西牟田靖のレビュー一覧

  • 本で床は抜けるのか

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    本で床は抜けるのかということから始まる本の収集保管にまつわるエッセイ、取材記。
    直接的な原因ではないかもしれないが、最後は著者は離婚してしまう始末。

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    2022年03月23日
  • 本で床は抜けるのか

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    ごく普通のアパートの二階で、大きめの本棚から本が溢れだした時にふとよぎった「床抜けたらどうしよう」。そこから色々調べているうちにこの本に出会った。
    読み始めた瞬間、私の不安はほぼ杞憂となった。あまりにも登場する人々のレベルが違う。蔵書の桁が違うのだ。
    増え続ける本と戦う人々の苦悩と解説でも言われていた"業"。最終的に著者が一番本に人生狂わされてるようでちょっと泣きそうになってしまった。引越し準備の中で絵本レスキューするところなんて正に本読みとしての"業"なのでは。
    この本を読んで自分の床抜けの心配は無くなったが、本との付き合い方に関してはかなり考えさせら

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    2021年02月26日
  • わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち

    購入済み

    連れ去りビジネスとその被害者

    友人に連れ去りをされた人がいて話を伺い、自分も他人事でないように思われたので読んだ。
    男にも問題があり、というところもあるんだろうけど、法律は一方的に女性有利であり、男は司法制度に頼れないためそれ以外の道を模索するしかないということかと。。。結局、誤った人と結婚した時点で、その人の人生は墓場行き。。。
    その陰で、悪徳弁護士が暗躍。彼らのやっていることは情報遮断から脅迫まがいのことまで、まるで危ない新興宗教みたいであった。
    この問題はもっと取り上げられた方がいいなと思われた。

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    2017年10月01日
  • わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち

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    ネタバレ

     自分にも関わりのある問題であるため、前のめりで興味が尽きず一気に読み終えた。自分の問題を差し引いたとしてもドラマ性が高く、言葉にするのは気が引けるが凄く面白い。

     痴漢冤罪のようにDV冤罪が悪用されており、客観的にDVを判断することなく措置がなされることが大問題だ。そして悪徳弁護士とDVシェルターの運営がグルになっていることも指摘されていて、もっと周知されるべき問題であった。

     そして子供を父親から引き離す母親、父親が歩み寄ろうとしても取り決めを反故にしてやろうと思っている相手には何を言っても無意味であることが他人事ながら身に染みる。そこに弁護士がグルで焚きつけてもおり、法治国家として由

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    2017年02月10日
  • 本で床は抜けるのか

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    本好きにとっては切実で恐ろしい話。
    本の置き場をどうするか。分散する、書庫を建てる、電子化する、処分する、寄贈する。
    様々な事例を挙げて、当事者に話を聞き、蔵書と生活の快適な両立を探る。本に埋もれて生きていくのか。
    まさかの怖いオチに戦慄する。

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    2024年03月25日
  • 本で床は抜けるのか

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    大量の本で床が抜けてしまうのではとの不安から始まり、大量の蔵書を抱えた先人はどう保管してきたのか、持ち主亡き後の蔵書たちの行方は…などなど蔵書問題の取材記。
    結論があるようなまとまった話ではないけれど、事例が色々紹介されて、紙の本派としては興味引かれる内容でした。
    タイトルからたまたま手に取り、ルポ?作品は初めてでしたがなかなか面白かった。
    蔵書だけの問題じゃない気もする著者の大変エピソードも。
    とりあえず我が家レベルでは床抜けの心配はなさそうです。

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    2024年01月28日
  • 本で床は抜けるのか

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    ここまで来ると本棚に全然収まっていないことも多く、本が溢れた家屋の話がたくさん載っている。ただそれだけではなく、著者の本に執着するゆえの話がとても辛いなと感じたり。
    本好きには耳が痛い話でもあるし、本過ぎでない人もこんな人たちがいるんだと思ってもらえるのではないかなと。

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    2023年08月15日
  • 本で床は抜けるのか

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    子供の頃からの本好きでいつも身近に本を並べていたが、そんな私の小さな夢は部屋4面のかべ上まで作り付けの本棚が好きな本で埋まっている風景だった。
    それがいまは2本の本棚以上に本棚の増架を許してもらえず、それ以上に増えた本は引っ越し用段ボールに10個に詰めてしまい中身を忘れてしまって、それを確認するために重いダンボールを積み替えながら入れ替えをすることの繰り返し。それでも本は増えていくため、むりやり処分する本を選んでBOOKOFFに持ち込んでいる。
    そこで得たお金でまた新古本を購入しているのだから仕方ない。
    広い家を持てない自分と本を読む喜びを理解できない妻を選んだ自分をあわれみながら夢を実現して

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    2022年12月31日
  • 本で床は抜けるのか

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    文庫本の解説は角幡唯介さん。
    「予期せぬ重たいノンフィクション」との評。
    人生の底が抜けてしまった、本読みの業がここにある。

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    2022年09月28日
  • わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち

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    女性側の『子どもを連れて、逃げました』を読んで、こちらにも興味を抱いて読みました。
    こちらの方が読んでいてかなりしんどかったです。
    『連れて』の方は、男性の幼稚さが目立つと同時に女性の側にも首をかしげたくなるように感じる言動もあり、そういった意味では性別での偏りをそこまで歪ませずに読めた気がしました。

    が、こちらは「そもそも話が通じない相手」「でっち上げ、冤罪」がワンサカでてきて、読んでるだけで苛立ち昂りそうになり、休み休みでないと読めませんでした。
    嘘でも話を盛っても、女性が子どもや家庭、DVのことを何か言えば、男性側よりとかく信用されがちなのは、裁判所も警察もフィルターかかりすぎでは?と

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    2022年06月08日
  • 子どもを連れて、逃げました。

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    「連れて逃げた」女性へのインタビューがメイン。
    片側の話だけだから実際のところはわからないけど、元夫たちの”幼稚博覧会”のようでちょっとクラクラ。
    反面、女性側にも「?」と思うような行動もちょこちょこあり、一概に「逃げられた側」ばかりが悪いこともないケースもあるよね…という思考には至りました。
    丁寧なインタビューと構成のおかげで、読む前にタイトルで抱きかけていた視点の偏りを防げた気がします。

    元棋士の男性や大手食品会社の娘婿の方がSNSで「子どもを連れ去られた」と発信しているのを目にしてから気になっていたテーマだから、男性側のインタビューも読みたい…と思ったら同じ著者がこの本の前に出されてい

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    2022年05月31日
  • 本で床は抜けるのか

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    ネタバレ

    答えは、抜ける、でいいんだろうな。そのリスクは高く、運よく無事なだけという蔵書家が多い印象。なんだか切ないオチがついて終わった。実情に基づいて冷静に判断すれば、本への執着心は病的にさえ感じるが、紙書籍派からすると笑いごとではない。死後、残された蔵書がどのような扱いを受けるかで、持ち主の性格も透けて見える。その意味で、草森紳一は、家族や友人たちに愛される変人であったことがよく伝わってきた。

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    2022年03月05日
  • 本で床は抜けるのか

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    取材内容が淡々とかかれていた。

    解説での、本というのは読むペースより買うペースの方がはやい、に関しては妙に納得。

    さて、今月も新しい本を手に取ろう

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    2021年09月01日
  • 中国の「爆速」成長を歩く

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    ノンフィクション作家の西牟田靖さんが、現在の中国の「爆速成長」に迫った一冊。1991年当時大学生だった著者がバックパッカーとして訪れた中国と、GDP世界2位に成長した現代中国を再度訪問しての比較となるので、ここ30年の間に中国がどのように成長したかが一目でわかる内容となっている(他の本にはなかなかない新疆ウイグル自治区の話もある)。都市開発・食べ物・交通・不動産・出版・観光まで、広範囲のありとあらゆる分野の中国の成長を実感できる(過去・現在の写真満載で読みやすいのも◯)。

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    2020年04月06日
  • 中国の「爆速」成長を歩く

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    献本御礼。
    1990年代末期の中国を旅した筆者が、現在の中国各所を訪ね歩く旅行記。
    深センでは「メイカーズのエコシステム」も参照されてるほか、様々な自分の行ったことない地域が見れて面白く読めた。

    無理矢理ドラマやストーリーをこじつけたり、トンデモネタをひねり出す演出ではなく、事実をメインに、自分の感想を正直に付加する書き方なので、読んでいて気持ちいいし、参考になる。ポジティブな面もネガティブな面も事実をベースにわかりやすく記述されている。

    「中国の変化」や「中国の現在」みたいな本で、そういうスタンスの本はけっこう少ない。「自分が言いたいことを言うために、断片的な事実をこじつける」みたいな本

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    2020年04月01日
  • 本で床は抜けるのか

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     同年の著者による、本まみれになった人や、蔵書管理、書庫建設に関する取材記。専用書庫を持つのは夢なので、参考になるかと読む。
     著者の視点は面白いのだが、なんでそんな疑問を持つのか?またその程度の掘り下げか?と思う点が結構あった。中途半端感が結構あった。それでも最後まで読んだのは、本、というねたの良さ。
     そして自分の蔵書管理や小さいながらもある書斎に関しての考察、設計指針も実に中途半端であることを認識させられた。

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    2018年05月17日
  • 本で床は抜けるのか

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    本をため込む習性のある人は必読のエッセイ。いやー、このタイトルだけでめちゃ怖いんですが(笑)。床抜けの実話にびくびくさせられたものの、でもそれ以上に本が好きな人の話にはわくわくしちゃうんだよなあ。とはいえ、この本に登場する人たちとはレベルが違うと思います。なのでまあそうそう抜けることはないのかな……と安心してしまったので、あまり教訓にはならないのかもしれません。
    床抜け問題だけではなく、電子化についても言及されていて。一概にどちらがいいとも言えないのだけれど、個人的には断然紙派です。やっぱり質感的には紙の本がいいですよ……困るのははい、置き場所だけですよね。そしてそれが最大の問題だということは

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    2018年04月30日
  • 本で床は抜けるのか

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    単純に面白かった。どれくらいの本だと床が抜けるのかを検証する過程はちょっと文章だとわかりにくい。試みは面白かった。ただ、家族が崩壊してしまったのは、残念な限りだ。

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    2018年04月20日
  • わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち

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     近年「痴漢冤罪」の議論が賑やかであるが、「DV冤罪」もまた根深いものがある。

     自身も離婚により子の親権を失った著者が、同様に子供を「奪われた」男親へのインタビューをまとめた書。
     男親からの証言であり、女性側からの聞き取りはない。それゆえに相当に偏って脚色された部分もあるだろう。ポジショントークの可能性を多分に飲み込んだ上で、それでも引き裂かれる子供の心を思うと、もう少しどうにかならないか、と願うこともある。
     もちろん父親側に子供を奪われ、愛する子供に会えない女性というのも少なからずいることだろう。時代劇や明治、大正、昭和初期頃までのドラマでも家督継承のため子供(特に男児)を奪われて追

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    2017年06月14日
  • ニッポンの穴紀行~近代史を彩る光と影~

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    ネタバレ

    ◎「はじめに」より
    日本各地に残る廃墟や歴史的な遺構を見て回ることで、明治以降、この国が経てきた近代化の経緯について思いをはせ、
    自分が今までに気がつかなかった別の一面に光を当てられるのではないか、これまでにない視点から日本像を浮かび上がらせることができるのではないか----。そんな風に思ったのだ。

    題材は魅力的。いくつかは、今ならダークツーリズムと称する場所でもある。
    微妙な読後感は、ワタクシが強く出ていることと所々の人物描写に引っかかっているのだろう。

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    2025年09月16日