の行間への想像力が必要となる。
戦争の実態は軍部とか指導者とか政治とかではなく、犠牲になった民衆の側にある。その体験者の実際の話が収録されている。満州のみならず、樺太、北朝鮮、台湾からも引き揚げがあったこと。帰国出来ても安穏ではなかったこと。
帰る国がある場合はこうなる。 -
Posted by ブクログ
岩波ブックレット1097です
「若い人には想像もできないでしょうが」
戦争体験を語る人の多くはこの言葉を最初に口にするといいます
読書って大切だなって思いました
ぜんぜん関係ない?いやいやありますよ
想像力を磨くには、やはり読書が一番ですからね
そして、戦争体験を聞いたり読んだりするときにいつもわいが思うのは、これって絶対マイルドになってるよな〜ってことです
記憶はどんどん薄れていくし、そもそも本当に辛い記憶は忘れようとするのが人間の性ですからね
なのでやはり聞く方は3割増し、4割増しで受け止めないとダメだと思うんです
で、それもやっぱり想像力がないと出来ないことだと思うんですね
き -
Posted by ブクログ
読売新聞に2017年1月〜2021年12月までに掲載された作品のうち220編の「こどもの詩」。
素直な気持ちがど〜んと詩にあらわれている。
こどもって真っ直ぐで嘘がなくて魅力的だと改めて感じた。
どれも良い。
特に印象に残った詩
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みらい
えっ!
ばあばにはみらいがないの?
じゃあつくればいいじゃん
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おひめさま
ママ
はやくおひめさまに
なれるといいね
だって
おひめさまはおこらないんだよ
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さくらの雪だるま
幼稚園に桜の花びらが
つもっていたよ
桜の雪だるまが
出来そうだったよ
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あし