本間龍のレビュー一覧

  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故が起きる前から、
    原発の安全神話については懐疑的だった。原子力だよ?核だよ?
    安全対策は万全だというけれど、地震列島・火山列島の日本に
    人間が制御出来ないモノを作って本当に大丈夫なのか…と。

    だから、新聞紙面に掲載されていた電力会社の広告も胡散臭く
    感じていた。専門家だとか、有名人だとかが、原発の必要性や
    ら安全性を説いていても「本当かよ」って感じだった。

    広告業界の片隅にいたから分かる。畳みかけるように何かを
    主張する広告ほど、危険なものはない。著者の一連の原発広告
    関連の書作を読んでいると「やっぱりな」との思いを強くする

    0
    2017年08月24日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    元博報堂マンの原発広告のレビュー。
    業界内部にいた人だけあって、原発広告の歴史、やり方、事件が書かれていて、とても面白い。かつ恐ろしい。
    物量で圧倒している相手は、とても手強いことがよくわかる。
    放射線の影響に関しては首をかしげる部分もあるが、それを補って余りある内容。
    「戦争広告代理店」が思い出される。これはいわば情報戦なのかもしれない。

    0
    2017年01月14日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    広告を載せない暮しの手帖の商品テストは画期的な雑誌のあり方だったのだとあらためて思いました。原発の広報は過去に事故があった年ほど、活性化し、例外的な出来事であるかのように装ってきたことが良くわかりました。マスコミは花形の職業の印象があるものの、ひとびとの生活の中に入り込んでは、真実を見えにくくする仕事に加担していることがあると思うと、現場から離れたくなる方がいる事情も分かる気がしました。

    0
    2016年09月05日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    広告費の恐るべきしくみ.東電関電の戦略は的確で恐ろしい.ニュースは心して見なければばらないと新ためて思う.

    0
    2016年08月12日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    原発を擁する電力会社,電通などの広告代理店が何百億という莫大な広告料をメディアに払いがんじがらめにし原発に不利な報道をさせないようにする.半分視聴者をだますようなあの手この手の原発翼賛広告.3.11でさすがに一時下火になったがまた息を吹き返しつつある.

    0
    2016年08月04日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    政府及び原子力ムラがどのようにして国民に「安全神話」を信じさせてきたのか、その実行主体と協力者、そしてその手法と事例を実名を上げて解説した本。
    メディアも営利企業なので、金には弱いってことだ。ではなぜこれほど「原発押し」なのか、それほど原発事業は儲かるのか、そこに斬り込んで欲しかった。

    0
    2016年07月12日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    電力会社とマスコミ・広告の関係

    プロパガンダが行われていることは

    重々承知していますが、

    その内面は今まで見えてきませんでした。

    広告の内側にいた人が書いた本だけに、

    広告予算も含めた詳細な流れは

    いろいろな側面から勉強になりました。

    自分にとっては凄く良い1冊でした。

    0
    2016年05月29日
  • 電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

    Posted by ブクログ

    表には出てこない、
    業界の裏事情が描かれていて、
    興味深かった。
    こういう情報は、
    マスコミには書けないだろうけど、
    そしたら真実を伝えるメディアって、
    ないんだろうか。

    0
    2014年09月15日
  • 原発広告

    Posted by ブクログ

    あ、この広告ね。うん、このCM見たことある。1970年~2011年の間に、電力9社が費やした広告宣伝費は、2兆4179億円超。
    もちろん、その費用の原資はあなたや私が支払っている電力料金から、そしてその多くは「原子力発電所は絶対に事故を起さない」「万一事故が起きても放射能は絶対に外に漏れない」「原発は安全・安心なシステム」という福島第一原発事故で露呈した嘘で固められた原発神話を作り上げるための物であった。
    「電通と原発報道」で日本の広告業界が電通を通じた巨大マネー(原資は電力料金)によって、情報統制されている事実を淡々と明らかにした筆者が、その証左として3.11以前の広告の実例を列挙したこの本

    0
    2013年12月26日
  • 原発広告

    Posted by ブクログ

    原発推進広告のオンパレード。よくも集めたり。しかし実際は原発広告は膨大で、本書にあるのはその一部だと。どうして寡占事業に広告がいるのか。答えは本書で。
    意見広告のようでいて、反論の余地のない一方的なカネに物を言わせたやり方はどうなのだ、と、かなり前に天野祐吉さんが広告批評で原発広告をとりあげていた。ここは必見である。
    プロパガンダのやり方、の本とも言える。原発業界というより広告業界(大手広告代理店)に怒りを向けたい、というのが真意だとは思うのだが。
    どんな業界にしても、大きくなりすぎたところ、力を持ちすぎたところがあらわれると、あとはこうなるのだと。食品も、実のところこんな感じだろう。となると

    0
    2013年12月11日
  • 原発広告

    Posted by ブクログ

    原発に関して「いくらくらい」「どのように」広報活動が展開され、その日本最大の広告費でメディアの自主規制を陰に陽に招いていたかを、豊富な事例とデータを基に描いている。反原発ではあるけど冷静な第三者的な筆致が守られており、国家プロパガンダ研究の書としても有用。
    しかし、これだけの広告コストを独占企業が総括原価方式で電気代に計上するとかよく見逃されていたものです、というか国家広報の一翼だっただけの話ではありますが。
    広報費用・再処理費用を考えると原発にコストメリットなど無かったのは明らかなことですが、バブルの時に買ってしまった(しかもトイレも無い)マンションみたいなものなのだから、原発のコストを明示

    0
    2013年10月28日
  • 電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表題につられ読んだが

    1章と 最後の章以外は 広告代理店の仕事の仕方に多くのページがさかれている。

    そのクライアント(メーカや広告主)とメディア(テレビ 新聞など)の間を取り持つのが広告代理店であり その仕事の仕方が

    日本の民主主義の根幹をくさらした一因になっていることを教えてくれるため

    この本を読む価値は高い。

    博報堂出身の著者が 電通を名指しで批判しているというより
    広告代理店と癒着するメディアという構造を批判している本である。

    その癒着もビジネスにとってお互い利があるからで
    国民にためになっていないことまが 明らかなのだから

    これは 国民が立ち上がらないといけない。

    0
    2013年08月27日
  • 電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

    Posted by ブクログ

    電通と原発報道 という題名だが、内容的には、日本の広告代理店とは(原発報道からみるカラクリ)とかの方がよいと思った。

    内容は、元博報堂社員だった筆者が、現場レベルでの電通と博報堂の違い、広告代理店の仕事とは、そのうえで原発報道への過剰な対処が行われていたことを(予想を含めて)書いてある。

    電通と博報堂の違いも理解できたので読んでよかったと思った。日本は空気の文化であって、行き過ぎた配慮が時には、陰謀として語れることが多いが、広告代理店においても同じような面があるように感じだ。

    0
    2013年11月12日
  • 電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

    Posted by ブクログ

    新聞、テレビ等メディアの一面がよくわかった。また、広告代理店がなにをしているのかもよく分かった本。企業の社会貢献・還元という言葉が空しく聞こえる。まあ、どこの国でもこんなものか。

    0
    2013年05月13日
  • 電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

    Posted by ブクログ

    著者は元博報堂社員で詐欺罪にて実刑判決を受けた人物。
    本書はこの著者による「デンパク」とも称される、電通と博報堂の広告代理店業界2強の解説本です。

    "#尚、著者の詐欺罪による実刑判決と言う経歴から、不平不満を抱えた人物によって書かれた公平さにかけた書籍かとお思いになられる方も居られるかも知れません。
    #しかし、少なくとも私が一読した限りにおいてはその様な感じはありませんでした。
    #最も、この様に思ったのは私が広告代理店業界に関しては疎いせいなのかも知れませんが・・・"

    では、前置きはこの位にして以下で簡単に内容紹介。

    本書は全5章からなり、それぞれ

    1章:コ

    0
    2012年07月28日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    原発推進の広告宣伝の裏側に関する暴露本であり、反原発・脱原発を主張する本、と考えればよいかと。
    ただ、元博報堂の社員である著者が電通を攻撃するような部分が多かったり、取り上げているデータが中途半端でご都合主義だったりして、客観性に欠けるので、あくまでも「こういう見方もある」程度で捉えるのが健全な気がします。

    一次情報が少なく、二次情報に頼っている、という意味でも、信憑性に欠ける印象です。
    取り上げる事象は同じだとしても、元電通の社員による内部告発であれば、もっと深く切りこめたのかもしれない、と思いながら読み進めました。

    広告代理店の考え方や仕事の進め方を知る上では参考になりましたが、反原発

    0
    2024年04月01日
  • ブラックボランティア

    Posted by ブクログ

    ボランティアって無償の事だと思っていた自分に愕然。
    娘がオリンピックのボランティアをやりたいって話していたけどこの本を読んでやらせなくて正解だったと気がついた。

    0
    2021年10月02日
  • ブラックボランティア

    Posted by ブクログ

    なぜだろう、

    漂う、負け犬の遠吠え感。

    恐らく主張が一方的で、「なぜ」そうなっているか、
    仮説や検証に踏み込んでいないから。

    0
    2020年04月28日
  • ブラックボランティア

    Posted by ブクログ

    博報堂に勤めた経歴の持ち主の筆者が、2020年の東京五輪を題材に、組織委員会が行おうとしている大会期間中11万人の無償ボランティア動員という、第二次世界大戦中の旧日本軍の無謀な作戦に似た構図を鋭くえぐる。

    0
    2019年02月01日
  • 原発プロパガンダ

    Posted by ブクログ

    原発プロパガンダ (岩波新書)
    本間 龍

    先日小泉純一郎元首相の講演会を聞きに行ったのですが、内容の8割くらいが反原発の話でした。その時思ったのは、原子力を営む会社でありながら、自分は原子力に対してスタンスを明らかにできるほど詳しく知らないということでした。

    自分の不勉強さを恥じて読み始めた本の一つがこの本です。どうしても原発を生業としてきた東芝としては、原発推進の立場、ポジショントークになってしまいます。一旦批判的な人たちの声も含めてフラットに考えたいなと思っています。

    この本の主張は、「安全かどうかわからない原発に対し、安全神話を構築し総括原価方式を使って集めた莫大な原資で大量の

    0
    2018年10月07日