緒川千世のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
良い意味で、1人の作家さんが描いたとは思えない(笑) いろんな味わいが楽しめる短編集。前半読んでほわほわ幸せに浸っていると、後ろから脳天に飛びげり喰らうような目の覚める一撃がくるので要注意!
個人的には表題作が一番好き( *´艸`) 「これはBLじゃなくて、ラクダ(おじいちゃん)×ラクダ使いの話」というレビューを読んだけど、まさしくソレ! いゃBL要素もあるけどキレイな純愛で、そこに更に異種間の親愛が上乗せですよ。 サディーク(ラクダ)とカマルの、お互いを想い合う気持ちにめちゃめちゃ泣いた。
アラブものだから濃い~ぃラブに泣けるかと思っていたら予想の斜め上な感じだったけど、ちゃんとメイン2人 -
Posted by ブクログ
作家買いです。
まったく毛色の違う短編が4つ収録されていて、色んな可能性を秘めていることを感じさせる作家さん。
まだ手探り状態で実験途中なのかもしれないけれど、幅広いジャンルにチャレンジしてくれていて楽しいです。
さらには美麗なカラーページが再録と描き下ろしもプラスされていて満足度が上がりました。
チャラ男×クール黒髪水泳部員の「溺れる魚」は、高校生らしいもやもやした気持ちと部活で発散する爽快な気持ちを、ダイレクトに感じることのできる学園モノ。
センセの作品の中では爽やか系で、宇佐美と岸がどちらもカッコよくて魅力的でした。
「ラクダ使いと王子の夜」はラクダ使いの少年が砂漠で王子のような男を -
Posted by ブクログ
うぁー…緒川千世さんの初コミックス。 2冊目のコメディがとても面白かったけど、シリアスも凄く良いなぁ…(*´Д`)
お屋敷に住んでいた元お坊ちゃんと世話係の、軽い再会監禁モノ。 少し病んでる空気はあるけど、緒川さんの生来の気質が陽だと思われるせいか、そんなに暗くないテイスト。
謙を閉じ込めて人形のように愛した岩瀬が切ない。 彼はちょっとおかしくなったふりをして、いつかまた謙がいなくなっても生きていけるように、ママゴトみたいな思い出を大切に作っていた。
謙がヨゴレてしまったのは、きっと誰か1人が悪いわけではない。 でも謙が悪くないわけではない。 そういうジレンマを抱えて自暴自棄に生きていた謙も -
Posted by ブクログ
8年前かつて住んでいた屋敷を、自分の世話係だった岩瀬が買い取った事を知って訪ねた譲。元はかわいいお坊ちゃまだったのに、今では相当なワル。
ところが、まんまと岩瀬に捕らえられ監禁されてしまうハメに。
でも、岩瀬は昔と変わらず譲のお世話を尽くしまくってきて。
監禁ものだけど、ちょっと毛色が違っていて新鮮でした。
主従関係が逆転したり、鎖でつなげたり、好物な設定に溺愛がプラスされるとこんなにも見方が変わってしまうんだな~と思わせます。鬼畜度ゼロ。むしろ、岩瀬が健気だったりします。
両親と離別して、辛いこともあっただろうと推測できる譲です。そのせいか幼かった時とは別人のようにワルくなっています。でも -
Posted by ブクログ
ネタバレワケあって実の親とは疎遠になっている春樹と
離婚して子供と離れ離れになっている灰田さんの
擬似親子する物語。
春樹は両親のことが大好きだったけど
理想の子供になれなかったことへの罪悪感と
大好き故にファザコンを拗らせてるように思える。
30歳という年齢で春樹が子供返りしてるところに
賛否はあるだろうけど、
春樹の胸の内を思うと…
あとあの楽しそうな春樹の顔見ると私は切なくて
胸がギュッとしてしまう。
愛とか好きとか「好意」の種類って色々あるから
情愛、性愛だけが恋愛ではないし、
なんとも表現しがたいお話だった。
BLとして読んだ人にはものすごく物足りないだろうけど
この中途半端で終わった -
匿名
ネタバレ 購入済み以前読み始めたときは一度読むのをやめたけど、今回は全8巻一気読みしました。教師も介入出来ない(というか知らぬふりの)カースト制度という名の、暴力、レイプ等、犯罪そのものが行われている学校で繰り広げられるストーリー、痛々しくて途中読みを挫折しました。でも今回、時を経て、内容がわかっていたので最後どうなったのだろうという好奇心で一気に読めたのだと思います。ほぼ学校内でのストーリーで8巻という長さですから、登場人物も多く、何カプも登場、それがまた皆病み揃いというのはまぁ不自然と言えば不自然、でも、ストーリーが単調ではないので飽きずに読めました。登場人物の多さも気になりませんでした。
こんな学校ある?
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。