【感想・ネタバレ】戦時大捜査網のレビュー

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Posted by ブクログ

1944年、戦時中の東京が舞台。丸刈りに男装をした女性の死体が倉庫の片隅から発見される。死体は腹を切り裂かれており猟奇犯かと思いきや、その一か月後、次は男性が同じ殺され方で発見される。米軍による度々の空襲に翻弄される帝都で、警視庁特別捜査隊は懸命に捜査を続けるがーー

次々に展開していく事件様相を、現場の下っ端刑事ではなく本部で報告を待つ特捜隊隊長を主役に据えることでテンポ良く話を進めていく事ができていて、結果、物語がダレずスイスイ読み進められるのが良い采配です。
あの時代ならではの設定と物語、「3月のあの日」に何が起こっているか読者である我々は知っているが故の、「その日付」が物語の中で近づいていくにつれ盛り上がるサスペンス。空襲の描写も凄まじく、作者のもともと持っているどちらかというとドライなテイストの文章のが、今作の時代を描く上でとてもマッチしていて最高。面白かった!

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

戦時下の警察小説。
『帝都大捜査網』の続編だが、特別捜査隊の面々はすっかり代替わりしているから前作とは関係なかった。
1944年、戦争のため5名に削減された警視庁特別捜査隊が、猟奇殺人の真相に迫る。
東京大空襲で何万人もの死者が出る中で、主人公たちのほか特高や軍部などそれぞれの立場や思想が違うものの、捜査陣が真摯に捜査に邁進するところがすごい。事件の真相はこの時代ならではだし、空襲や悪天候の中で捜査が困難をきわめるところが読みごたえがあった。

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2020年08月28日

Posted by ブクログ

‪月輪龍太郎シリーズで知られる著者の新作。戦時下の東京を舞台に特捜隊隊長が謎めいた連続殺人事件の真相を追うミステリー。いや、踊る大捜査線シリーズのような警察組織モノと言った方が正確か。勘の良い人なら真犯人は当てられる気がするけど、第二次世界大戦を背景に軍も絡んで二転三転していくストーリーは先が読めず面白かった。‬

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2020年04月04日

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