無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
明治17年、伊藤博文邸の新入り書生となった杉山潤之助の手記を、小説家の「私」は偶然手に入れた。そこに書かれていたのは、邸を襲った恐るべき密室殺人事件の顛末だった。奇妙な住人たちに、伊藤公のスキャンダル。不穏な邸の空気に戸惑いつつも、潤之助は相部屋の書生・月輪龍太郎とともに推理を繰り広げる。堂々たる本格ミステリの傑作、シリーズ第1弾!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
去年『黒龍荘の惨劇』が注目を浴び、不覚にも未読で歯痒い思いをしていたので、前作にあたる博文邸が文庫化したと聞きさっそく購入しました。
時代小説の書き手とあって、文章は読みやすくストーリーもテンポよく進むので飽きることはありません。
ですが、明治時代が舞台ではあるものの、事件が起きた段階ではオーソドックスな本格ミステリという印象は拭えませんでした。
しかし、解決編に至って本書が一筋縄ではいかない、憎々しい仕掛けが施された怪作であったことがわかります。ミステリが好きでないとこの仕掛けは思いつかないでしょう。
『黒龍荘』を読むのが楽しみになる良作でした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。