【感想・ネタバレ】ブラックボランティアのレビュー

あらすじ

(目次)
はじめに 酷暑下で展開される未曾有の「やりがい搾取」

第1章 10万人以上のボランティアをタダで使役
無償の根拠は何か
なりふり構わぬ学生の動員
驚愕の「中高生枠」
薬剤師も無償で調達
高齢者は募集対象外?
1964年は夏季開催を強く否定、10月に行われた
19年ラグビーWCまでも無償ボランティアで
長野五輪のボランティア

第2章 史上空前の商業イベント
商業化は84年のロサンゼルス五輪から
IOCと五輪貴族を支えるスポンサーシステム
一業種1社の原則を捨てた東京五輪
JOCの不明朗な体質
パブリックビューイングを開けない「スポンサーファースト」

第3章 ボランティアの定義と相容れない東京五輪
そもそも「タダ」という意味ではない
五輪運営費の内訳に対する疑念
巨額のスポンサー料をなぜ開示しないのか

第4章 東京五輪、搾取の構造
ボランティアがオリンピック貴族に貢ぐ構図
「やりがいPR」で再び炎上
さまざまな有償ボランティア

第5章 なぜやりがい搾取が報道されないのか
「全国紙全紙が五輪スポンサー」の異常
組織委の「核心利益」を追及できない
メディアの東京五輪報道は原発プロパガンダと同根である
電通を批判できないメディア

第6章 問題を伝え続けること
5万人がリツイートしたタダボラ批判
批判ツイートが閲覧不能に
大学でのタダボラ反対講義で参加希望者がゼロに
君たちはどこにいるのか

終章 21世紀の「インパール作戦」である
やりがいPRで再び炎上
外国人観光客の熱中症で病院はパニックに
無償ボランティアになるためにカネを払う?
「熱中症の患者がどのくらい出るか予想もできない」

おわりに

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

オリンピックは好きではない。この本の情報を入れるとよりその気持ちは強まった。
ボランティアなければできない=金が無いってことなんだろうが儲からないイベントをすることが悪なんだろう。

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2022年03月30日

Posted by ブクログ

スポンサーから多額の金を募った世界最大規模の商業イベントであるオリンピック。なぜそこにボランティアが必要なのか疑問でしょう。

オリンピックの理念に協賛してそこに参加するというボランティアの方の気持ちは尊重すべきものですが、その一方で大手広告代理店の電通は億単位の利益を得ているという。
莫大な労働力を無料で提供させる一方で利益を貪るというのはさすがにバランスが悪い。
やりがいやスポーツへの参加が目的なら、電通の人間も組織委員会の人間も全員無償で勤務すればよかろう。

開催直前にも多額の中抜きが問題になった。金に汚いオリンピックの印象しか無い。
金にまつわる問題が検証される日は来るのだろうか?
ボランティア三原則にもとるオリンピックボランティアの実態が暴かれる。

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

 2018年刊行なのでもちろんコロナには触れられていない。五輪前、ニュースでボランティアのワクチン接種ですら短い接種期間に交通費も自費で、九州在住の志願者が困惑されている、と報じられていた。その時もあり得ないと思ったが、元からこのような実態だったのなら納得できる。
 ボランティアを募る側が自分たちの利益のために搾取しようとした時点でボランティアの仕組みは成り立たないと思うが、志願する側がしっかり見極めなければいけないのか。最初から当てにするものではないと思う。ボランティアの正解は何なのだろう。

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2022年02月18日

Posted by ブクログ

これもタイトル惚れ。薄々感じてはいたが、2020年東京オリンピックにおける、膨大な人数のボランティア動員に対して疑問を投げ掛ける書。

1984年のロス五輪以来、オリンピックは商業主義に走り、本来の目的を見失っている。関与する団体の利益追求が第一になっており、アスリートや予算などは二の次三の次。

二年半前の出版なので、コロナや延期の件は網羅されていないが、逆に普通に開催されてたとしたら、、、と思うと空恐ろしささえ感じるほど、東京オリンピックの裏側を暴露している。

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

東京2020の問題点をぶちまけた本。

いや、この通りなんだろうと思うよ。五輪貴族はクソほど設けて、学徒動員を含む無償労働者を搾取する。
熱中症で何人倒れて死人が出ようが、知ったことではない。

形振り構わず、ただ誘致することだけが目的だったんだよね。開催計画も杜撰で、IOCだってそんな計画通りに行く筈ないと知ってて選定したんじゃないの。
裏で色々金が動いてたともいうし。

マスコミと電通は、一旦全部解体したほうがいいんじゃないのかね。

NHKと。

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2019年10月12日

Posted by ブクログ

四国の山々に囲まれた
小さな村に行く機会があった
その日は
ケニアのキベラ・スラムで30年間もの間、
そのスラムに暮らす人たちと遺書に支援活動を
されている方のLIVE&トークの会であった

感動的なお話しが終わった後
質問の時間があり
その中の質問の一つに
「アフリカに国が54か国もあるなんて
 全く知りませんでした」
そのあと
「二年後に東京でオリンピックがありますが、
できるだけたくさんの国が参加できたら
いいな、と思います」
と 結構な年配の女性がお話になった。

こんな風に無邪気に
おっしゃる善意の人たちに
「(東京に限らず)オリンピック」って
とんでもない問題を抱えているのだけれど…
と 伝えるのは
ものすごく 難しい

それでも
理不尽なことは理不尽である!
と 言える国でありたい

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2018年10月26日

Posted by ブクログ

メディア・リテラシーの授業にもってこいの教材である。オーディエンスと組織(送り手)と表象の問題が扱える。

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2018年09月20日

Posted by ブクログ

ボランティアって無償の事だと思っていた自分に愕然。
娘がオリンピックのボランティアをやりたいって話していたけどこの本を読んでやらせなくて正解だったと気がついた。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

なぜだろう、

漂う、負け犬の遠吠え感。

恐らく主張が一方的で、「なぜ」そうなっているか、
仮説や検証に踏み込んでいないから。

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2020年04月28日

Posted by ブクログ

博報堂に勤めた経歴の持ち主の筆者が、2020年の東京五輪を題材に、組織委員会が行おうとしている大会期間中11万人の無償ボランティア動員という、第二次世界大戦中の旧日本軍の無謀な作戦に似た構図を鋭くえぐる。

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2019年02月01日

Posted by ブクログ

2020年東京五輪は無償ボランティアを11万人募集
感動詐欺、やりがい搾取と批判されている

ボランティアは、自発性、非営利性、公共性などが本来の意味であり、そこに無償という意味は含まれていない。

近年の五輪はスポンサー企業から多額の協賛金を得ているので、非営利性ではない。一方、災害ボランティアは人命救助などなので非営利性である。

東京の真夏の過酷な日程での開催こそ、スポンサー企業の意向を重要視した金満組織の本性である。

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2018年09月26日

Posted by ブクログ

多少の誇張はあるかもしれないが、スポンサーがついているにも関わらず、ボランティア=無償を募るということのおかしさに初めて気が付いた。そうか、無償じゃなくてもいいんだ。組織委がいうように「感動を共有する」と言われれば、そうかと思って参加してしまう市民は絶対にいると思う。利益を手にしている人がいる反面、自腹を切ってボランティアをすることにおかしいとさえ気がつかなかった。たぶん、日本ってそういう風に教育されているんだろうな。

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2018年08月12日

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