ジェイムズ・A・ロビンソンのレビュー一覧

  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

    Posted by ブクログ

    内容は、大変興味深い。
    国家の繁栄は、『包括的政治制度』からに根差す創造的破壊に
    あるとし、衰退を『収奪的政治制度』にあるとした視点は新鮮だった。

    ただ難点は、豊富な事例との裏返しだが、やや冗長な感がある点、
    導き出される結論はすでに上巻で主張され、下巻の意味合いが
    薄い点である。

    15章の結論を読めば、大概の内容は把握できてしまう内容である。

    個人的には、15章の中国の未来が、筆者の理論をベースに解説
    されている部分が、興味深い。今後の中国を見るうえでの指針と
    なる内容だった。

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    2013年07月28日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

    購入済み

    訳者のあとがきがすべて

    上下巻に分かれた大部な書物であるが、手際よくまとめられた訳者のあとがきがすべてを語っている。
    「包括的」「多元的」「収奪的」という単語が頻出するが、普通に使われている意味とかなり異なるので私はいちいち下記のように言葉を置き換えて読み進めた。
    包括的=>自由公正
    多元的=>広範囲
    収奪的=>専制的
    基本的には、マルクスの主張とは逆に政治社会が経済を規定するという主張。納得できるところは多いが、なぜイギリスに「包括的」社会政治体制が発達し、フランスは遅れたのか、「偶然」で片付けているが腑に落ちない。
    著者二人の経歴からも明らかなように、欧米特に英米中心の記述。東アジアに関しては粗雑な記

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    2022年09月10日