死の貝―日本住血吸虫症との闘い―(新潮文庫)

死の貝―日本住血吸虫症との闘い―(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

腹に水がたまって妊婦のように膨らみ、やがて動けなくなって死に至る――古来より日本各地で発生した「謎の病」。原因も治療法も分からず、その地に嫁ぐときは「棺桶を背負って行け」といわれるほどだった。この病を克服するため医師たちが立ち上がる。そして未知の寄生虫が原因ではないかと疑われ始め……。のちに「日本住血吸虫症」と呼ばれる病との闘いを記録した傑作ノンフィクション。(解説・飯島渉)

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死の貝―日本住血吸虫症との闘い―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    絶滅動物物語3にミヤイリガイが出てくるので、読んでみた。
    先人達の犠牲や、医師の苦労の末、漸く日本住血吸虫症が100年余かけて収束した記録である。
    日本住血吸虫症の患者の症状はあまりに酷い。だから、原因を追求し、病気を治したいという気持ちがとても理解できる。
    調査していくにつれて、原因となる寄生虫が

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    絶版になってたハードカバーを一度借りたものの挫折し、単行本が出たので買ってきた!!今度は3日で読み終えました。

    日本各地に見られる謎の地方病の原因を紐解く話。
    非常に素晴らしい本!!

    前に途中まで読んだ時も思ったけど、藤井先生から始まった研究者の生涯をかけた研究リレーや杉山なかさんに強く心を打た

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    2日で読んでしまった。
    文献的な記録としては江戸初期、本書は1844年に広島で水腫脹満というお腹が膨れ、重症者は死に至る古来からの謎の病気が流行している所から始まる。
    私はこの本を読む前、日本住血吸虫症という言葉を今まで聞いたことすらなく、明治の時に流行した遠い昔の感染病と思い込んでいた。
    しかし、

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    病気の原因究明から撲滅まで、人類の長い戦いを描いたノンフィクション。
    医者と住民の戦いへの情熱が注ぎ込まれている。こんな歴史があった上で生きているのは、大変ありがたいことや

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    風土病がない現在の生活は、先人たちの苦労があったからこそと感じた。
    解説にあるように、高校の歴史総合で扱ってほしいと化思う。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    特定の地域に伝わる奇妙な病。それをなくすためにどれだけの人たちが関わってきたのか。
    ただの伝承で終わらせず、原因を探してきた医師の方たち。自らの死後解剖を申し出た方。原因解明のために犠牲になった猫の姫ちゃんを始めとしたたくさんの動物。原因が貝を媒介とした寄生中としたときに、それをなくすために流行地で

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    江戸時代以前から山梨を蝕む、腹が膨れ死ぬ奇病。原因や発生過程を特定し対処法を考える医者、研究者、官民の闘い。

    wikipedia三大文学の一つとも言われる日本住血吸虫の話。一つの病気を絶滅するのにこれだけの苦労と工夫があるのかと圧倒された。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    すぐ近くに筑後川があるものの病気予防のために川で遊ぶことを禁じられていた、それを可哀想に思ってブリヂストンの石橋正二郎さんがプールを作ってくれた、というような事を久留米市に住んでいた頃に年配者から何度も耳にした。その話が気になり、日本住血吸虫とミヤイリガイについてはWikipediaで読んで凡そは知

    0
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

    読む前は地方病も知らなかったし
    たかが病気を追う本か、と甘く見てた
    読んただら体を張って命を張って
    追求し続ける姿勢に圧倒された。
    未知の病だったものにはこれ程の犠牲と
    探求と地道な努力の上に現代の医療が
    あることに感謝してしまう

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    単行本から26年。
    今年、文庫本として刊行された。

    日本住血吸虫症撲滅に尽力されたみなさんには頭が下がる。
    補章で書かれている。
    ミヤイリガイの発見はノーベル生理学・医学賞の受賞に十二分に価する。

    地方病の終息を願い闘った人たち。
    丁寧な取材を重ね執筆をされた小林照幸さん。
    そのお陰で感染症につ

    0
    2024年11月04日

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