小林照幸のレビュー一覧
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[ 内容 ]
「年をとったら枯れる」と信じていないだろうか。
老人の性や恋愛を「年甲斐もなく」とタブー視する風潮に対し、介護保険法が実施された後の老人ホームの赤裸々な実態をルポしつつ、高齢者をお客とする性風俗店のナマの声を拾う。
その一方、アンチエイジング(抗加齢)の道を模索する医療現場の動きにも着目し、いかに自立して老いるか、老いのクオリティを問いながら美しく生きるある高齢女性の告白にヒントを得る。
好評『熟年性革命報告』第二弾。
[ 目次 ]
第1章 人生最後の恋が語るもの(“無修正”も今は昔 エロ本の基準値も変わった ほか)
第2章 シニアビジネスとしての性風俗店(溢れる性風俗情報 十 -
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愛知県の選挙区から選出された久野統一郎代議士の10年間。代議士である父親と竹下登氏にはめられて、父親の地盤を引き継ぐことになる。本人は「政治家には向いていない」との自覚があるが、それでも次第に自民党の政治を身に付けていく。「普通の人の普通の人による普通の政治」を掲げての政治活動だったが、現実にはストレスや葛藤があったのだろう、3期10年をもって突然引退を表明する。何かをやった政治家ではないが、実際800人もいる国会議員の大半はこんな人たちかもしれない。結局みんなミニ竹下だったり、金丸だったりしてこつこつと小さな受託収賄なんかを繰り返して、次の選挙にとおることが最大の目的になって、この国をどうす
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甲府盆地、広島片山地方(片山病)、筑後川流域
特定の地域で下腹膨れて死に至る地方病があり、昔は祟り等の部類かと思われていた病気が、寄生虫と媒介するミヤイリガイと言う貝だと言うことがわかり、撲滅を目指す過程を描くノンフィクション。
「Wikipedia三大文学」と言うキーワードにつられ手に取る。
読み物としての面白さは少ないが、少し前の日本で起こっていた病気、戦い方等を知れた事、またその地方の現在の産業等に結びついているところを知れたのは面白かったな。原因、対策方法が分かってもそれを実施すると農家として生きていけないから止められない葛藤。
■学
甲府でのミヤイリガイ対策としても水田を水が無い -
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GW前から心身の体調が良くなくて、中々
本が読める状態ではなかったけれど
ようやく少し落ち着いたので積読してた
この作品読みました。
この日本住血吸虫症。地方病ともいわれ
腹に水が溜まり、発育不全も起き、子どもから大人まで死につながる病として恐れられていたそうで
山梨県、広島県、福岡、佐賀といった特定の地域のみで発生していた病。
この地域に嫁に行くには棺桶を背負っていけなどと
いった口碑が伝わっているほどこの地方病はとても昔から恐れられていました。
その病をなくしたい、治療したいという思いで立ち上がった医師や官僚、そしてそこで暮らす市民の
強い想いが明治、大正、昭和と世代が代わりながらも想 -
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小林照幸『死の虫 ツツガムシ病との闘い』中公文庫。
『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』が面白かったので、本作も読んでみることにした。
聖徳太子の国書に書かれた『つつがなきや』に由来すると言われるツツガムシ病。自分が小学生の頃、野原や河原などではツツガムシが衣服に付くことに気を付けるよう注意され、恐怖に震えた記憶がある。本作はツツガムシ病の病原体の特定と治療方法の確立までを描いたノンフィクションである。
柳の下にいつも泥鰌はいないの例え通り、『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』のような面白さは無かった。
明治時代から新潟、秋田、山形で謎の熱病と騒がれていたツツガムシ病は多くの研究者の努力 -
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ネタバレ1 QOL⇒クオリティーオブラブである。老人の性は枯れない。若者よりもホルモン分泌が多いという。勃起する。性交もする。
2 熟年にとっての風俗とは?リスクをどう考えるか?本音と建前がある。興味本位で読んでいくと、内容はむなしく思えてくる。熟年で性交するしない、調査結果を表示しても、結局は自分がするしないでは無いのか?風俗情報としての「ナイスミドル」は発想がユニークである。デリバリーはだめのようだ。末期がん患者のソープ遊び。これば美談というべきなのだろう。年齢差を感じさせないのはゲイ。介護保険でも風俗をカバーしてほしい。
3 老健施設での色恋沙汰。恋愛には年齢がないが、小さな施設では、タブーとな -
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[ 内容 ]
全世界で数億人、日本で64万人以上が死亡!
性別や年齢を越え、世界中に同時流行し、悶死への恐怖に苛まれる強毒性の感染症「新型インフルエンザH5N1型」。
密かにしのびよる「見えない悪魔」と私たちは闘えるのか?
そして、もし罹患してしまったら…?
恐ろしい感染症の歴史と数々の病状。
その対策の最前線に迫り、人類が生き残る可能性を探る警鐘レポート。
[ 目次 ]
序章 音のしない街
第1章 パンデミックとは何か?-シーン1
第2章 危険な年齢 十五歳から三十五歳-シーン2
第3章 対策の限界 国、自治体、医療関係者-シーン3
第4章 インフルエンザの予防は有効なのか?-シーン4
第 -
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世界に勃発するHotな伝染症に目を向け、日本への伝染病流入を防ぐべく奮闘する女医の姿を描いたドキュメンタリー。
もともと耳鼻科の医者だった主人公は高齢になってから熱帯病医学に目覚め、成田の検疫官を経てウガンダやインド、タイ、パラグアイなどで現場治療にあたる。 特に当時最もHotだといわれていたエボラ出血熱を日本人で始めて間近で見、後の診察判断および感染予防法の確立に役立たことは大きな功績である。 致死性のウイルスに感染することはなかったが、自身も熱帯性マラリアに感染し命の危険にさらされつつも使命を全うした意志の強さは感服する次第である。 最近世の中では私利にとらわれず使命感に駆り立てられて -
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