遠藤武文のレビュー一覧
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ライフル射撃でモスクワ五輪をめざす長野県警所属の神稲。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として公安に環視されている荻窪。2人の運命は、戦後の混乱期の謎をめぐり、奇妙に交錯して行く。
戦後の混乱期をベースに、長野オリンピックに話は繋がっていく。
戦後混乱期の、数々の警察の混乱した捜査を思い出す。
戦後混...続きを読むPosted by ブクログ -
モスクワ五輪から長野五輪にかけて、五輪に翻弄され続けた二人の男の物語。よく練られたストーリーと凝った仕掛けに大満足。デビュー当時の「トリックありき」も影をひそめ、感情移入も妨げられませんでした。Posted by ブクログ
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地方の議会場において、質問に立っていた議員が狙撃されて死亡。推理小説としての面白みも残しつつ、民族的な考察も織り込まれていて、2つの側面から楽しめる作品。Posted by ブクログ
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長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。遺体のポケットには「善光寺の本尊を公開せよ」という謎のメッセージが残されていた。善光寺の本尊は絶対秘仏であり、千数百年の間、誰の目にも触れたことがないという。県警の城取刑事の執念の捜...続きを読むPosted by ブクログ
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職場では怪しい研究に没頭し、相手が誰であろうと命令口調。行動すべてが予測不能、態度は決まって傲岸不遜。しかし、不可解な事件の捜査に当たれば、その頭脳明晰ぶりで瞬く間に真相を解き明かす。彼は安孫子弘警視正。所属は警察庁情報分析支援第二室、通称“裏店”。Posted by ブクログ