本間龍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
四国の山々に囲まれた
小さな村に行く機会があった
その日は
ケニアのキベラ・スラムで30年間もの間、
そのスラムに暮らす人たちと遺書に支援活動を
されている方のLIVE&トークの会であった
感動的なお話しが終わった後
質問の時間があり
その中の質問の一つに
「アフリカに国が54か国もあるなんて
全く知りませんでした」
そのあと
「二年後に東京でオリンピックがありますが、
できるだけたくさんの国が参加できたら
いいな、と思います」
と 結構な年配の女性がお話になった。
こんな風に無邪気に
おっしゃる善意の人たちに
「(東京に限らず)オリンピック」って
とんでもない問題を抱えているのだけれど…
と 伝えるのは
ものすごく 難しい
それでも
理不尽なことは理不尽である!
と 言える国でありたい -
Posted by ブクログ
端的に問題点がまとまっているという点では岩波ブックレットの方が使いやすかった。
本書の特徴はブックレットには収めきれなかった広告業界の生々しい現実をふんだんに書いているという点。そのような観点から、本書は広告業界のを志す就活生が読んでおくべき本でもある。こういう情報を知っておいて適切なタイミングで適切なやり方でアピールすることは、他の就活生と比べ相対的に突出するために必要だと思う。
自分が使うという点では、ブックレットの方を使う際に補強材料として用いることが考えられる。
しかし相変わらず絶望するなーこの本を読まずに署名運動とか地道にやってる人に対して何を語ればよいのか。少なくとも根拠なき楽観論で場を乗り切るようなことは絶対にしないようにしようと思うわ。
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Posted by ブクログ
2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故が起きる前から、
原発の安全神話については懐疑的だった。原子力だよ?核だよ?
安全対策は万全だというけれど、地震列島・火山列島の日本に
人間が制御出来ないモノを作って本当に大丈夫なのか…と。
だから、新聞紙面に掲載されていた電力会社の広告も胡散臭く
感じていた。専門家だとか、有名人だとかが、原発の必要性や
ら安全性を説いていても「本当かよ」って感じだった。
広告業界の片隅にいたから分かる。畳みかけるように何かを
主張する広告ほど、危険なものはない。著者の一連の原発広告
関連の書作を読んでいると「やっぱりな」との思いを強くする。
新聞に、雑誌に、テレビに、ラジオに。電力会社や関連団体のみな
らず、関係官庁までもが膨大な費用を使って安全神話を振りまいて
来た。メディアにとっては有難い広告主である。だが、この広告主
はメディアが本来、報道しなければならなかったことを潰して来た。
電力会社を少しでも批判したらどうなるのか。本書では報道すべき
ことを報道したのに、組織の保身の為に犠牲になった人たちの話
も詳しく書かれている。
そうだよね、田原総一郎氏もそのひとりだったんだよね。
スポンサー・タブーは古くから言われていることだけれど、福島第一
原発事故以前のメディアの及び腰も酷いものだわ。それに輪をかけ
て酷いのは読売新聞だけれどね。
原発事故直後から姿を消していた電力関係の広告が、原発立地県
から徐々に復活している。あれからまだ5年しか経っていないのにね。
日本の原発すべてが停まっていても大停電なんか起きなかったのに、
今度は再稼働に向けてのプロパガンダかね?
電力関係の多くを手掛けたのは広告代理店最大大手の電通である。
電通の前身は「日本電報通信社」だ。戦前の満州鉄道調査部で、
対外宣伝と宣撫工作を担った。プロパガンダはお手のものだよね。
福島第一原子力発電所は廃炉に向けての作業が続いているが、いつ
になったら完了するのかの目途さえ立っていないのが現状だろう。
廃炉費用だって実質、どれだけの金額がかかるのさえはっきりとは
していない。
なのに、原発プロパガンダは復活する。まるでゾンビのように。
国策として原発推進をしてきた自民党本部も、プロパガンダをまき散らし
てきたメディアの本社も、そのプロパガンダで金儲けをしてきた広告代理
店も、福島第一原子力発電所の近くへ移転したらいいのに。 -
Posted by ブクログ
あ、この広告ね。うん、このCM見たことある。1970年~2011年の間に、電力9社が費やした広告宣伝費は、2兆4179億円超。
もちろん、その費用の原資はあなたや私が支払っている電力料金から、そしてその多くは「原子力発電所は絶対に事故を起さない」「万一事故が起きても放射能は絶対に外に漏れない」「原発は安全・安心なシステム」という福島第一原発事故で露呈した嘘で固められた原発神話を作り上げるための物であった。
「電通と原発報道」で日本の広告業界が電通を通じた巨大マネー(原資は電力料金)によって、情報統制されている事実を淡々と明らかにした筆者が、その証左として3.11以前の広告の実例を列挙したこの本を、できるだけ多くの人の目にふれさせたい。そして、その事実を実感して欲しい。
新聞テレビ等のマスコミには頼れない、なぜなら彼らこそ巨大マネーを受け取り情報統制に積極的に参加してきた当事者たちだから。
その広告等に出演、参加してきた著名人、芸能人は責めない。なぜなら、彼らも私たちも巨大マネーに騙されてきたのだから。そして、だからこそ彼らにに期待する。南アフリカのアパルトヘイトに反対して"Sun City"を歌い訴えた多くのアーティストたちのように、立ち上がることを。 -
Posted by ブクログ
原発推進広告のオンパレード。よくも集めたり。しかし実際は原発広告は膨大で、本書にあるのはその一部だと。どうして寡占事業に広告がいるのか。答えは本書で。
意見広告のようでいて、反論の余地のない一方的なカネに物を言わせたやり方はどうなのだ、と、かなり前に天野祐吉さんが広告批評で原発広告をとりあげていた。ここは必見である。
プロパガンダのやり方、の本とも言える。原発業界というより広告業界(大手広告代理店)に怒りを向けたい、というのが真意だとは思うのだが。
どんな業界にしても、大きくなりすぎたところ、力を持ちすぎたところがあらわれると、あとはこうなるのだと。食品も、実のところこんな感じだろう。となると自動車やら通信なんかも危ないのかなあ。それでもって、そういう業界が頼るところが所謂デンパク、だとすると、あらゆるメディア広告は同質だ! なんてのは早合点か。
従来は、原発広告は事故のたびに増え、謹慎と復活の繰り返し。今後はどうなるのか。でもそれだけが問題ではない。
メディアと電力業界の…なんていう枠だけに押し込めて怒るんじゃあなくて、いろんなところに頭を働かせて読むべき本。 -
Posted by ブクログ
原発に関して「いくらくらい」「どのように」広報活動が展開され、その日本最大の広告費でメディアの自主規制を陰に陽に招いていたかを、豊富な事例とデータを基に描いている。反原発ではあるけど冷静な第三者的な筆致が守られており、国家プロパガンダ研究の書としても有用。
しかし、これだけの広告コストを独占企業が総括原価方式で電気代に計上するとかよく見逃されていたものです、というか国家広報の一翼だっただけの話ではありますが。
広報費用・再処理費用を考えると原発にコストメリットなど無かったのは明らかなことですが、バブルの時に買ってしまった(しかもトイレも無い)マンションみたいなものなのだから、原発のコストを明示した上で、コストの高い原発も含めたベストミックスを考えて運用していかなくてはいかんのでしょうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題につられ読んだが
1章と 最後の章以外は 広告代理店の仕事の仕方に多くのページがさかれている。
そのクライアント(メーカや広告主)とメディア(テレビ 新聞など)の間を取り持つのが広告代理店であり その仕事の仕方が
日本の民主主義の根幹をくさらした一因になっていることを教えてくれるため
この本を読む価値は高い。
博報堂出身の著者が 電通を名指しで批判しているというより
広告代理店と癒着するメディアという構造を批判している本である。
その癒着もビジネスにとってお互い利があるからで
国民にためになっていないことまが 明らかなのだから
これは 国民が立ち上がらないといけない。 -
Posted by ブクログ
著者は元博報堂社員で詐欺罪にて実刑判決を受けた人物。
本書はこの著者による「デンパク」とも称される、電通と博報堂の広告代理店業界2強の解説本です。
"#尚、著者の詐欺罪による実刑判決と言う経歴から、不平不満を抱えた人物によって書かれた公平さにかけた書籍かとお思いになられる方も居られるかも知れません。
#しかし、少なくとも私が一読した限りにおいてはその様な感じはありませんでした。
#最も、この様に思ったのは私が広告代理店業界に関しては疎いせいなのかも知れませんが・・・"
では、前置きはこの位にして以下で簡単に内容紹介。
本書は全5章からなり、それぞれ
1章:コントロールされるメディア
・原発事故後の報道で露呈した原子力ムラによるメディアコントロールに関するまとめ
2章:電通と博報堂
・2社の社風の違いと、各部門はどの様な仕事をしているのか、そこに属している社員はどのような働き方をしているのかと言った解説
3章:クライアントへの滅私奉公
・「クライアントと広告代理店」や「タレント事務所と広告代理店」等の両者の力関係やその変化など
4章:経済原理と報道
・ローカルテレビ局開設に協力した事を切っ掛けとした電通のテレビ業界での躍進。
・そして長く続いたテレビ業界での電通の覇権に対して、最新のメディアマーケティング理論を駆使したコストパフォーマンスの良い提案を武器にした博報堂の巻き返し。
・大口広告主に対する常時30~50%にもなる広告料金の割引
・架空の新聞社を例にとり、広告主と報道内容の関係を解説
5章:崩壊する支配構造
・広告代理店を取り巻く以下のような現状を解説
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少子高齢化やインターネットの普及により(著者の表現を借りれば)¨少品種大量生産¨であるテレビCMが頭打ち。
しかし、だからと言って各個人の属性に合わせた広告を展開する必要がある、言わば¨多品種少量生産¨のインターネット広告への切り替えがうまく行っていない。
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・収益力の低下がもたらした社内の変化を解説
となっています。
題名から、本書は電通(や博報堂と言った広告代理店)の告発本だと思われるかもしれませんが、上記の様に原発報道に関して取り上げた章は1章のみ。
他は広告代理店そのものに関する一般的な解説となっています。
途中、著者自身が経験した事や見知った事などを織り交ぜてはいますが、基本的に公開情報を読みやすくまとめた本となっています。
さながら少し長めの新書を四六版の書籍として出版したと言った感じです。
ただ、2章の「代理店内の各部門が何をしているのか、そこで働く人の働き方は?」と言った疑問を(少なくともある程度は)晴らしてくれる解説等、あまり目に知る機会が無い内容もありますので、本書に何か¨ユニーク¨な点をお求めの方でも(少なくともある程度は)満足されるのではないでしょうか。
広告代理店業界入門書と言った感じの本書。
普段あまり読書をしない方でも、半日もあればあらかた読み終える事が出来ると思いますので、お休みの日の読書などに如何でしょうか? -
Posted by ブクログ
原発推進の広告宣伝の裏側に関する暴露本であり、反原発・脱原発を主張する本、と考えればよいかと。
ただ、元博報堂の社員である著者が電通を攻撃するような部分が多かったり、取り上げているデータが中途半端でご都合主義だったりして、客観性に欠けるので、あくまでも「こういう見方もある」程度で捉えるのが健全な気がします。
一次情報が少なく、二次情報に頼っている、という意味でも、信憑性に欠ける印象です。
取り上げる事象は同じだとしても、元電通の社員による内部告発であれば、もっと深く切りこめたのかもしれない、と思いながら読み進めました。
広告代理店の考え方や仕事の進め方を知る上では参考になりましたが、反原発・脱原発の根拠の資料としては内容が薄い(浅くて狭い)ので、その前提で読むのがよいと思います。