玉木俊明のレビュー一覧
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ロジスティクスと金融について俯瞰できる一冊。長いので、手軽にわかるという本ではないが、網羅性は抜群だと思う。教養的な厚めの新書を読み慣れている人にはいいかもしれない。Posted by ブクログ
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グローバル化が始まり欧州基準が世界を席巻し始めた時代。16世紀はどのような時代だったのか、日本からポルトガルまで科学と交易、特に宗教改革よりもイエズス会を中心としたカトリックや、近代主権国家の成り立ちに言及。Posted by ブクログ
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<目次>
序章 「世界史」はいかにしてはじまったのか
第1章 大航海時代~グルーバル交易ネットワークの誕生
第2章 世界史から見た「宗教改革」
第3章 宣教集団にして死の商人~イエズス会の世界戦略
第4章 科学革命とキリスト教
第5章 カール5世とスレイマン1世~16世紀前半の世界
第...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史を暗記で覚えようとしていた過去の自分にこう言いたい。歴史は流れで覚えろと。おかげで、こういう本を読むときは毎回苦労するハメになります……
内容としては、古代の移民から、中世の商人たち、奴隷貿易から現代の難民まで、様々な「移民」について各章ごとに、簡潔にまとめられている印象です。なので読みやすい...続きを読むPosted by ブクログ -
2019年8月現在、Brexitで世界を賑わす英国について、その歴史を今一度把握してみたい、という思いにかられて本書を手に取りました。
島国とはいうものの、やはり大陸欧州との関係は密接です。11世紀にイングランドを征服したノルマン王朝の始祖ギヨーム(征服王)は、フランスでは地方領主たるノルマンディ...続きを読むPosted by ブクログ -
高校の時の世界史を学んだ時には、現在の国が過去にどんな歴史を辿ってきたのか、という視点に縛られてしまい、地域や民族という観点から俯瞰的に歴史を考えることが出来ずに苦戦したのを覚えています。
本書では、アレスサンドロス大王から母を訪ねて三千里まで、様々なトピックを切り口に、当時の情勢を明快に解説して...続きを読むPosted by ブクログ -
本書では、オランダ、英国、米国が、情報網をどのように掌握したか、またそれを活用して、ヘゲモニーの一時代をどのように確立したかについて、著されています。
ヨーロッパ商業の国際展開の中核であったオランダと、活版印刷技術が商取引のテンプレート化に果たした役割について、本書を読んで初めて認識しました。
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歴史というと、年号を覚えて、普段使わないような難しいことをひたすら覚えて、同じような名前が何度も出て来るのを覚えて......。
そんな、恐ろしく退屈な暗記科目、と思ってはいないだろうか。
あるいは、そんなの誰も知らねえよ!と叫びたくなるようなマニアックな問題にさらされ、しかしマニアックな人々はそれ...続きを読むPosted by ブクログ -
新書ながら世界史のエピソード・うんちくが満載 私としては大いに刺激を受けた
より深く極めたいテーマは、それぞれの参考図書にあたれば良いと思う
歴史を生き生きと学ぶことのできる貴重な一冊でした
1.交易の価値
侵略・征服というほうが華々しいが、現実には双方がWin-Winとなる交易の意義が大きい
た...続きを読むPosted by ブクログ -
情報だけ届いても、実は世界は動かない。
実際に物が(経済的に許容できるコストで)動くってのは凄いよねってのと、今読んでいる「東インド会社とアジアの海」にも繋がるなあと思って読んだモノの、いくら新書でもさすがに軽すぎる。浅すぎる。ちょっとがっかり。
特に、著者独自の見解?であるディアスポラ後のアルメニ...続きを読むPosted by ブクログ -
「〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史」 読み終わった。インターネット以前の情報史(出版、腕木通信、電信、電話)がまとまっていて手軽に読むには良い本。ただ、もう少しインターネットについて書かれていても良い気がする。Posted by ブクログ
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網羅的では全くないけど、エピソードの積み重なって世界史全体になっていくと思うので、面白いとこだけつまみ食い的な本書は面白い取り組みだと思う。
はじめのほうのエピソードは面白かったかなPosted by ブクログ -
世界秩序について、現在を起点にしてではなく時間と空間を俯瞰して考えていく。そこにはそれぞれの時間と空間の繋がりが、ある時は重なり合い、ある時は別々のものとして現れてきた。それぞれの世界史ではなく、地球の世界史が続いてきた。
本書は、リベラールアーツの学びとして、自分自身が向き合う様々な場面で活き...続きを読むPosted by ブクログ -
2018066
主にヨーロッパの大航海時代のお話、バイキング、保険の発展、イギリスやアメリカのヘゲモニー国家のあり方など。
母を訪ねて三千里の時代は、ヨーロッパが発展して成熟していくなかで貧困国に投資する方が儲かる時代。だからマルコの母はブエノスアイレスに出稼ぎに行ったというもの。
ひとの流れ...続きを読むPosted by ブクログ -
経済から捉えた世界史。ムスリム商人(イスラム)が古代から中世では大きな影響を与えていたことを、たんなる歴史の勝者論に惑わされずに認める必要があるらしい。ローマ時代でも地中海はヘレニズム、中世はイスラムのものだったのだから、そうなんだなと思う。Posted by ブクログ
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競合している相手がいなくなったら、その相手の販路を利用してシェアを増やすなんてのは当たり前のこと。
だから、ローマ人がカルタゴを滅ぼしたら、フェニキア人の交易路をそのまま継承するのも当たり前の話だろう。
だけど…その交代劇は突然だったのだろうか? 歴史の転換期、ローマの商人とカルタゴの商人は同じ港で...続きを読むPosted by ブクログ -
さらさら読めるんだが、主語が拾いにくい。端的に言えば、分かりにくい。
オランダのゲヘモニー。活版印刷の普及は商業の発展に繋がった。ヨーロッパ内での情報の共有化による価格の均一化や情報の正確性の向上から国際貿易商人の活動が活発となった。17世紀、ヨーロッパ商業の中心地はアムステルダムだった。宗教的...続きを読むPosted by ブクログ