櫻田大造のレビュー一覧
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第二の人生、大学での学び直しも考えなくもない。会社の先輩で、定年後に大学生として学び、そして卒業。今では教員として活躍している人もいる。憧れる生き方だ。
本書も大学で学ぶことを提案している。そして、修士号や博士号の取得を目指し、大学の教壇に立つような仕事で定年後を過ごすのも楽しいよと言っている。
私にはハードルが高すぎて、現実味が無い出来事として認識しそうな自分がいる。しかし、本書はとても刺激を与えてくれた。働きながら学ぶ人達の実例や、定年後大学院での学びを実践してきた人たちの実例を知ることができる。学士から学び直すこともできるが、大学院に入学し、修士から博士を目指すほうが簡単と書かれている。 -
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「大学についての新書」や、「就活の新書」はたくさん出ているけれど、「入試の仕組み」を起点に大学生活と就職までカバーした本。
前半はデータ満載で真面目、途中からジョーク満載で笑え(笑い事ではない事例を含むが)、後半はまたデータ主体という構成。
そもそも多くの国では大学個別の筆記試験は実施されていないなど、入試日本の大学入試がいかに複雑かが良く分かり(今後予定されているセンター試験廃止と到達度テスト導入も、海外の事例を取り込んだものらしい)、かつ、日本の現状に合わせた大学と予備校とのコラボレーションや、入試作成専任担当者の設置など、新しい提案もされている。
上記のような大学入試の仕組みへの言 -
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とても実用的な本です。大学は文系ポスドクの惨状を経験していながら,同じ悲劇を生むことが容易に予想できた法科大学院を作った訳で,本当に酷い話だと思う。
2010年末ころ同種の本を何冊かまとめて読んでいた。そのときは20歳で読んでおきたかったという思いが強くて,2011年は比較的そういうテンションでやってきた気がする。そんなことを公の場で口にしたこともあったし。学会に入ったり,懸賞論文に応募したり,紀要論文を発表する場を求めたり。言うならばアカデミズムへの回帰願望の強い1年だった。
2012年の現在本書を読んで感じたのは,2つのこと。
一方で,20歳で読んでても,その時点で進路は大きく変わ -
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妻が「そんな知っていることばかり書いてある本読んでどうすんの?」といみじくも喝破したように、確かに、現役大学教員(私学文系)に勤務している者にとってみれば、周知のことが中心であり、取り立てて目新しい事実、事例、分析があったわけではない。それでもやはりよそ様の事情は知っておいて損はなく、我が社はちゃんと人事をおこなっているか、ヤバイ大学になっていないか、などなどチェック・ポイントは少なくない。
結論から言えば、Z大学(ほっとけ!)に分類されている我が社もβ大学に所属する著者の大学も、こと採用人事や学内雑務の多さに関しては似たり寄ったりだということ。ただ、我が社の持ちゴマ(ノルマ)は学部6であり -
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提言されている内容は人間同士の付き合いにも必要なごくごく常識的なもので、新規性は一切ない。しかし、これは結局、外交もつまるところは人間同士の丁々発止であるということを教えてくれる。そんな良書である。
<要点>
してはならないこと
・約束破り
・政権批判
・失言
・根回し不足
すること
・丁寧にNoと言う
・戦略的差異を勘案する
・関心の非対称性を活用する
・争点をうまくリンクさせる
・アメリカ政治の興隆をよみとく
・大統領との親密な関係
・交渉打ち切りもあり
・パワーベースからルールベースへ
・負けた、とアメリカに感じさせないこと
<特記>
第二次大戦直後は、カナダは世界第四位の大国だった。 -
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「弱小国」のカナダ、メキシコ、ニュージーランドが
「大国」アメリカを相手にどのように交渉して勝利を
納めたのか、を分析した一冊。
マイミクさんが日記に書いていたのがきっかけで手に
取ってみた。
長らくカナダとアメリカの仕事をしたワタシにとっては
やっぱりカナダについて書かれた過去の事例が面白
かった。
特に、ブッシュ(父)ともレーガンとも良好な関係を
築いてカナダの国益を考えたマルルーニの果たした
功績というのはかなり大きいということがよく分かった。
自分たちはアメリカより勝っていると信じている。その
一方で、アメリカに対するコンプレックスもある、という
のがカ -
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大学教員として採用されるためのノウハウや、大学教員としてのキャリアパスがどうなるのか、ということを20以上の実例を紹介しながら分かりやすく説明している。著者の専門は政治学で、人文系、社会系という前提がある。著者の軽妙な筆致が面白い。
『大学入試 担当教員のぶっちゃけ話』が面白かったので、この本も読んでみた。「大学教員(研究者)になるための就活」方法、院生の将来、といった内容で、そういう道に進む人はもちろん、そんな人ではなくても、常にキャリアアップを目指して研鑽していくことが大事、ということがよく分かる点で役に立つ。おれも専修免許目指そうかな、とか仕事しながら大学院行きたいなとか、授業の発表