工藤隆雄のレビュー一覧

  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    なんだかよかったです。
    山小屋で聞きたいなぁ〜
    いい話ばかりでした。
    「いっちに いっちに…」と「冬に咲く花」が好きでした。「いっちに…」は後日談もありましたね。

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    2022年05月20日
  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    ・この本を読んで今まで山に登るのは頂上を踏むことだけが楽しみだったけど、素敵なお話の舞台のあの小屋やこの道を目的に歩いてみたい、そんなことを思わせてくれる本でした。

    ・全てのエピソードが良かったけれど特に「藪沢重幸新道」が好みでした。

    ・「41人の嵐」も機会があれば読んでみたい。

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    2021年12月13日
  • ヤマケイ文庫 マタギ奇談

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    不思議な世界に感じるが、100年も前のことではないと思うと感慨深い。
    ゴールデンカムイで興味を持って読んでみたが、マタギを通して自然と付き合ってきた方々の事を深く知ることができて大変満足しています。
    飄々とした文章で、昔話というかお伽噺を読んでいるみたいですがその文章からは生々しさも伝わってきてそれが決してフィクションでない事を教えられます。
    読んで良かったです。

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    2021年04月10日
  • ヤマケイ文庫 定本 山小屋の主人の炉端話

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    工藤隆雄『定本 山小屋の主人の炉端話』ヤマケイ文庫。

    著者が山小屋の主人や山を訪れた人びとから丹念に集めた34編を収録。ホラー色は少なく、山での人間模様を描いた短編が多い。

    第1章は『ネバー・ギブ・アップ』。様々な困難や不遇に直面しても、決して諦めない山の人びとを描く。なんと言っても『ネバー・ギブ・アップ』が良かった。人は人生の中で何度も挫折し、再び立ち上がる。諦めたらお仕舞い。この話に描かれた若い男女の不屈の精神は関わる人びとをも良い方向に導いてくれる。『ネバー・ギブ・アップ』と対極にある話が『車いすで木道を』。自分の地元、福島県の吾妻山の山小屋を舞台にした物語。今や山でさえバリアフリー

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    2021年01月04日
  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    読んでいると、あの山小屋の匂いや、アルプスの景色や、山々の稜線がありありと思い出される。
    コロナ禍でなかなか高山へ出かけられない中、非常に愉しい擬似体験をさせてもらった。

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    2020年07月18日
  • ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山

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    工藤隆雄『定本 山のミステリー 異界としての山』ヤマケイ文庫。

    今月のヤマケイ文庫は、山の不思議を集めた作品が3冊も同時刊行。

    著者が長年に亘り山小屋の主人や登山者たちから聞いて、集めた山の怪異56編を収録。2016年刊行の『新編 山のミステリー 異界としての山』を定本として文庫化。解説は田中康弘。山での霊体験や自然にまつわる不可思議などが紹介される。先に読んだ『マタギ奇談』と並び、面白い。

    山では何故幽霊の目撃談や霊体験が多いのだろうか……まさか死ぬことを前提に山に登る人は居ないだろう。従い、幽霊となり、山をさ迷う人びとは全くの不慮の事故により図らずも命を落とし、自分が死んだことにさえ

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    2020年07月10日
  • ヤマケイ文庫 マタギ奇談

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    工藤隆雄『マタギ奇談』ヤマケイ文庫。

    今月のヤマケイ文庫は、山の不思議を集めた作品が3冊も同時刊行というから何とも贅沢で嬉しい限り。ちなみに先月のヤマケイ文庫は矢口高雄と手塚治虫の漫画を3冊刊行している。

    本作は、2016年に刊行された同名傑作の文庫化である。マタギたちが経験した山の不思議な体験を著者が長年に亘り取材し、まとめ上げた奇談29編が収録されている。

    非常に面白い。自然と一心同体で生きるマタギにこそ、日本人本来の姿があるのだろう。物質文化に汚され、自然を蔑ろにする現代日本人の暮らしと、自然を畏怖し、自然の中に生きるための知恵と技術を研鑽し続けるマタギの暮らしとを対比するのも面白

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    2020年07月09日
  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    1953年生まれ、工藤隆雄 著「新編・山小屋主人の炉端話」、2016.10発行、いろんな山小屋のご主人の34話が収録されています。読み応えがありました。義足の女性と彼女を支える男性のペア「ネバー・ギブ・アップ」。盲学校の先生と女性6人が電車ごっこのようにして登山「いっちに、いっちに、・・・」。刑務官が少年院の子供12人を引率「金時の山姥」。不思議な不思議な話「雪女」。山小屋と犬や猫の話。山の世界にあってとても残念な「詐欺師」と「泥棒」の話。「山仲間」の絆 など。

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    2019年04月14日
  • マタギ奇談

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    熊を獲りすぎない、キノコを根こそぎ採ってしまわない、そうやって人間と山のバランスをとりながら生きる。のみならず、そうすることが山をメンテナンスすることにもなる、人を入れないようにしてしまうと逆に山が廃れる、という最後の章で語られていたことは印象的。
    人間が自然の中で調整役を果たすということがあり得るのだろうか。いわば山と人間がお互いに頼りあう共存関係。ちょっと信じがたいが、マタギの歴史が先年も続く中でそのような特殊な関係が出来上がったのかも知れない。だとすればそれは人類の目指す先にもなり得る凄いことになのに、マタギ文化が消え行くのは残念。

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    2017年12月11日
  • マタギ奇談

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    マタギの山での考え方や言い伝えと、それらが生まれた謂われが紹介されている。 本の終わりで、白神山地の老マタギが、同地が世界遺産に指定されることへの不安を語っている。 国は誰も人を入れないことで自然を守れると考えているが、それでは動物が増え山が荒廃してしまうため、マタギの調整が必要である。それを知らず知ろうともせず、机の上で考えているから見当違いなことをするのだ、と。 マタギは山の調整役なのだ。 老マタギの話を聞き、マタギの営為を行政に結びつける調整役こそが、今求められるだろうと感じた。

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    2017年01月06日
  • ヤマケイ山学選書 ひとり歩きの登山技術

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    単独山行が多い僕にはとても参考になりました(洒落じゃなくって)。もちろん、この本を読んだからといって単独山行の危険がなくなるわけではありませんけど、自分の中である種の意識改革(と言ったらおおげさでしょうか)があったのは事実です。これからも安全に山に遊んでもらいたいと思います。

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    2009年10月04日
  • ヤマケイ文庫 マタギ奇談

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    いろいろな、またぎ本シリーズは、地域によって違うが役小角、修験、天皇家の影響が大きく、共通してます。

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    2024年04月03日
  • ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山

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    いやはや、面白くって買ったその日に一気読み!
    すっかりブームになった「山の怪談」を含め、人智を越える畏怖、自然の不思議、人間の不可思議さ、「山」にまつわるあれやこれをまとめたお得な一冊。
    怪談はきちんと怖いし、天狗か神かそれとも?な不可思議な話は味わいがあるし、自然の神秘を味わう話もあり、人間にまつわる話はあまりに胸糞なものからほのぼの暖かいものまで、ついにはUFOまで飛び出す!とバリエーションが豊かで、次!次の話!と読み進めてしまった。
    「山の怪談」が実話怪談の一ジャンルとして確立して、山=異界というイメージも某公共放送がそれを冠した番組を作ってしまうくらいメジャー?なものになったけれど、

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    2023年07月14日
  • ヤマケイ文庫 定本 山小屋の主人の炉端話

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    小屋番も十人十色で、小屋番の仕事は、下界と違って様々な制約があり、苦労が絶えない。さらに登山者の救助や登山道の整備など、休む暇もないほど忙しい。そんな山に関わる方々の山に対する熱い思いと使命感が、文章から伝わってきて興味深い。
    先日の登山で疲労困憊しやっと山小屋にたどり着いた時に、ホッとしたし、気持ちも元気になった。やっぱり山小屋は登山者にとって大切な無くてはならない存在だ。日本の山小屋の皆さんに心からエールを送りたい!!

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    2022年09月26日
  • ヤマケイ文庫 マタギ奇談

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    書名に"奇談"と入ってはいるが、山を舞台とするミステリーやいわゆる怪談の要素はほぼなく、主に白神山地のマタギの社会や風習にまつわるエピソード等が収められている。
    著者が取材し、聞き及んだ内容を文章化したものなので、例えば久保俊治氏の、当事者たる猟師自身が体験し、感じ、考えてきた事柄がダイナミックに綴られた著作とはある意味で対極を為すルポルタージュだが、一歩引いた客観的な立ち位置から語られるからこそ、都市部に暮らす私たちの胸中にすんなり入ってくるという部分もあって、特に山津波に関する項は、却って静かな圧が増したような…。

    ラストに置かれた小話、"老マタギと犬&qu

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    2022年05月17日
  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    山小屋経営者が語る人生のエピソード。山で出会った人達それぞれの人生への壮大なエール。山小屋から定点観測した人生の縮図。

    多くの山小屋経営者の短文をまとめたもの。悪く言えば作文集のようなイメージ。逆にだからこそ素人臭が読者の胸に迫る。日々を過ごす過ごす多くの一般人。ヒーローでも何でもなく特別な能力もなくとも一生懸命に人生を送る。そんな中、山で出会う事象。

    それぞれのエピソード、胸を打ちます。

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    2021年09月03日
  • ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山

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    著者が山小屋の主人や山に関わる人たちから聴いた山で体験した不思議な話、全56話を“山の幽霊ばなし”“人智を越えるもの”“自然の不思議”“ひとの不思議”と分類して収録。
    実際にあった話なので、オチが特にない「へぇ」と思う単純な小粒なものから、ゾッとするもの、後味がスッキリしないものや、イヤなもの等様々。不思議な現象だと思っても、「それは木が裂ける時に出す音」等、自然現象で解決できる話もあるが、それらすべて都会のビルの山に囲まれて生活する私には体験できない、山のミステリーな出来事だ。

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    2020年08月08日
  • マタギ奇談

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    マタギはあまり地元では話を聞いたことがなくて、面白かった。白神山地の情景が浮かぶ。里山イニシアチブとか、SDGsなんて言葉のもっとずっと前から続く文化の話は、奥行きがあって良かった。

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    2019年12月16日
  • マタギ奇談

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    マタギ達と山の神さまについて書かれた内容で、あっという間に読み終えた。東北地方、特に馴染みのある白神山地や暗門の滝、鯵ヶ沢町といった地名も出てきて、以前訪れたときのことを思い出した。山や自然に対する感謝の気持ち、畏敬をあらためて感じた。

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    2019年10月10日
  • 新編 山小屋主人の炉端話

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    山小屋の話は、下界と異なり別世界だ。地図とにらめっこしながら、思いを馳せた。私が、山小屋でバイトしたのは、ほんの一カ月だが、それでも思い出が沢山出来た。良い話ありがとう。

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    2018年10月27日