村田吉弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
京都の老舗料亭「菊乃井」のぼんが、何の考えもなしにフランスに渡り、
しかしそこで日本料理を広めたい!と目覚め、他店での修行を経て、
跡を継ぎ、、、文化勲章まで得た著者のおはなし。
最近のテレビのグルメレポーターの、一口食べて目をむいて「おいしー」という
リアクションに苦言を呈す。
また、法外な値段で料理を出し、小さい店を満席にし、話題を作る新参者の
レストランにも。
もとは「ぼん」だったか知らんが、なかなか骨がある。
京都の料亭、と聞いて想像するようなお高い、気取った、というようなものが
全くない。自然体。普通の考え方。読んでいて気分がよかった。
前略
第一章 広島サミットでお好み焼きを -
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした!
そして、菊乃井三代目主人で、作者村田吉弘さんも、とても素晴らしい人です。
料理人の矜持としては、「八十パーセントおいしかったら、それでいい」。
一〇〇パーセントの「おいしさ」に至る、あとの二〇パーセントは料理そのものではない部分ということになりますが、もしかしたらその「何かの二〇パーセント」も含めての総体を「料理」と言うのかもしれません。「菊乃井の"料理〟はうまかった」というのは、多分にそういうことなのでしょう。(本文より抜粋)
私は東京に住んでいますので、死ぬまでに一度でよいので、「菊乃井 赤坂」で食事をしたいと、しみじみと思いました。 -
Posted by ブクログ
関西に暮らしてる人なら
テレビにも顔を出してらっしゃるので
菊乃井の村田さん(親しみを持ってるのであえて)を
知ってる人も多いのではないでしょうか?
京都の料亭『菊乃井』の3代目
と知った感じに書いていますが
料亭に行かせてもらったことはありません
昨年初めて料亭のお隣
『無碍山房 Salon de Muge』に行きました
この本では村田さんが幼少の頃から現在に至るまでの
その時々のお話が書かれています
料亭のご主人の語りというと
小難しいイメージかもしれませんが
そんな事はなく読めます
それぞれのエピソードが興味深かったですが
『和食』がユネスコ無形文化遺産に登録された
その時の経緯が意