浅川芳裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の農業について知りたくて読書。
農業についての常識と認識を覆す内容。説得力を持って書かれている印象。
海外に滞在していて、日本の農産物は人気があるが、非常に高い。ブランドだからと言えばそれまでだが、輸出産業として稼ぐ柱にするためにはもっと安くする必要があると思う。アジアを中心に日本食材を好むファンは年々増えているように感じる。
ドイツで米を探すとタイ米は見つかるが日本米は見つけられなかった。
1消費者として、勝手な意見を述べさせてもらえば、日本国内での米や小麦がもっと安くなれば、日本の食費も安くなるだろうし、外食産業にもプラスになり、生活の質向上につながるのではないかと思った。
本 -
Posted by ブクログ
読書録「日本は世界5位の農業大国」4
著者 浅川芳裕
出版 講談社
p78より引用
“このあまりにも不毛な仕事は、実際は何も
しなくても一般国民に直接的な不利益はもた
らさない。そのため、彼らは仕事などしなく
なるだろう。そして、暇すぎるがゆえに悪知
恵も生まれやすい。”
目次より抜粋引用
“農業大国日本の真実
国民を不幸にする自給率向上政策
すべては農水省の利益のために
こんなに強い日本農業
本当の食料安全保障とは何か”
農業関連誌を手がける著者による、日本の
農業の現状について書かれた一冊。
食料自給率についてから食料輸出入について
まで、日本農業のかかえる問題が資料や -
Posted by ブクログ
私自身、農家の孫でありながら、農業について知っていることが少なすぎた。そう実感させられた一冊でした。
例えば、稲作が意外と手のかからないということ。
「ハウス栽培のように一年中作物を生産できる農家と違い、コメづくりに要する労働時間は10アールで年間15〜20時間程度。」(p.31)
うちのじいちゃん、もっと働いてたように思えたのですが、そうでも無かったのか〜。
そんなに田んぼ大きくないはずなのに…。
他にも色々と発見はあったのですが、読んでて思ったことは、知らないこと、世間一般に知られていないことが多いのではないか?ということです。
農業には誤解があり過ぎる。
それは農林水産省や農協によ -
Posted by ブクログ
無理やり仕事を作り出す農水省の実態をまとめた本。
統計や数字は正確に見える反面、簡単に粉飾できる...とは思っていましたが、自給率についてもそのような粉飾が隠されていたとは...全く意識していませんでした。
自給率、というか割合なんていうのは、下げたければ「分子を下げるか分母を増やすかすればよい」わけだそうです。そのからくりが載せられています。
また、「自給率が上がった」という記事の中身を見て、単に分母が減っていただけだとか...
また、自給率なんてものを意識しているのは日本だけ、ということにも振れられていました。それほど重要視すべきではない指標であるとのことです。
単に補助金を与え -
Posted by ブクログ
食糧自給率向上のために国民運動として取り組む、ということが、「食育基本法・前文」で謳われている。ところが、自給率向上について考えるとどうも疑問がわく。ご飯をあと一口多く食べることが、向上になるというが、、納豆も醤油も原料国産のものを買ってきて、野菜もお米も味噌もスーパーで買ってくるものもほとんど国産の現状で、ご飯をあと一口多く食べることが本当の答えなのか?
自給率はあくまでも数式によって出す数字であり、2008年に1%上がったのは、分母(輸入の量)が分子(国産)より大きく減ったために上がっていたというのを読んで、なるほどと思った。
他にも何故パンがこんなに高くなったか、何故農家は皆赤字なのかな -
Posted by ブクログ
ベスト新書らしからぬテーマなのだが、持ち込み企画ではないらしい。編集は小池百合子の話をメインにしようと思ったのだろうが、とんでもなく濃厚な作品に仕上がってしまった。それでもベスト新書の色が出ているのは著者が研究畑ではなく、ネタ系の国際本を多く手がけているからか。元在校生として中田孝をリスペクトしているが、小池をぞんざいに扱っている訳でもない。著者と小池は入学の経緯は直談判ということで共通しているらしい。在校生27万というのは世界最大規模なのかどうか分からんが、UNAMやブエノアイレス大はそれ以上だったかな。日大は10万と言われていたけど、7万程度なのか。カイロ大のウィキでも有名人ザクザクが分か