岡田秀文のレビュー一覧

  • 刺客 どくろ中納言 天下盗り、最後の密謀

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    秀吉の小田原征伐前夜の駆け引きと忍者の暗躍。この人の話は出だしから超一級のスパイ小説、フレデリックフォーサイスの「ジャッカルの日」を初めて読んだ時のような興奮を感じさせてくれる。

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    2013年07月30日
  • 秀頼、西へ

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    豊臣秀頼が、大坂の陣の大阪城落城の際、薩摩に逃れたという伝承は確かに、存在するらしい。
    しかも、その伝承は、歌となって存在してると以前聞いたことがあろが、真田幸村が共にしたとされる。
    真田幸村といえば、徳川家康を追い詰めて、そのあと力尽きたところを討たれたとされるが、影武者が多く存在されたと言われていて、それが真田十勇士などの創作にも関わってるのでしょう。
    ただ、本書では、真田幸村でなく、その嫡子である、真田大助が秀頼を薩摩へ逃がそうとする。
    ただ、そこには、複雑な思惑があり、実に変な構図となって描かれるところが面白い。
    歴史がこの通りであったとしたら、幕末の倒幕はとっても面白く見ることができ

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    2010年08月04日
  • 太閤暗殺

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    最後まで読んでから「そういえばミステリ仕立てだっけ」と思い出したのは内緒だ。
    弛みのない良作、と思う。
    一気に読みきったのは久しぶり。



    三成が爽やかに容赦なくて惚れ惚れした。
    これくらい突き抜けてこそ、へいくわいもの。
    クライマックスでの左近無双には吹かざるを得ない。

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    2010年06月24日
  • 秀頼、西へ

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    (「落ちた花は西へ奔れ」改題)
    誰が味方で誰が敵で、真実はどこにあるのか、最後まで読み進まないとわからない話。秀頼が薩摩へ逃れたという伝説を題材に、大坂方、徳川そして島津、各人の思惑入り乱れ、葛藤、策謀、離反…と正に時代ミステリー小説。話は少女の目線で戦から帰ってきた父が別人に入れ替わっていたというところから始まります。その後、大坂の陣にある真田大助の目線へと移します。結末は決してハッピーエンドとは言えないと思うのですが、こんな結末も良いなと思いました。見所は多々ありますが、私は逃避行の中で秀頼主従が成長していく過程に注目して読んで頂きたいと思います。あとは一瞬登場の高虎(笑)…ほとんど話に絡

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    2010年05月22日
  • 太閤暗殺

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    太閤の命を巡って争う、木村さん&石川さんvs前田さん&石田さん、というタッグバトルでした。
    連携なんてあってないようなものですが、構図的には合っているはず。
    人間関係が複雑なので(フリーダムな人が多い)、ちょっと最後の方はお腹一杯気味でした。
    俺も裏切ってました☆←はいはい乙、というか……。そんなに連発されても……。

    木村さんが切ない…。
    秀次は謝るべき。太閤にビビるのは分かりますけど、あまりにもヘタレですよね…。
    吹けば飛ぶようなメンタル。ストレスに負けまくり。
    ちょ、隠居させて上げて。もうLP0っしょ。寧ろオーバーキルされ気味でしょ。
    そんな秀次を担ぐのも、全ては幸せ家族計画の為な木村さ

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    2009年10月04日
  • 秀頼、西へ

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    あんまり期待してなかったんですが、結構面白かった。
    大坂夏の陣で秀頼を大坂城より脱出させるのだが、誰が敵で誰が味方か分からず最後までハラハラドキドキの展開。
    一度読む価値ありです。
    著者の他の書籍も読んでみようと思いました。

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    2009年10月14日
  • 治験島

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    新薬の治験現場で起こる様々な事件。
    タイトルからなんとなく孤島っぽいおどろおどろしい雰囲気を想像したが、舞台となる島は観光地でもあり、最先端の病院を中心に研究施設もある現代的な場所だった。
    色々詰め込みすぎな気はするが、話の展開が速く、治験とは実際どういうものかが描かれているので面白かった。

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    2025年09月04日
  • 戦時大捜査網

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    戦争真っ只中の警察小説から始まり特高が出てくると現代の公安ものぽく展開し、陸軍が絡みながら事件がデカい様相へ変化し、空襲の果てに明かされた真相はある意味なあ。
    2768冊
    今年207冊目

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    2024年12月27日
  • 帝都大捜査網

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    まあ、生贄視点も含めて何が起こってるのかが明らかになって行く過程と捜査はなかなか好き。
    ラストはびっくりだけど…

    2747冊
    今年186冊目

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    2024年11月30日
  • 治験島

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    治験の被験者になるのもドキドキなのに、こう事件が起きると落ち着かないわ。こんな状況だと誰もが怪しく感じてしまう。

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    2024年08月13日
  • 治験島

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    表紙と内容があってない感じ。もっとおどろおどろしい話だと思ったらそうでもなかった。島の設定じゃなくても、問題ないような気がした。

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    2024年05月31日
  • 治験島

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    タイトルの通りC県にある通称「治験島」が舞台ですが、本土と繋がる連絡橋もあり、事件が起きた後も普通に警察が捜査しにやってくるので、孤島モノ的な作品を期待すると肩すかしを食らう奴でしたね。(舞台が島である必然性を感じない……)

    ストーリーとしては、治験に参加している最中に起きた病院内での医師の転落事故と、治験参加者への飲み物へ混入された毒物事件の2つの謎を追ってるわけですが、解決に向けたラスト近辺での怒濤の新事実投入が唐突すぎて、それまで良い感じに話が盛り上がってたのに、結果としていろいろとっちらかってる読後の印象になってしまっていてですね。なんだかとてももったいない。

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    2024年03月17日
  • 治験島

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    ネタバレ

    市立病院の移転とともに島全体を最先端科学の拠点とする国家プロジェクトにより、研究開発施設が立ち並ぶ西ヶ島は別名治験島と呼ばれていた。島内の基幹病院である市西総合病院に「SU-480」というアレルギー治療新薬の治験のため、10人の被験者がやってくる。そこで、男性医師が転落死し、女性の白骨死体が発見され、被験者が毒入りのジュースを飲んで死亡するという事件が立て続けに起きる。また、院内の治験管理室に治験の失敗を予告する怪文書が届く。これらの謎の解明に向けたミステリー小説だ。
    物語は、治験コーディネーター(CRC)の八島優里が一見、ヒロインのように描かれ、被験者で推理が好きな亜館健三郎が謎解きに興じる

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    2024年01月03日
  • 治験島

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    新薬の治験のために訪れた島で起こる殺人。と、書くといかにも孤島でのクローズドサークルなミステリを連想しますが「島」は別にそんなに関係なかったな。
    でもなんというか、いろんな細々とした伏線というかちょっとしたデータみたいなものがやたらたくさん散りばめられていて最終的にわりにきっちりと回収した印象。いろんな要素がよくばりに詰め込まれた感じでした。すごいな。よく綺麗にまとめたなーと。お仕事小説の側面としても非常に興味深かったです。
    ただ最後の「某国」連発はちょっとなー。あくまで好みですけど。なにからなにまで某国の陰謀みたいになっちゃうと少し大味に思えてしまいました。

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    2023年09月25日
  • 治験島

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    ネタバレ

    タイトルから隔離された島を連想しクローズドサークルだとばかり思っていたのですが、まあ、ある意味閉ざされた環境ではあるのですが。治験の説明やら専門的なことの記述は大事なことなのでしょうが読むのがめんどくさく、その部分は流し読み、それ以外は読みやすかった。ミステリーとしてはこじんまりと纏まっていた感じでした。探偵役の亜館はちょっとうざい感じ。エピローグが事件から10年後って10年越しの事件だったの?それと最終頁は亜館って結局何者というか、次巻への伏線?

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    2023年08月30日
  • 首イラズ~華族捜査局長・周防院円香(すおういんまどか)~

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    名家の広大な屋敷で起こる、奇怪な連続殺人。その謎を解く鍵は一族の過去に秘められていた……。どう読んでも横溝正史だなあこれは。作者さんは本来は歴史小説の作家さんで、その分、メタミステリだ、後期クイーンだと小理屈をこね回さないとならないプロパーのミステリ作家さんより、却って自分の好きな物が掛けるのかも知れませんね。惜しむらくはキャラクターがあまり魅力的には思えないこと。ヒロインはいいとしても、ワトソン役があまりにも小物で俗物過ぎるような。

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    2023年07月27日
  • 治験島

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    タイトルから謎の新薬の治験×外界から切り離された孤島というミステリーを想像したが、ちょっと思ってたのと違ったかなぁ…と。あっさり外から警察や製薬会社の人が来られるのでクローズド・サークルではない。また新薬の副作用が事件の鍵となるわけでもない。とはいえそれはミスマッチとして中盤まではそれなりに楽しく読めた。終盤に新事実がどんどん明らかになって「え?」と置いてかれた印象で読み終えてしまったのが惜しい。亜館探偵のキャラクターはこの著者らしくて面白かった。

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    2023年07月19日
  • 応仁秘譚抄

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    ネタバレ

    応仁の乱前後を足利義視、日野富子、細川勝元からのそれぞれの視点から描きながらも、最後に足利義政に仕えた腹心の独白として実は全て足利義政がある目的を実現するための筋書き通りに運んだという、足利義政ヤベぇー!となるようなお話。
    本当だったら足利義政凄い。

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    2023年04月15日
  • 黒龍荘の惨劇

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    時代背景が明治。作中に漂う雰囲気や、中盤までのスピード感は良かったが、終盤にかけて中だるみ。
    特に、トリックに期待していただけに、ちょっと最後は残念な幕引き。

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    2022年12月29日
  • 刺客 どくろ中納言 天下盗り、最後の密謀

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    小田原討伐目前京で間者が謎の死を遂げる。富田一白は間者を用いて間者の謎の死と北条、伊達の内情を探索するがそこで「どくろ中納言」という謎の言葉を聞く。伊達、北条、徳川はそれぞれの思惑を秘め小田原籠城戦をむかえる。

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    2022年07月27日