青木謙知のレビュー一覧
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ネタバレ最新機の日本の分担についての説明が詳しい。787では,
富士重工の半田工場でセッション11(中央翼ボックス)を作っている。
川崎重工業からセッション45(主脚収納箱)が送られて来るとのこと。
川崎重工業は,弥富の名古屋第一工場で,
セッション15(主翼後縁固定部),43(前部導体),45を作成とのこと。
三菱重工業の大江工場で,主翼固定ボックス。
出荷の遅れは,強度、配電パネルからの不具合から火災。
A380は,納入企業で20社。
富士重工業
日本飛行機
新明和工業
横浜ゴム
牧野フライス製作所
ブリジストン
三菱レイヨン
昭和飛行機工業
はじめ
住友金属工業
東レ
東邦テナックス
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ネタバレ 購入済み
計算ミスが惜しい
骨子や概要としては良く出来ていると思いますが、加速力の計算が納得がいきません。
文章中に「高度11000mで、M0.9から1.2まで約2秒」で加速出来ると言う記載が有りますが、F/A-18Cの米軍テスト結果(高度6000mでM0.8→1.2が34秒、高度10600mで56秒)と比べて差が有り過ぎたので、計算してみましたが・・・
F-15も米軍テスト時のF/A-18Cも推力質量比は10N/㎏程度。
即ち、頑張っても1秒間に10m/s程度の加速しか出来ないのに、2秒で80m/sの水平加速は無理です。
計算の桁を間違えているとしか思えません。
因みに直後に書かれている「M0.9から1.6ま -
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2大航空機製造メーカーの最新機種である、ボーイング787とエアバスA380をベンチマークした書籍です。
開発の経緯から、エンジンや主翼などの最新技術、コクピット、キャビンを、写真や図で丁寧に解説してます。
なかなかお目にかかることができない、製造メーカ情報もあり、かなりの部分について日本メーカーが関わってます。ボーイング787については、実に全体の35%だそうです。
一番の技術革新は、機体フレームで使用している炭素繊維強化プラスティックで、既にボーイングは50%、エアバスでは22%の比率を占めてます。
東レさんが長い時間をかけて実用化まで持ってきた、軽量化と強度向上を両立するメイドインジャパン -
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ネタバレ固定翼機(飛行機)と回転翼機(ヘリコプター)のいいとこ取りをした世界初の航空機。
海兵隊の双発のCH-53,46ヘリコプターの後継として、より遠くへ、より早くが要求された。
ヘリコプターは回転翼=ローターの回転だけで飛ぶため、飛行機の2倍のエンジン出力が必要=燃費2倍。回転翼の構造上、大型化ができない、速度も400km/hが限界。
ティルトローター研究機の蓄積のあるベルと大型ヘリコプターメーカーでもあるボーイングの共同開発を1982年に合意。
1988年に初号機。5機中2機が墜落。追加4機の製造開発を行い、1999年に量産型初飛行。2000年に2度の墜落。
高い能力を発揮するのは、遠隔 -
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これまで(2015年3月頃)に世界で起きた航空機事故の概要を説明したもの。ヒューマンファクターに係るものから技術的な問題、さらには航空機での犯罪や自殺、撃墜によるものなど、死者数に関わらず、特徴的な事故が紹介されている。事例の紹介だけでなく、事故の定義や統計的な話、システムの話が含まれている。またB787やT2CASの話題など、2017年現在でも古くはない話題もある。
御巣鷹山の事故は有名だが、それと類似したCCA611という2002年に起きた事故(pp.131-3)のことは知らなかった。また、2001年の焼津上空のニアミスは知っているが、海外にも2002年にあったウーベルリンゲン空中衝突