【感想・ネタバレ】引き揚げを語る 子どもたちの戦争体験のレビュー

あらすじ

「それからのことはどうしても思い出せないんです」「人の死がありふれていました」――.第二次大戦が終わり,満州,朝鮮半島,台湾など外地で生活していた人たちの多くが命からがら日本に帰ってきた.その苦難の証言が大きな反響をよび投稿が相次いだ連載企画に,識者インタビュー,記念資料館案内,ブックガイドを増補.

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Posted by ブクログ

薄く短い本ながら、日本人の難民であった引き揚げ者の立場と、体験者の語りがよく伝わりよく分かる内容だった。
ものが分かるようになるほどに、日本の「戦争」は世界に比して特殊であるとは感じていたけど、加藤聖文先生の説明で明確に知ることができた。背景を知らないまま聞く体験談と、ある程度知ってから聞く体験談には雲泥の差があり、語る言葉の行間への想像力が必要となる。

戦争の実態は軍部とか指導者とか政治とかではなく、犠牲になった民衆の側にある。その体験者の実際の話が収録されている。満州のみならず、樺太、北朝鮮、台湾からも引き揚げがあったこと。帰国出来ても安穏ではなかったこと。
帰る国がある場合はこうなる。ではない場合は?
新しい戦前に私ができることはまず知ること。その上で、選択すること。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

岩波ブックレット1097です

「若い人には想像もできないでしょうが」

戦争体験を語る人の多くはこの言葉を最初に口にするといいます
読書って大切だなって思いました
ぜんぜん関係ない?いやいやありますよ
想像力を磨くには、やはり読書が一番ですからね

そして、戦争体験を聞いたり読んだりするときにいつもわいが思うのは、これって絶対マイルドになってるよな〜ってことです
記憶はどんどん薄れていくし、そもそも本当に辛い記憶は忘れようとするのが人間の性ですからね

なのでやはり聞く方は3割増し、4割増しで受け止めないとダメだと思うんです
で、それもやっぱり想像力がないと出来ないことだと思うんですね

きちんと想像力を働かせた上で、戦争の悲惨さを受け止めて、さらに伝えて行かないといかんわけです
いやこれ凄い難事業やで
心してかからないと

そもそも平和を守るって難事業なんだけれども

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2024年10月09日

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