阿辻哲次のレビュー一覧

  • 漢字を楽しむ

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     漢字を楽しむ
     この4月からNHKラジオの中国語講座を担当している。その4月号の最終ゲラが出た段階で、校正者の一人から、「テキストの漢字と辞書の漢字の字体が違うが、どうしますか」という質問がきた。たとえば、“买”の字の最後の画の点は、辞書では上にくっついているのに、テキストは離れている。“月”や“真”の中の短い横棒は辞書ではくっついているのに、テキストでは離れている。“女”の横棒と最後の画とは辞書では接しているだけなのに、テキストでは交差している。“了”の縦棒は辞書ではまっすぐなのに、テキストではゆるやかにカーブしている等々いわれてみればそうで、一般の辞書をみる限り、テ

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    2009年10月07日
  • 近くて遠い中国語 日本人のカンちがい

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    日本における近年の漢字ブームの立役者と一人といったら本人は気を悪くするだろうか。しかし、阿辻さんの語り口で、漢字に興味を持った人は多かろう。その阿辻さんが、中国語教師として(漢字学だけで暮らしているわけではない!)自分の学習経験を晒しながら、中国語とはなにかを知らない人のために書いた中国語入門書。しかも、それは日本人の漢字で現代中国語がどれだけわかるかを問いかけたもの。本当に中国語をマスターしようと思えば、日本人のもっている漢字の知識ではだめだという含みが本書の根底にはある。したがって中国語ができる人にはちょっともの足りないか。帯に「中国語ができる人は読まないでください」というのは、本当は逆説

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    2009年10月07日
  • 部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する

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    前の本でもそうだったけれど、常用漢字、当用漢字のしてしまった罪悪についてつくづく腹が立つ。まったくもって罪の大きな漢字の改悪だったのだ。
    白川静の本を読むたびに思うことを改めて思った。
    それにしても常用漢字の規定により、公用文では動植物はカタカナ表記にすることとなっているというのには驚いた。役所というところではそんなことになっていたのか。やはりこの国は相当前から駄目な方向に向かって走っていたんだな、と思う。そして何も改善されていない。

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    2009年10月04日
  • 部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する

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    漢字は部首や部品に分解しておぼえると覚えやすいものだということをこの本の1が出たときに書いたが、2は1よりもいっそう文章が読みやすい。ひとつひとつの部首によくこれだけいろんなエピソードをくっつけられるものだ。著者の蓄積に感心する。漢字は確かに現在、もとのカタチから大きくずれてはいるが、単なる記号とはいえない。戦後の漢字改革は字体を減らすことに一生懸命になるあまり、示へんは衣へんと紛らわしいし、「戻」「為」等、字源との関係を絶ってしまった字が増えたことは残念なことであった。また、部首といいながらまったく関係のない字も入っていたり、ほとんどその部首に属す字がないとか、現在の漢和辞典が引く人の便宜の

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    2009年10月07日
  • 部首のはなし 漢字を解剖する

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    漢字の面白話が満載で楽しく読めた。漢和辞典が楽しく見れそう。「也」という文字にはそんな意味があったんですねぇ…。

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    2009年10月04日
  • 部首のはなし 漢字を解剖する

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    阿辻さんとは面識はないけれど、どの本を読んでも本人とお話しているような気持ちになる。漢字はこんなふうに部品に分解して覚えるのが一番だ。こんな調子で漢字部品分解字典もつくってほしいところ。「盆地」の「盆」がお盆の盆でないことを学生時代から気づいていたとはおそれいりました。

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    2009年10月07日