岡田秀文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1943年初頭、陸軍参謀本部は戦局転換を目的と したアメリカ経済打撃策「米ドル紙幣の偽造計 画」を開始。だが、実行を目前に第二次世界大戦 は終わり、偽ドルの原版と印刷機は陸軍特殊部隊 によって破壊・隠蔽されたはずだった──。 1947年夏、東京で起こった殺人事件の現場で旧 陸軍が製造したと思われる偽造ドル紙幣が発見さ れた。消滅したはずの計画が露見することを恐れ た日本政府は、印刷機回収のため秘密裏に捜索を 始める。手がかりは当時、印刷機破壊を命じられ たまま行方不明となった6人の将校。しかし、そ こにはGHQによって巧妙に仕組まれた偽装の罠が 待っていた!!
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Posted by ブクログ
去年『黒龍荘の惨劇』が注目を浴び、不覚にも未読で歯痒い思いをしていたので、前作にあたる博文邸が文庫化したと聞きさっそく購入しました。
時代小説の書き手とあって、文章は読みやすくストーリーもテンポよく進むので飽きることはありません。
ですが、明治時代が舞台ではあるものの、事件が起きた段階ではオーソドックスな本格ミステリという印象は拭えませんでした。
しかし、解決編に至って本書が一筋縄ではいかない、憎々しい仕掛けが施された怪作であったことがわかります。ミステリが好きでないとこの仕掛けは思いつかないでしょう。
『黒龍荘』を読むのが楽しみになる良作でした。 -
Posted by ブクログ
実子の誕生をきっかけに太閤秀吉は甥の関白秀次が疎ましくなる。
危機感を抱いた秀次の側近、木村常陸介は太閤暗殺を計画。
請け負ったのは大盗賊・石川五右衛門だった―。
時代小説というよりは謀略アクションと言うべき内容。
チャンバラが一切なく銃弾が飛び交い爆薬が炸裂する活劇場面、
大胆不敵に行動する五右衛門に対し謀略の限りを尽くして迎え撃つ
石田三成との知力戦、さらには密室トリックまで盛込んだモダンな感覚は
戦国時代のお話なのに海外ミステリーを読んでるような印象を受ける。
スピード感溢れる小説で、二転三転する伏見城のクライマックスまで一気読み。
クールで無駄がなさすぎのせいか、