遠藤武文のレビュー一覧

  • プリズン・トリック
    後味は悪い。

    だがおもしろい。

    そういう作品はたくさんある。

    私はそういう本が好きである。


    久しぶりに後味悪かった〜。


    謎がすべてとけてスッキリはしたけど、だれも幸せにならない結末。


    ストーリーは時間軸は一定で進み、でも主観となる人物が変わるので、読んでいる途中で「あれっ?あ〜そう...続きを読む
  • 狙撃手のオリンピック
    ライフル射撃でモスクワ五輪をめざす長野県警所属の神稲。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として公安に環視されている荻窪。2人の運命は、戦後の混乱期の謎をめぐり、奇妙に交錯して行く。

    戦後の混乱期をベースに、長野オリンピックに話は繋がっていく。
    戦後混乱期の、数々の警察の混乱した捜査を思い出す。
    戦後混...続きを読む
  • プリズン・トリック
    たぶん読むのは3回目くらい。ようやく細かい部分まで理解しながら、整理しながら読み進めることができた気がする。実在するという市原の交通刑務所が舞台で、密室と取れる現場にて殺人が起きる。被害者も容疑者も懲役中の人間。現場に残されたメモから、二人が誰と誰か、はすぐに判明するものの、そのあとの流れには次々と...続きを読む
  • プリズン・トリック
    「知らないのなら、教えてやろう。形あるもの、形ないもの、この世の森羅万象がその姿を留めなくなる瞬間、それはまさに神と触れ合う瞬間なのだ。それは、自分自身の魂が、消えてなくなるものと一緒に未知の深淵に吸い込まれていくような、言いようのない神々しさ、恐怖に身が震える瞬間である。」

    面白かったけど、主人...続きを読む
  • 狙撃手のオリンピック
    モスクワ五輪から長野五輪にかけて、五輪に翻弄され続けた二人の男の物語。よく練られたストーリーと凝った仕掛けに大満足。デビュー当時の「トリックありき」も影をひそめ、感情移入も妨げられませんでした。
  • プリズン・トリック
    お〜!面白かった!嫌ミスだよな。
    変態と社会的に悪いやつの話がうまく絡まっていて、おもしろかった。
    一気読みした。
  • 天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔
    地方の議会場において、質問に立っていた議員が狙撃されて死亡。推理小説としての面白みも残しつつ、民族的な考察も織り込まれていて、2つの側面から楽しめる作品。
  • プリズン・トリック
    交通刑務所という特殊な環境で発生する事件から思わぬ展開をしていく。多数の視点で描かれていくので、その手法においても作者の術中にはまってしまう。
    結末も二転三転する感じで、次から次へと驚かされます。
    一気読みしてしまう読み応えのある一冊だと思います。
  • プリズン・トリック
    ちょっと登場人物が多くて、視点がいっぱいで混乱しましたが、最後までドキドキしながら読めました。
    まさか、あの人が!って感じでした。
  • プリズン・トリック
    あとがきでは最初からすごいみたいなこと書いてあったけど、最初が一番読んでて苦痛だった。途中「あれ?作者どうした書くの飽きたのか?」と想うくらい、描写が急に雑になるところがあったりしたけど、なんだかんだ楽しめたかな。
  • プリズン・トリック
    序盤刑務所の話でこれ続くん?って入ってこんかって、事件起こってから中盤くらい?までが自分の中で一番おもしろかったかも
    最後も色々予想してたピースがはまっていったけどもうちょっと欲しかった

    設定は好みやったのに
    詰め込みすぎで詰めきれてないというか
    面白くなかったわけじゃないけど
    個人的には満足でき...続きを読む
  • プリズン・トリック
    刑務所内での生活を生々しく描いてあった。
    社会問題(刑務所のあり方、メディアのふるまいなど)についても考えさせられた。
    中盤、人物が入り乱れ、どこに軸を置いて読み進めばよいかわからなくなった。
    ラストはある意味どんでん返しだが、犯行動機がいまいち腑に落ちなかった。
  • プリズン・トリック
    おって思うようなトリックもあったミステリー小説。
    ただ、話しが少し複雑に入り組んでいたので、
    せっかくのトリックが。。。
  • 原調
    交通事故の加害者側が契約する損保会社の保険査定員・滋野による原調=原因調査。滋野の心情はほとんど窺えず、淡々と調査を進めるデキる査定員という印象。かといって冷ややかなわけでもなく、事故を公平な目でつぶさに見ようという姿勢に好感を持ちました。ただ、事故の真相はやるせないものばかり。なぜこんな事故が起き...続きを読む
  • プリズン・トリック
    プリズン・トリック/遠藤武文:第55回大賞受賞。2009年。
    交通刑務所である市原刑務所で起こった殺人事件。交通事故の痛ましさは、ずんと来る。
    登場人物が多くわからなくなる。なんかよくわかってないけれど、犯人は鬼畜系なので、続編を読もうと思う。
    発売から10年たった今だからか後味悪くはなかった。あー...続きを読む
  • プリズン・トリック
    序章と終章が犯人の手記だったとはなかなか。登場人物か多くて途中で誰なのかわからなくなるが、終わりに向けて複雑な背景がほどけていくテンポは好きだなぁ。真犯人の手記は読んでゾクッとする。
  • 天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔
    長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。遺体のポケットには「善光寺の本尊を公開せよ」という謎のメッセージが残されていた。善光寺の本尊は絶対秘仏であり、千数百年の間、誰の目にも触れたことがないという。県警の城取刑事の執念の捜...続きを読む
  • プリズン・トリック
    市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、同所内の宮崎が逃亡。遺体は奇妙にも“前へ倣え”の姿勢をとっていた。完全な密室で起きた事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。
  • 炎上~警察庁情報分析支援第二室〈裏店〉~

    職場では怪しい研究に没頭し、相手が誰であろうと命令口調。行動すべてが予測不能、態度は決まって傲岸不遜。しかし、不可解な事件の捜査に当たれば、その頭脳明晰ぶりで瞬く間に真相を解き明かす。彼は安孫子弘警視正。所属は警察庁情報分析支援第二室、通称“裏店”。
  • トリック・シアター
    同一同時刻に起きた事件。
    同じ人間が犯人に思われたが、500km離れた二つの現場で同時に事件を起こすことはできない。
    たぶん不可能犯罪を解決していく過程で国家的陰謀を絡めた物語にしたかったのだろうと思う。

    本多のキャラクターには最初から違和感を感じていた。
    偏執的な一面を前面に押し出した描写に始ま...続きを読む