玉木俊明のレビュー一覧

  • ヨーロッパ覇権史

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    書店で見かけて気になって買った一冊。中身の大部分に繰り返しが多いのは少し微妙だが、学問的見地よりも少しゆるく語られる序章、終章、あとがきあたりが面白い。
    オランダ、イギリス、アメリカと覇権国家が移っていくグローバリゼーションの歴史が語られる。なぜ覇権を握ったのがポルトガル、スペイン、フランスでなくオランダやイギリスだったのか、その理由が分析される。明治維新で日本人が最も学んだのはイギリスだったが、この時代のイギリスがいかに世界を牛耳っていたか、その感覚がよくわかる。例えば20世紀に入る頃には、イギリスが世界中と電信で情報交換できるようになっていたというのには驚くほかない。
    終章では近代ヨーロッ

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    2015年10月11日
  • 味の世界史 香辛料から砂糖、うま味調味料まで

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    世界史を語る上で、食・味の歴史は欠かせないと日頃から感じていたので、読んでみた。
    香辛料、砂糖の観点から見た世界史であり、そこに物流だけでなく、世界の覇権の動きが凝集されているように思えた。
    大航海時代前はあくまでムスリム商人経由で入ってきた少量の香辛料をヨーロッパ内部で流通させていただけだったが、大航海時代からはヨーロッパ人が自ら「取りに」行くようになった事(自己完結・自己調達型の輸送システムの誕生)、近世,17世紀に入ると「砂糖革命」がおこり、新世界での大規模プランテーションでの大量生産がなされ、奴隷制や資本主義経済の成立にも大きく影響した事、植民地と宗主国の従属関係には、工業国かどうかで

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    2026年03月07日
  • 世界史を「移民」で読み解く

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    冒頭の方は面白かった。特に、先史時代に太平洋に移民をしつつネットワークを広げて行った話、遊牧民の移動によって日本もヨーロッパも同時代に影響を受けていた話、ヴァイキングのネットワーク、アルメニア人のネットワークやアラブ人のネットワークと琉球のネットワークが接続していた話など。

    他方、徐々に西欧を否定するようなトーンが目立ち始める。西欧が誇っていることは既に他民族が構築していたもの、という主張をギリシャ、アレクサンダー、ローマ、中世、大航海時代と延々と続いていって次第に食傷気味になる。また最後の第一次大戦から現代に続く話は誰でも知っている話で何で書いたのかなと。

    ということで、短く簡単に読める

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    2026年02月01日
  • 味の世界史 香辛料から砂糖、うま味調味料まで

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    私たちが今味わっているものにはどのような歴史があるのか。
    香辛料、砂糖、うま味調味料、「味」という切り口から、ヨーロッパを中心とした世界史を概観する。教科書的な世界史の説明ではなく、身近なモノを通じて、人間がどのように歩んできたかを知ることができる。
    さっくりと読めて、良い暇つぶしになりました。

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    2025年06月30日
  • 味の世界史 香辛料から砂糖、うま味調味料まで

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    香辛料と砂糖がどのようにして世界に伝播したか、それを引き起こした欧州の大航海時代に焦点を当てて追いかけた本。

    もっと味覚にフォーカスした本だと思っていたけど、歴史学・経済学的な話だったので、ちょっと予想と違った。

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    2025年05月25日
  • 商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた

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     中間的に経済の仕組みに入ってきて、中抜きしていく商人の姿を歴史的に捉えている書。時代背景等歴史に詳しくないと、特に古い時代の場合は、わかりにくい。せめてもう少し地図を添えていただけると良かったのかなと思う。さらに言えば、裏の人的なネットワークから見る視点(例えば華僑やユダヤ人・ネットワーク)が見えてくるとより面白みが出でくるのかなとも考えた。

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    2025年03月12日
  • 物流で世界史を読み解く 交易、移民問題から食文化の革新まで

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    過去から現在までの世界の変動を、物流という新たな視点で描いている。
    専門用語や難しい外来語が沢山あり、あまり分かりやすくはなかった。一つの章ごとに最後の何行かで簡潔にまとめてくれていたので、ある程度は理解できた。

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    2025年02月24日
  • 味の世界史 香辛料から砂糖、うま味調味料まで

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    香辛料、砂糖、化学調味料と味覚に直結する調味料の変遷でどのように歴史が動いていったかを書いた本。
    古代や中世はフェニキアとかアラブアルメニアとかが香辛料を扱っていたが近世になると味強すぎて食えないから素材の味をという好みになり砂糖のほうが良くなったと。そして輸入だけでなく自分で作ろうとのことで南米なりを植民地化してという話。そしてものだけでなくその流通ルートを押さえたイギリスすごいよね、でも第2次産業革命で化学が発達したから化学調味料になると後塵を拝したねというオチかと。そして味の素とかがある日本も少し出てくる。
    それはそれでいいが、あとがきでヨーロッパもアジアによる味覚がないとなりたたなくな

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    2024年12月12日
  • 味の世界史 香辛料から砂糖、うま味調味料まで

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    <目次>
    はじめに なぜ「味」で世界史をたどるのか
    第1章  香辛料貿易のはじまり~古代・中世
    第2章  香辛料貿易とヨーロッパの拡大~大航海時代の幕開け
    第3章  香辛料から砂糖へ~近世世界の変貌
    第4章  砂糖と資本主義経済~近世から近代へ
    第5章  第二次産業革命がつくりあげた世界=げんだいにおける食の多様性
    おわりに 諸島から見た世界史

    <内容>
    「味」だが、「食」でもなく、どっぷりと世界史である。香辛料から砂糖、侵略と流通の歴史。これが本題だろう。ヨーロッパ世界史の大きな流れを捉えるにはいいかもしれない。

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    2024年12月08日
  • ユーラシア大陸興亡史

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    もう少しユーラシア大陸内部のお話を期待して読み始めたが、東の端と西の端の中国とヨーロッパの歴史のお話が主だった。読み終えたけど。
    何か普通の通史の本と毛色が違うと思ったけど、著者は経済史が専門のようで。それなりに私には新しい視点からの歴史書ではあった。
    巻末の参考文献の一覧が新書と文庫が主で、少しなんだかなぁとなったけど、私みたいな読者のための著作ということなんでしょうね、きっと。

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    2024年11月23日
  • 手数料と物流の経済全史

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    物流の経済史ではある。手数料については後ろの方に少し出てきただけで、物足りない。世界史をやり直した感じ。

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    2024年07月31日
  • 迫害された移民の経済史 ヨーロッパ覇権、影の主役

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    都市や国の名前で扱われるが、そこに縛られない
    移民や離散した民族の、その宗教的民族的な関係から世界貿易間での関わりや集団の影響。迫害についてではなく、16-18世紀の移民経済。

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    2024年06月02日
  • 商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた

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    ユダヤの商法のような本かと思ったが世界史の流れがメイン
    後半近現代史から英国や日本の商社などに触れつつビジネス要素も触れていた
    これまでは陸上や海上の物流貿易ネットワークで商人は儲けていたが、電信の発明以降はコミッション(手数料)がメインとなった。現代ではIT企業がネットワーク手数料で稼いでおり租税回避としてタックスヘイブンしている。
    世界史としては面白かったが、商人たちのビジネス技法について深掘りが欲しかった。
    普通の世界史本の要素が8割だった。

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    2024年01月08日
  • 商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた

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    テーマによってはあまり興味がわかずに読み飛ばしたりもしたが、世界史の授業で習った話を、「あれはこーゆーことなんだよ」と習い直す感じで、なかなか面白かった。

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    2023年10月24日
  • 世界史を「移民」で読み解く

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    このような大きなテーマを新書で、かつ、この分量で描くのは難しいですよね。どの章も今ひとつもの足りませんでした。時代を絞るとか、視点を統一するとかした方が読み易い気がしました。

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    2023年09月29日
  • 迫害された移民の経済史 ヨーロッパ覇権、影の主役

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    「迫害された移民の経済史」ではあるが、

    重点は迫害ではなく経済にあって、

    迫害されながらも、なおそれによって離散していることを

    強みとして生き抜いてきた人々の一つの歴史である。




    ディアスポラというと、ユダヤ系のイメージが強く

    本書でもその系統であるアシュケナジムや、セファルディムはしっかりと紙幅がとられている。

    とはいえ、ほかにもユグノーであったり、

    スコットランド移民であったりの話があり、

    多様な形の移民がある。




    もっともそれでも西側に偏っているのは東洋からは

    経済圏としての勢力を持つようなまとまった移民がなかったからであろうか。

    宗教的な理由、政治的理由、

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    2023年07月24日
  • 物流は世界史をどう変えたのか

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    一度読んだだけでは理解するのが難しい本でした。
    数値的データが多くて、漢数字で書かれてるのが読みづらかったけど国家を超えた民族の活躍があり、物流が発展したことが興味深いなと思いました!

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    2023年03月19日
  • 手数料と物流の経済全史

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    ロジスティクスと金融について俯瞰できる一冊。長いので、手軽にわかるという本ではないが、網羅性は抜群だと思う。教養的な厚めの新書を読み慣れている人にはいいかもしれない。

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    2023年02月12日
  • 16世紀「世界史」のはじまり

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    グローバル化が始まり欧州基準が世界を席巻し始めた時代。16世紀はどのような時代だったのか、日本からポルトガルまで科学と交易、特に宗教改革よりもイエズス会を中心としたカトリックや、近代主権国家の成り立ちに言及。

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    2021年09月05日
  • 16世紀「世界史」のはじまり

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    ネタバレ

    <目次>
    序章   「世界史」はいかにしてはじまったのか
    第1章  大航海時代~グルーバル交易ネットワークの誕生
    第2章  世界史から見た「宗教改革」
    第3章  宣教集団にして死の商人~イエズス会の世界戦略
    第4章  科学革命とキリスト教
    第5章  カール5世とスレイマン1世~16世紀前半の世界
    第6章  フェリペ2世vs主権国家~16世紀後半の世界
    第7章  世界史に組み入れられた戦国日本
    まとめ

    <内容>
    教養新書としては、ざっくりな内容かもしれない。帯に「歴史総合」を学ぶ人必読!の怪しい文字も…(つられて買った私も…)。専門は16~18世紀のバルト海貿易だそうで、まあ、タコつぼの専門を

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    2021年04月30日