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Posted by ブクログ
遠藤武文『天命の扉 県警捜査一課・城取圭輔』角川文庫。
警察ミステリー。色々と突っ込みどころもあり、トリックに拘った感が強いが、まあまあ面白かった。県議会で起きた前代未聞の殺人事件と過去に起きた殺人事件の冤罪疑惑が交錯し、一体何がどうなっているのかという興味がページを捲らせてくれた。
刑事が自分の妻を失った事件の捜査に充てられる訳は無いし、そういう状況で冷静でいられる訳も無いし、色々と注文はある。
長野県庁での定例議会の最中に突然、停電が発生し、質問を行っていた議員が狙撃され、殺害される。密室殺人と遺体のポケットに残された謎のメモ……長野県警の城取圭輔刑事の執念の捜査の果てに辿り着いた真相とは……あの死刑囚は冤罪だったのか……
本体価格680円
★★★★
Posted by ブクログ
偏執的な思考に凝り固まった犯人の人物描写もあり、動機に一応の説得力を持たせてはいるがいまひとつ頷けないものがあった。
とくに共犯者の心理がまるで理解できない。
「可哀想」・・・こんな気持ちだけで人を殺す行為を容認できるものなかの。
もう少し、人間の心理的な動きを「あるかもしれない・・・」と思える方向へと転換できなかったのかと残念に感じた。
犯人像にリアルさがなかった分、被害を受ける人たちの描写はいい。
とくに諏訪部県知事と城取刑事が良かった。
反感を買うようなキャラクターなど個性的な人物がたくさん登場する。
けれど、どの人物もどこか浅い印象しかない。
描写が上滑りしているような・・・とってつけたように感じてしまった。
設定は面白かった。
議会真っ最中の密室での殺人。
弾道検査ですぐに発射地点の特定はできるだろうけれど、犯人はそこまで細かく考えていなかったのだろう。
もうひとひねりあれば・・・と思う。
善光寺にまつわる解説のような部分は面白かった。
善光寺には行ったことはあるけれど、信仰心などカケラもなく、単なる観光地のひとつとして訪れた。
「実は本尊などない」という噂が一部にあることも、由来も、何も知らずにいた。
予備知識が無くても別に困らないが、知っていればもっと楽しめたのかもしれない。
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小説・文芸
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