惠隆之介のレビュー一覧
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沖縄を愛するがゆえに沖縄の現状を憂え厳しく批判する。沖縄出身の恵氏であればこそできることだ。沖縄問題の本質に鋭く迫る良書であり、故郷沖縄と祖国日本への熱い思いが伝わってくる。
本土の人間には多かれ少なかれ沖縄に「負い目」があり、沖縄の人間には被害者意識がある。沖縄の置かれた境遇の背景には極東の戦略的要衝という地政学的な現実があるが、それだけでは沖縄への基地の集中を説明することは困難だ。沖縄以外に基地という「迷惑施設」を受け入れる地域がないというのが政治的現実なのである。だから本土は腫れものにさわるように沖縄を扱い、最終的には金で解決しようとする。沖縄はそれに依存し、甘え、しまいにはタカるとい -
購入済み
日本人皆が読んで欲しい本
テレビで見ること、聞くことと全く違う内容で驚きでした。日本人として皆が読んで理解すべき内容です。特に沖縄県民は読むべき本ですね。
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過激なタイトルであるが、読めばこれ以外のタイトルはあり得ないことがわかる。沖縄をコントロールするためにお金を積み上げ、そして沖縄もそれを天秤にかけ更に要求するという悪循環が今の沖縄を作り上げているという、これまで表に出なかった沖縄の現状が語られている。
このタイトルは沖縄を食い物にしている左右双方に対する警告のようなものでと捉えられているようだが、むしろ沖縄県民に対する警鐘であり檄文ではないかと思う。明治維新の頃には近代化のために奔走した人たちが存在し、米軍統治時代には米国留学で学んだことを沖縄に持ち帰り沖縄の発展に寄与した人たちが大勢存在している。沖縄県民の能力は決して低くはないはすだ。 -
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沖縄の偏狭報道は何とかしたほうがいいと思う。
(本土の安倍政権よる報道規制も同じく何とかしたほうが良いが)
それはともかく、個人的には沖縄の基地集中には問題があるが、沖縄の地理的条件を考えると致し方ないと以前より思っている。
その答えのいつかがこの本に記されていると実感。
2014年の沖縄県知事選で翁長氏が当選したが、安倍政権は翁長知事からのオファーがありながらも対話しようとせず、沖縄への予算を削減するとのこと(2015年1月10日現在)。この安部政権の態度も、沖縄が中国になる日に拍車をかけているのではないか?
なお、第一章後半の中国が占領する仮説は、ここに記さなくても本の構成を考えるとも -
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たかじんのそこまで言って委員会で、あまり聞いたことがない話をしている方がいたので、その方の本を読んでみた。
中国は、沖縄政財界に入り込み、友好関係を築く一方、工作員を使って、基地反対運動を広めることで、軍備を弱め、沖縄を取ろうとしているという話は、なかなか衝撃的です。
一方的目線で見るのは問題があるかもしれませんが、あまりマスコミで取り上げられない話が多く(沖縄マスコミが中国寄りなことによるらしい)、逆に信憑性があるように感じました。
荒唐無稽な話のように感じますが、昔、北朝鮮による拉致など、ありえない話と皆が思っていたことから考えると、実は現実的なのかもしれません。 -
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政権が変わって以来日中関係は悪化の一途を辿り続けている。沖縄出身である異色の保守派論客による論説であるが、こういった機に乗じて過激な論調の著作が出てくるのは必然である。沖縄の平穏な生活に安住している人達にとって聞き捨てならない寝耳に水な主義主張だろう。著者の思想の本質は中国は必ず沖縄を侵略してくるに違いないという疑心暗鬼的な強迫観念にある。ただ沖縄の地元新聞の偏向報道は否定できない。中華思想という私たち日本人には不可解な思想が脅威であるのは間違いないし現代にもフォークランド紛争のような事例もあるから全てを荒唐無稽な論理だとして切り捨てることもできない。地政学的・歴史的に沖縄が米国・日本にとって
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ネタバレ沖縄が思っていた以上に、こんなに真っ赤っかで驚きました。
自分たちの既得権益ばかり頭にあって、保守活動の邪魔ばかり・・・。背筋が寒くなる感じがしました。県知事は政府にごねたり、たかったり・・・。琉球士族の、役人の、教育関係者の、守旧頑固な県民の理解のなさに頭が痛くなりそうです。
中国は長い年月をかけて沖縄を侵略しようと狙ってきていて、沖縄を手に入れてしまえば、次は九州、次は本州・・・と手を伸ばすことを考えているとも聞いたことがあるので、しっかり守らなくちゃ。手遅れになる前に、早く沖縄の人(本土の人も)気づいて!気づいた人から保守活動していかなくちゃ・・・。
2012年7月から施行されてい -
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2014年の作品ですが、沖縄の問題をコンパクトにまとめた良書です。当時の沖縄県知事は、仲井眞弘多氏でしたが、ご存知の様にその後も翁長雄志氏、玉城デニー氏(衆議院議員だった頃は国防の大切さを訴えていたので、知事になるため主張を180度転換させたが、その理由は不明)とゴリゴリの親中派知事が続きます。その理由をざっくり言えば、米軍基地反対を強く叫べば叫ぶほど沖縄にお金が落ちるので住民を扇動する県知事の存在(沖縄独立運動を支持する中国からは名誉市民として破格の待遇を受ける)、その基地反対勢力は海外も含む反日勢力と結託し、それに反日マスコミ(新聞、テレビ)が毎日県民を洗脳するという強固なトライアングル構
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沖縄は少数の声の大きい過激派と親中メディアとのタッグで、健全な言論の自由が阻害されている。
ところが、肝心の与党政府も親中議員(中国人からのパー券購入)によって日本を破壊するがごとき振る舞いを恥じない。さらに、野党もマスコミも対中国や韓国に対して何故か異常に優しい。
最近の裏金脱税議員もいつの間にか4千万円以下はお目こぼしという信じられない検察の忖度。裁判所判事も不法移民の犯罪に無罪放免。既に、日本は自由主義独立国家の体をなしてないばかりか、逆に日本人を苦しめる政策ばかり前のめり。 中国の三戦(心理戦、世論戦、法律戦)はかなり日本で成果を上げているのは間違いありません。
遅まきながらも健全な保 -
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筆者の以前の著作も読んでいたが、今回もスカッとするくらい持論(勿論真実かどうか私は疑っているわけではない)をマシンガンの様に浴びせてくる。仮に筆者のいう話が全て真実なのであれば、今すぐにでも国は沖縄に対する施策のあり方を見直すべきだ。沖縄復興予算と題して毎年3000億円近い税金が投じられているが(直近数年は減っているが、それでも2700億近い)、果たして本来の復興予算の目的通り使われているかも怪しく、単に中国の息のかかった左翼勢力を潤すだけになっていないか、充分にチェックした方が良いだろう。それにしても、本土と沖縄は物価や文化、気候だけでなく人々の性格も違うから単純な物差しで測るには難しく、一
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沖縄に関する書籍を読み漁っていると何が本当で何が極端な意見なのかが良く解らなくなってくる。だから私はいつでも対照的な意見がある場合は極力フラットになろうと努力する。とは言え中には説得力ある(ありそうな)数字を挙げて、絶妙な例を挙げながら語りかけられると、考え方も若干偏ることがある。
6月は沖縄戦の終結月に当たるため、すでに読み終わったもの含め沖縄関連の書籍を数冊一気に読んでみた。それらはやはり基地問題を避けること無く堂々と考え・意見をぶつけてくるので、いったい何が沖縄の真実なのかを見極める必要性を強く感じる。
本書は経済も軍事力も強大な存在となった中国が沖縄にいよいよ侵攻してくる危機を強く感じ -
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ネタバレ【202冊目】沖縄に関する報道は左派的な傾向が強い、という評価がなされることが多いことから、とりあえず右側の本から読んでみました笑
ただ、沖縄にある原題の左派的言論家や集団を批判する本かという期待のもと読み始めましたが、本書の論点はそちらよりも、沖縄が「歴史的に」いかに中国と近かったかや、いかに戦後復興期に米国にお世話になったかが書いてあり、そうしたことを通じて左派的言論の根拠とされている事柄を叩いていくという構成でした。
そのため、歴史(と主張されていること)を知るには役立ちましたが、まぁ、購入目的とは異なりましたね…
バランスをとるために、次は左っぽい視点からの本を読もうと思います。 -
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惠隆之介さん本は三冊目、『迫りくる沖縄危機』と出版時期いっしょ。
内容かぶってるから1冊でよくない?
目次 : 第1章 沖縄の「反日」を徹底的に利用する中国―動き始めた「沖縄のクリミア化」戦略(「主権回復の日」を機に高まった反日の動き/ 北京が沖縄の反日運動の拠点となった ほか)/ 第2章 被害者史観が生んだ「仮想空間」を超えて―琉球王国の実相とアメリカ統治の意味(反日教育と反米教育で座標軸を喪失/ 庶民は農奴と化していた原始共産主義社会 ほか)/ 第3章 沖縄の島々に忍び寄る中国の影―狙われているのは尖閣諸島だけではない(厭戦気分に浸っている場合ではない/ 中国にとって戦略上重要な「宮