遠藤武文のレビュー一覧

  • プリズン・トリック

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    後味は悪い。

    だがおもしろい。

    そういう作品はたくさんある。

    私はそういう本が好きである。


    久しぶりに後味悪かった〜。


    謎がすべてとけてスッキリはしたけど、だれも幸せにならない結末。


    ストーリーは時間軸は一定で進み、でも主観となる人物が変わるので、読んでいる途中で「あれっ?あ〜そうかそうか」ってなる。


    そして、登場人物の顔を見ることのできない私は、まんまとミスリードされていく。


    政治家の裏金。
    法律の矛盾。
    飲酒運転の死亡事故。


    社会問題を詰め込んで詰め込んで、どれを訴えたいのかわからんところもあるが、刑務所を舞台とした殺人は見事!


    そんなにうまくいくのかな〜

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    2017年01月22日
  • 狙撃手のオリンピック

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    ライフル射撃でモスクワ五輪をめざす長野県警所属の神稲。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として公安に環視されている荻窪。2人の運命は、戦後の混乱期の謎をめぐり、奇妙に交錯して行く。

    戦後の混乱期をベースに、長野オリンピックに話は繋がっていく。
    戦後混乱期の、数々の警察の混乱した捜査を思い出す。
    戦後混乱期とオリンピック開催が、上手く繋がったミステリーです

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    2016年02月11日
  • プリズン・トリック

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    たぶん読むのは3回目くらい。ようやく細かい部分まで理解しながら、整理しながら読み進めることができた気がする。実在するという市原の交通刑務所が舞台で、密室と取れる現場にて殺人が起きる。被害者も容疑者も懲役中の人間。現場に残されたメモから、二人が誰と誰か、はすぐに判明するものの、そのあとの流れには次々と登場人物が加わり、ついて行くのが必死!!笑 途中、野田や中島(あと石塚の嫁)が、なんともかわいそう。。。なんとなく犯人はこの人なんだなと思いながら読み進めるも、最後のセリフに「むむ!」となる。そして最終章が、ある人物からの手紙で締めくくられている。文庫化する前は、この手紙の章が無かったということで

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    2015年08月26日
  • プリズン・トリック

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    「知らないのなら、教えてやろう。形あるもの、形ないもの、この世の森羅万象がその姿を留めなくなる瞬間、それはまさに神と触れ合う瞬間なのだ。それは、自分自身の魂が、消えてなくなるものと一緒に未知の深淵に吸い込まれていくような、言いようのない神々しさ、恐怖に身が震える瞬間である。」

    面白かったけど、主人公不在で謎解きの魅力がない。

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    2013年11月22日
  • プリズン・トリック

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    第55回江戸川乱歩賞受賞作

    交通刑務所内という密室での殺人事件
    その事件を追ううちにまた別の事件の影が見えてきて……といったお話

    あとがきによると賛否両論での受賞との事
    いや、賛否両論というか、この作品を推していた審査員も「推しはするけどここはどうだろう」といったポイントが多々あった様子

    で、検索してこの回の乱歩賞選評を読んだのですが、審査員の皆様が挙げている短所が自分には短所と見えなかったんですよね

    例えば「章ごとに登場人物が変わっていき感情移入がしにくい」だとか、あとはまぁネタバレになりそうな部分でのあれやこれやとか、自分はそここそが楽しく読めたポイントでもあったので、結果つまり大

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    2025年03月12日
  • 天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔

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    遠藤武文『天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔』角川文庫。

    警察ミステリー。色々と突っ込みどころもあり、トリックに拘った感が強いが、まあまあ面白かった。県議会で起きた前代未聞の殺人事件と過去に起きた殺人事件の冤罪疑惑が交錯し、一体何がどうなっているのかという興味がページを捲らせてくれた。

    刑事が自分の妻を失った事件の捜査に充てられる訳は無いし、そういう状況で冷静でいられる訳も無いし、色々と注文はある。

    長野県庁での定例議会の最中に突然、停電が発生し、質問を行っていた議員が狙撃され、殺害される。密室殺人と遺体のポケットに残された謎のメモ……長野県警の城取圭輔刑事の執念の捜査の果てに辿り着いた真

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    2019年06月06日
  • 狙撃手のオリンピック

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    モスクワ五輪から長野五輪にかけて、五輪に翻弄され続けた二人の男の物語。よく練られたストーリーと凝った仕掛けに大満足。デビュー当時の「トリックありき」も影をひそめ、感情移入も妨げられませんでした。

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    2016年03月03日
  • プリズン・トリック

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    お〜!面白かった!嫌ミスだよな。
    変態と社会的に悪いやつの話がうまく絡まっていて、おもしろかった。
    一気読みした。

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    2014年09月23日
  • 天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔

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    地方の議会場において、質問に立っていた議員が狙撃されて死亡。推理小説としての面白みも残しつつ、民族的な考察も織り込まれていて、2つの側面から楽しめる作品。

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    2014年08月06日
  • プリズン・トリック

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    交通刑務所という特殊な環境で発生する事件から思わぬ展開をしていく。多数の視点で描かれていくので、その手法においても作者の術中にはまってしまう。
    結末も二転三転する感じで、次から次へと驚かされます。
    一気読みしてしまう読み応えのある一冊だと思います。

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    2013年11月04日
  • プリズン・トリック

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    ちょっと登場人物が多くて、視点がいっぱいで混乱しましたが、最後までドキドキしながら読めました。
    まさか、あの人が!って感じでした。

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    2013年09月13日
  • プリズン・トリック

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    あとがきでは最初からすごいみたいなこと書いてあったけど、最初が一番読んでて苦痛だった。途中「あれ?作者どうした書くの飽きたのか?」と想うくらい、描写が急に雑になるところがあったりしたけど、なんだかんだ楽しめたかな。

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    2013年09月11日
  • プリズン・トリック

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    交通刑務所で、顔や指先は濃硫酸で焼かれ「前へ倣え」姿の変死体が発見された!
    視点がコロコロ変わるのと、詰め込み過ぎなストーリーで再読なのにやっぱり理解しにくかった(汗)
    刑務所内のトリックは…非常に現実味が無いように感じるよなぁ(あったら困る(汗))

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    2025年03月21日
  • プリズン・トリック

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    ネタバレ

    序盤刑務所の話でこれ続くん?って入ってこんかって、事件起こってから中盤くらい?までが自分の中で一番おもしろかったかも
    最後も色々予想してたピースがはまっていったけどもうちょっと欲しかった

    設定は好みやったのに
    詰め込みすぎで詰めきれてないというか
    面白くなかったわけじゃないけど
    個人的には満足できんかった

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    2023年08月19日
  • プリズン・トリック

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    刑務所内での生活を生々しく描いてあった。
    社会問題(刑務所のあり方、メディアのふるまいなど)についても考えさせられた。
    中盤、人物が入り乱れ、どこに軸を置いて読み進めばよいかわからなくなった。
    ラストはある意味どんでん返しだが、犯行動機がいまいち腑に落ちなかった。

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    2019年10月27日
  • プリズン・トリック

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    おって思うようなトリックもあったミステリー小説。
    ただ、話しが少し複雑に入り組んでいたので、
    せっかくのトリックが。。。

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    2019年10月24日
  • 原調

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    交通事故の加害者側が契約する損保会社の保険査定員・滋野による原調=原因調査。滋野の心情はほとんど窺えず、淡々と調査を進めるデキる査定員という印象。かといって冷ややかなわけでもなく、事故を公平な目でつぶさに見ようという姿勢に好感を持ちました。ただ、事故の真相はやるせないものばかり。なぜこんな事故が起きたのか明かされ、加害者と被害者双方のことを考えてしんみりするというよりは、やるせない気持ちでいっぱいになります。

    いい話で終わらせないところが江戸川乱歩賞受賞者なのかしらん。面白かったけれども、私の好みとしては、結末が「めっちゃいい話」か「どん底に突き落とされるほど嫌な話」のほうがいい(笑)。

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    2019年02月06日
  • プリズン・トリック

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    ネタバレ

    プリズン・トリック/遠藤武文:第55回大賞受賞。2009年。
    交通刑務所である市原刑務所で起こった殺人事件。交通事故の痛ましさは、ずんと来る。
    登場人物が多くわからなくなる。なんかよくわかってないけれど、犯人は鬼畜系なので、続編を読もうと思う。
    発売から10年たった今だからか後味悪くはなかった。あーサイコパス系か、みたいな。

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    2019年03月18日
  • プリズン・トリック

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    ネタバレ

    序章と終章が犯人の手記だったとはなかなか。登場人物か多くて途中で誰なのかわからなくなるが、終わりに向けて複雑な背景がほどけていくテンポは好きだなぁ。真犯人の手記は読んでゾクッとする。

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    2018年10月13日
  • 天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔

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    長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。遺体のポケットには「善光寺の本尊を公開せよ」という謎のメッセージが残されていた。善光寺の本尊は絶対秘仏であり、千数百年の間、誰の目にも触れたことがないという。県警の城取刑事の執念の捜査である人物が容疑者として浮上するが…。

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    2018年06月17日