諏訪緑のレビュー一覧
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時の地平線、完結です。
戦うことがきらいな三国志。まあ、無理矢理な部分もあるけれど、それで一貫させたのはすごい力だと思います。
数ある三国志のなかで、また、新しいページを開いた三国志だと思います。
北方三国志と、これとは、真っ逆さまに違うけど、どっちも好きですね。
まあ、ちょっと不満は、最後...続きを読むPosted by ブクログ -
西遊記ものはなぜかかなりすき。昔は孫悟空がすきだと思ってたけど最近は三蔵さんがすきみたい。この話だと最終的に一緒になっちゃうけどwでもこの説はありだと思う。
彼らの成長がいい。そして周辺諸国も、本当に激動の時代だったんだと思う。
彼らの旅を思う時、心は風に乗り、鳥のように空を翔るPosted by ブクログ -
「玄奘」という名の人物が表す人物とその業績の「からくり」がいい。
行きて帰りし者は同じ者とは限らない。それがその内面を表すものであったり、存在そのものであったり。
最初「中国」のカテゴリーに入れようかと思いましたが、これは玄奘が生きた時代、彼が旅した「世界」の物語だと思うので、こちらのカテゴリーに...続きを読むPosted by ブクログ -
ザールとルーダーベ姫のやりとりが、もうどれもこれも可愛くて好き。続編を期待して良いのなら、どうかシリエルにもっと出番を(笑)。併録されたヘブライ神話アレンジの読み切り、「ヨナの受難」も好きだ。天使様勢揃いー。Posted by ブクログ
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知略の英雄ではなくて、まっすぐで傷つきやすい青年として諸葛孔明を描いた諏訪版三国志(考えてみると、赤壁の時の彼はまだ20代なんですよね。何だかひどく年上のようにも感じてしまうのですが。そしてこの年齢差が晩年の彼を酷く孤独に、酷く厳しい立場に置いたのではないかと思います)。時代の申し子とでもいうべき主...続きを読むPosted by ブクログ
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子竜さんが表紙。
私の大好きなナツツバキが背景です。花言葉は「信頼」だとか。
この巻は、表紙の通り子竜が頑張っています。
全力で真っ向から向かってくる子竜に、私も涙…胸が熱くなりました。
孔明・子竜とそして馬超と、3人のカンジがよいですね。仲間。
関羽も張飛も、そしてついに劉備までもが身罷ってしま...続きを読むPosted by ブクログ -
高校の時、友人が貸してくれました。
三国志で、少女マンガなんてあるんだなあ…と、意外に思いましたね。
孔明が主役なわけですが、この孔明。実に人間らしくてね。
超人的な天才軍師、というイメージが強い彼ですが、悩み、苦しむ一人の人間としてあって共感できますね。
三国志と言うと、オトコくさい沢山の英雄達...続きを読むPosted by ブクログ -
私の読んだ諏訪さん作品、2つめ。
面白かったです。
彼女の作品は、ほっとするお話で良いですね。安心して読めるし、自分の忘れていた、大切な事を思い出させてくれるような気がします。
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2ひきの龍は、まるで、たがみよしひさが「滅日」で描いた滅日の様です。
ただ、あれをあんな風に処理しちゃうのは、諏訪緑ならではですねぇ。
子竜が、なかなかの見せ場です。後の馬超もいい感じだ。なんもしないで突っ立ってただけだけど(笑)
「蒼天公路」の劉備と孔明の関係も、この「時の地平線」の劉備と孔明...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙の子竜は今回の大仕事をした人。涙ながらに命を張って孔明を説得。
張飛も曹操も劉備もいなくなってしまう一時代が終わったという感じですね。Posted by ブクログ -
この物語の良いところは本当の悪人が出てこないところ。みんな、大事にしているところが違うだけ。現代でも何処も分裂や対立があるけれど、時代や宗教を超えて同じことが繰り返されているのだなあ。現代の宗教対立でも本当の悪人がいないことを願う。
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三蔵法師に兄がいたとは知らなかったが、このあまり外国語のできない、でも賢く立派なお兄さんがなんともいい味を出している。お兄さんに見守られながら玄奘が少しずつ成長していく姿にちょっと泣けた。
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英さんが、けっこうちゃんと孔明のことを意識していて、かわいらしいです。
そして、関羽死す。
えっ、展開、はや。
ところで、「曹操軍の軍師孔明」って、なによ!!!
あかんやろう、これは。Posted by ブクログ -
めだつ武将は、超雲と馬超ということで、若い人たちだけというすごい三国志だ。
陸遜の書き方も、けっこう新しいというか、わたしは知らない書き方です。Posted by ブクログ -
若(と書いて「バカ」と読む)馬超登場(笑)
結局、なにをしたいのかよくわからないこの人。北方三国志では、結構いい役もらっていたが、それほどのものか??
そして、士元がとうとう退場。
「必要な悪などない!」
と、言い切ってしまえるこの物語のなかの軍師たちは、すごい好きです。
英さんも、かわいく...続きを読むPosted by ブクログ -
五台山への旅、終了。
円測とウッチ(基)、玄奘が『西遊記』になぞらえて、ともに五台山への向かう。
途中、道教と仏教の対立、後の則天武后の野望なども描かれ、宗教とは、人を通して深められるものであることを描き出すことにつながっている。人があるから、宗教がある。こういう当たり前のことに戻っていくことが...続きを読むPosted by ブクログ