八幡和郎のレビュー一覧
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8年前2012年の書。松下政経塾一期生で民主党最後の野田さんが、首相の頃。
この頃が松下政経塾のピークだったのかなぁ、、、巻末に第29期生までの一覧が載ってるけど、いま政界で目を見張るほど活躍してる人は見当たらない。
松下新党結成が、良かったのかも知れない。走りながら考える。足りない政策は、指摘されないと分からないから。
最後に著者が述べている、「松下政経塾出身の促成栽培された未熟な政治家」。この言葉に尽きると思う。政治家に「なる」事が目的であって、真の国家感までは教えきれないのであろう。そうでなければ、卒塾生が自民党行ったり民主党行ったりする意味がわからない。
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来年(2019)の五月には新しい元号を迎えることになる私達ですが、昭和・大正・明治と遡って、その前の時代には江戸時代があり、その時の元号は今とは違う考え方で制定されたことを知っています。
しかし江戸時代はいったいどういう時代であったのか、昔のことは辛いことは忘れて美化して思い出す傾向があるのは、個人的な記憶だけでなく歴史の記録にもあるのでしょうか。そのような中で、本来の姿を紹介してくれている、八幡氏のこの本を読んでいて、何かホッとするものがあるのは不思議な感覚です。
鎖国政策と俗に言われる、特定の国とだけ限定的に、またこの本によれば、それを一部の商人に任せきりであったことは、筆者いわく、日 -
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この本は年末(2017)大掃除で部屋の隅っこに、読みかけ本として発掘されたものです。殆ど読み終えていたので、最後まで読み通しました。この本の著者である、八幡氏の本は今まで何冊か読んできて面白かったので、この本も私の期待に応えてくれました。
以下は気になったポイントです。
・戦争はどこを味方につけて、補給をどう確保するかも考えないと意味がない。日本は兵器も最新式で強力だが、アメリカ軍の戦略の一部に組み込まれたいびつな軍事力である。対潜水艦作戦と、掃海能力はトップクラス(p45)
・江戸幕府が儒教道徳を推奨したことで、武家社会では、男女の違いをはっきりさせて、男女の接触もあまりさせないように -
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昨年(2015)の本棚の整理で発見した、八幡氏が書かれた「日本中世史」の本です。歴史は好きなのですが、平安・鎌倉・室町時代の出来事に触れることが少なかったので、この本で解説されている、まずは有名な事件に絞って学んでいきたいと思いました。
道徳に縛られずに、愛と欲望のために生きる姿が特徴のようですね。また、以前に「陰陽師」という映画を見た時に出てきた、怨霊や亡霊などが、とても活躍していた時代の様でした。機会を見つけて、更に日本の中世を学びたいです、その時の世界の動きにも注目しながら。
以下は気になったポイントです。
・奈良時代の律令制は、大規模な常備軍等の効率的なシステムを構築したが、平安 -
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タイトルは少し過激なものになっていますが、内容は「中国の通史」について、私がいままで何冊かお世話になってきている、八幡氏が書かれた本です。
彼の著作で、「本当は恐ろしい江戸時代」という本を読んで、今までとは異なった切り口で書かれていたのが印象的です。
現在の中国は共産党によって、拡大された後に70年間ほど統一されていますが、分裂を繰り返してきた事実を知ることによって、中国が分裂するとしたら、どのなるのかを予想するうえでも参考になった本でした。
以下は気になったポイントです。
・現在では、ミトコンドリア分析によって、北京原人(50万年前)は現生人類とは関係ないことが分かっている。中国人、 -
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最近はエリアを問わずどの時代の歴史も興味を持っていますが、興味を持っていたにもかかわらず、あまり触れてこれなかったエリアが日本の現代史です。
高校時代の日本史の授業も、戦国時代あたりまでは聞いていた記憶がありますが、受験を目前にした時期に授業が行われていた「現代」は、殆ど記憶がありません。その授業中に何をしていたかは覚えていますが。。
そんな私にとって、この本は日本の近代現代史において、従来は定説とされている内容は、実は異なっているというスタイルで、34のポイントに絞って解説しています。
私の場合、殆ど前提となる知識は無かったので、二つの考え方を一気に知ることができて楽しい読書となりまし