浅川芳裕のレビュー一覧

  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    かなり穿った見方ではあるものの、食料自給率に対する考え方を改めさせられる、気づきを与えてくれる一冊でした。何事も鵜呑みにするのではなく、自ら一次情報にあたる大切さをひしひしと感じます。

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    2023年10月31日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    まじかーーってなった。
    自給率が高いイコール良いことだと思いこんでいたが全然逆。強いところは自分たちで作り、弱いところは外部の力を借りる。
    そんな当たり前のことを日本はやらないようにしているのだと…

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    2023年03月01日
  • カイロ大学

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    カイロ大学が話の中心とはいえ大学の内容よりも、エジプト人の近代化へと進む過程にぶつかるアイデンティティーの模索(自身をアラブ人を軸として考えるかイスラム教を軸として考えるか)が、日本の近代化の時の苦しみ(欧米人の自我と日本人の自我の違いなど)と同じと勝手に解釈しながら興味深く読みました。

    エジプトではカイロ大学の理念の揺れ動きによって(時代によって支持する思想が変わっていくので)時の政権と軍事衝突を起こしているようです。

    そうした流れでアルカイダやISが生まれたらしいが、それを踏まえて考えると彼らには国の概念が無いのも頷けました。

    人間を国や民族ごとに分けて考えるのではなく、信仰している

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    2021年11月13日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    実は日本の農業の実力は高く、農林水産省の陰謀で過小評価されているだけですよと主張する一冊。

    副題にある食糧自給率を例に出すと、
    ・日本の自給率はカロリーを基準にするため、野菜を作っても自給率はほとんど上がらない
    ・実際海外の国でカロリーベースの自給率を使用している国はほとんどない
    ・家庭菜園などで作られる作物は考慮されていないため、自給率が過小評価されている
    ・外食における食べ残しや、揚げ物に使用する油も必要カロリーとして考慮されているため、自給率が必要以上に低く見積もられている

    等々問題だらけであることを暴露する。

    ちなみにだが、筆者の履歴がかなり変わっており、カイロ大学でセム語(アラ

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    2021年06月20日
  • ドナルド・トランプ 黒の説得術

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    ドナルド・トランプ 黒の説得術。浅川芳裕先生の著書。政治家としてのドナルド・トランプ大統領に対する好き嫌いは分かれるだろうけれど、ドナルド・トランプ大統領の話術や説明能力、プレゼンテーション能力、ポジティブ思考には学べるところが多いと思います。日本人が一番苦手な分野なのだから、素直に学ぶ姿勢が必要なのかも。

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    2018年10月06日
  • カイロ大学

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    【混沌に学んで】ヤセル・アラファトやサダム・フセインが在学したこともあるエジプトのカイロ大学。実際に留学経験を持つ著者が,何故に同大学が「世界最強」であるかを熱狂的に語り記した作品です。著者は,『日本は世界5位の農業大国』等の著書でも知られる浅川芳裕。

    留学記としての面白さはもちろんのこと,一味違った中東近現代史の紹介本としてもオススメ。特に,カイロ大学の興りとエジプトのアイデンティティをめぐる問題の記述は非常に勉強になりました。

    〜カイロ大学とは自分を信じる若者にとって,底知れない漆黒の海のようなものかもしれません。〜

    「著者は,読者が本作品により実際に留学したことに伴う諸々の責任を負

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    2018年02月12日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    あちこちで指摘されているように、とにかくこの国の農業の時代遅れっぷりや、既得権守ろうぜ的な状況に一石も二石も三石も投じる一冊。
    データを用いての理にかなった論説です。
    付箋は18枚付きました。

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    2014年12月13日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    タイトルの日本の農業生産額「世界第5位」にまずは驚愕。。。

    で、日本の主食である「米」に群がる農林水産省の役人、政治家など国民をあざ笑うかのような仕組みにも驚きというか怒りを覚える。

    自給率向上政策の嘘、小麦の国家貿易の利益による莫大な特別会計...

    その一方で、日本の農業を国家戦略として一大産業とすべき著者による私案も提示されており面白くも読めた。

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    2013年01月02日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    怪しげな陰謀物ではなく、ちゃんとしたデータとロジックがある。
    日本人の大好きな自虐史観あたりは非常に納得

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    2012年12月11日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    日本の農業に力があると言っているだけでなく、農水省の食料自給率アップの政策に、自らの省益をまもろうという意図があることを明らかにしている。また、カロリーベースの自給率の分母には食品廃棄物も含まれており、生産額ベースの自給率が66%というのも目から鱗の思いであった。

    最も読み応えがあったのは、農水省の政策(規制)を解説した2章と3章。減反政策をまもっているかどうかを確認するために何万人もの職員が水田を見回っていることや、小麦やバターの国家貿易、ミニマムアクセス米の管理、豚肉の差額関税などによって、特別会計の財源にしているとか、食糧安全保障を行わない場合の不安をあおっているという。農業生産者や国

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    2018年10月31日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    日本は工業立国ではあるけれど、農業人口は少なくて食料自給率は低く、戦争がない平和な世界だから良いものの、また、製造業がお金を稼いでいる内は良いけれど、ひとたび危機がくれば日本国民は飢え死にしてしまう、というのが先週までの私の認識でした。

    実際、この趣旨で書かれている本は多くあると思います。ところがこの本を読んで具体的な数値を示されて、「そうではない」と確信しました。

    実は、これと同じ内容を今までにただ一人「日下公人氏」が著作の中で言っていたのは印象的であったので覚えていますが、それについて書かれた本ではなかったので、具体的な数値も少なく、考え方を変えるまでにはいきませんでした。

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    2024年10月16日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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     農業に関してド素人の自分には、あまりにも衝撃的。1ページも目を離すことができない。自給率というもののデタラメさ、農水省による農業の統制経済化、天下りのためのいらない仕事の創出等々、年金未納問題発覚時の社会保険庁に匹敵するダメさ加減。経済政策、金融政策の場面でもおなじみの官僚の無謬性という、丸山眞男が半世紀前に論じたことがここでも顔をだし、おなじみのキャリア官僚の無能さが農業の現場ではアクセル全開だ。
     年金問題の時に厚生族の議員達に対しても思ったけど、自民党の農水族という連中は、一体なにをやっていたのだろう。ここまで酷い状態を放置していたというのは連中のガバナンス能力が皆無であることを示して

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    2021年12月24日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    政府や農水省のプロパガンダとして掲げられることの多い、食料自給率はまさかの意味のない数値だったという、とんでもない暴露から始まる本作。

    当たり前と言えば当たり前だが、国内産業保護のため、農作物に対して高い関税を掛けつつ、国内の農家を補助金漬けにする政策により、日本の農業は危機に瀕している。

    資産管理と同じで、農作物の供給源も分散していることが望ましい=国内自給率を高めても安全とは言えない。

    また自由貿易、自由競争を促進し、市場の原理を適用することで、生産性が高まっていくはずであるが、日本の農業は保護されすぎて鈍っている。

    経済原理からすれば至極当たり前だが、なぜか農業に対してはノスタル

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    2023年02月19日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    食料自給率の意味、農水省の思惑。
    統計データから判断すること。
    世界的な競争力をつけてうってでること。
    日本の農家がいかに効率化された事業を遂行しているのか、より掘り下げたくなる。

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    2021年09月11日
  • カイロ大学

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    エジプトは、日本人の私をそのままで受け入れてくれるなど、多様性の高さを感じた。その根底がわかるような内容であった。様々な時代を様々な考えをぶつけ合いながら乗り越えてきたエジプトは奥が深い。他の中東国のように一辺倒ではない。
    カイロ大学出身の友人が「日本を嫌いになることはないですよ。」と穏やかに言うその言葉も、この本を読んでみるととても深い言葉に思える。
    また、今世界中で起きているイスラムにまつわる事件に、カイロ大出身者がからんでいることもわかった。よくあることだけど、最初に考えをもって行動した人と、それに影響されて行動した人では、どんどん考えがずれていってしまい、混乱につながる。

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    2018年11月10日
  • ドナルド・トランプ 黒の説得術

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    演説話法と随筆話法。人柄や感情、語り口を重視。落としたり持ち上げたりする。シンプルに話す、簡単な単語を使う、韻を踏む、断定→命令→想像させる→断定。
    トートロジー(同語反復)、多数輪唱、ハッタリと誇張、脅迫論証、究極の誤謬、リフレーミング、認知バイアス、確証バイアス、ポジティブ至上主義。
    スィングステートは不法移民による失業問題を抱えている。2016.11の大統領選においてそのテーマを設定したのはトランプ。また浮動州での活動に集中し、クリントンの1/4の選挙費用で済ました。
    最初に自分の望む最大の条件を提示するのがトランプの交渉術。

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    2017年05月27日
  • ドナルド・トランプ 黒の説得術

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    なぜトランプが大統領になったのか、その秘密を知ることができるのではないかと思って読んでみた。
    トランプは「話術」のとんでもない達人であり、「説得術」のとてつもない天才である。
    トランプが駆使する技術の基本原理はじつにシンプル。
    古代ギリシアから伝わる弁論術、現代の心理学、言語学、最新のブランド理論、自己啓発思想などの教えを独自に組み合わせて愚直に実践しているとか。
    トランプについて肯定、否定の意見もあるだろうが、
    「大大成功者」であることは間違いない。
    その力の源を自分なりに咀嚼し武器としていきたい。

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    2017年01月25日
  • ドナルド・トランプ 黒の説得術

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    本当は選挙終了までに読み切りたかったが、ドナルド・トランプが次期大統領に決まってしまってから、読み終えることとなった。

    選挙中盤、ドナルド・トランプが優勢なのではないかという噂を耳にして、なぜそのようなことが言われるのだろう?と思うと共に、日本ではアメリカの実際の声が入ってきていないのかもしれないという思いも沸いてきていた。

    傍目からすると、豪快なでっかいおっさんが、突如現れ次々と候補者をなぎ倒していく。それに対して、ヒラリーはそつなく大統領候補となっていく。

    日本人の目からすると、ヒラリーの方が次期大統領としては望ましいと思われたというバイアスもあったのだろう。

    しかし結果は違った。

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    2016年11月21日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    ・食料自給率という言葉のカラクリ
    ・政府の思惑
    ・天下りの構造
    ・農家の思考力を奪う補助金 税金のムダ遣い
    ・飼料米の仕組み
    ・バター利権


    簡単にまとめると、農家は国に踊らされている。自ら考え自立した農家を目指そう!
    農業には明るい未来がある!

    という本。

    遺伝子組換えや農薬についての議論はさほどしていないのが気になった。

    やっぱり農業をナリワイにした、補助金ばかりあてにしない、安心安全あたりまえのプロの農家=百姓になりたいと感じた。

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    2016年04月08日
  • 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

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    食の安全に興味があって購入。
    日本の食料自給率が低いと思い込んでいた背景が書かれていて、カロリーベースと生産額ベースで見るとこんなに違うのかとビックリした。
    農家の数は減っても生産性が増えてるから、少数精鋭ということらしい。
    そもそも趣味でやってる人は年金生活の人も多いから、平均年齢が高齢化するという事実に納得。

    確かにスーパーに行っても、キャベツや玉ねぎとか、普通の野菜は国産が多いと思ってたから、7割はまかなえてると言われて納得。
    広い庭で趣味で作ってる生産物は集計に入らないのに、野菜の廃棄物は分母に含めるって何だか不思議。
    最近は企業と個人やインターネットでの販路の拡大とか、政府に媚びな

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    2016年01月18日