【感想・ネタバレ】迫りくる沖縄危機のレビュー

あらすじ

もし沖縄が日本から独立したらどうなるのか。ロシアが武力行使せずに粛々とクリミアを併合したように、中国からは人民解放軍が押し寄せ、沖縄は独立国にさせられ、中国の支配下に置かれる。さらに、中東から日本への石油輸送ルートである東シナ海をふさがれたら、すぐさま日本国内はパニックに陥る。沖縄での中国の異常な行動のすべてを、ジャーナリスト・惠隆之介があぶり出す!

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Posted by ブクログ

2014年の作品ですが、沖縄の問題をコンパクトにまとめた良書です。当時の沖縄県知事は、仲井眞弘多氏でしたが、ご存知の様にその後も翁長雄志氏、玉城デニー氏(衆議院議員だった頃は国防の大切さを訴えていたので、知事になるため主張を180度転換させたが、その理由は不明)とゴリゴリの親中派知事が続きます。その理由をざっくり言えば、米軍基地反対を強く叫べば叫ぶほど沖縄にお金が落ちるので住民を扇動する県知事の存在(沖縄独立運動を支持する中国からは名誉市民として破格の待遇を受ける)、その基地反対勢力は海外も含む反日勢力と結託し、それに反日マスコミ(新聞、テレビ)が毎日県民を洗脳するという強固なトライアングル構造が出来上がっているためです。
特に、毎年3000億円の沖縄振興予算ですが、県庁や市役所庁舎などのハコモノは立派になっていきますが、それほどの恩恵は住民に直接還元されていない。では、そのお金は一体どこへ行ったのか?
左派知事、左派議員を当選させるための選挙活動資金(応援すれば企業に仕事を回すだとか大学教授などのポストを与えるとかの広報支援を含む広義の選挙活動費用)に化けているようです。
中国から尖閣諸島に毎日のように領海侵犯されている沖縄県知事が中国の名誉市民というだけで、スパイ容疑確定のハズですが、スパイ防止法のない国家はあまりにも無防備で無力過ぎます。沖縄県知事の暴走は、政府与党の覚悟と決断力の無さの象徴なのかもしれません。
オール沖縄の主張する、琉球王国時代は良かったという幻想も本書P181の一覧表で論破されています。

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2024年02月16日

Posted by ブクログ

筆者の以前の著作も読んでいたが、今回もスカッとするくらい持論(勿論真実かどうか私は疑っているわけではない)をマシンガンの様に浴びせてくる。仮に筆者のいう話が全て真実なのであれば、今すぐにでも国は沖縄に対する施策のあり方を見直すべきだ。沖縄復興予算と題して毎年3000億円近い税金が投じられているが(直近数年は減っているが、それでも2700億近い)、果たして本来の復興予算の目的通り使われているかも怪しく、単に中国の息のかかった左翼勢力を潤すだけになっていないか、充分にチェックした方が良いだろう。それにしても、本土と沖縄は物価や文化、気候だけでなく人々の性格も違うから単純な物差しで測るには難しく、一つ一つ丁寧に審査していたら一年なんてあっという間に過ぎてしまう。とにかく巨大な金で沖縄を買収するかの様な見え方は避けるべきだし、何より沖縄を狙う中国の利益になってしまってはならない。
逆さ地図はよくみる中国が太平洋に進出する際に用いる地図であるが、確かに地政学的に見るなら沖縄は喉から手が出るほど欲しい位置にある。そこにアメリカ軍が駐留しているなら迂闊に手は出せない。だから南沙諸島を無理矢理奪って埋め立てながら巨大な基地を作るというのは邪魔な沖縄を迂回しつつ太平洋へ進出する第一歩になるのである。とは言え軍事的な衝突は中国も望まないから、世界各地に存在する中華街を中心に半ばスパイ的な活動を行う中国人は世界中に存在する。筆者のいうとおり金のある中国に従ってしまう日本人だって多くいるに違いない。それが沖縄ではすでに公人レベルを支配しているというのも大袈裟ではないと感じる。基地反対の大規模なデモ、オール沖縄を強調しつつも県外からの応援者が大半という事実、左翼に支配された新聞社。これらは紛れもない事実であり、疑う余地はない。だから本書の内容が述べる事実は若干背景や事情は異なっていたとしても(真実かは私にはわからないので決めつけはしない)、実際に表面化して目に見える状態にまでなってきている。裏を返せばそれだけ、中国の野心がダダ漏れかつ日本側の守勢になってきていると見える。あと何年か後にはウクライナ戦争の様な悲惨な事態が、平和な沖縄を焼け野原にならないか不安が募る。

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2023年10月09日

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