阿辻哲次のレビュー一覧
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[ 内容 ]
漢字が誕生して三千年、漢字の字体はさまざまに変化していった。
そのなかで、多くの部首が生まれ、消えていった。
所属する部首を移動したり、部首が分からなくなってしまったものも多い。
漢字を分解してみると、その合理性と矛盾がはじめて見えてくる。
50の部首ごとにたどる楽しい漢字エッセイ。
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中国語を始める人に読んでもらえると楽しいと思う一冊。
大事な部分がかなりある。
そして中国語は漢字だからといって、日本人に学びやすい言語であるという幻想を軽く打ち砕いてくれている。ありがたい本。Posted by ブクログ -
前著と同様に部首ごとの漢字の成り立ちを易しく説明された本。取り上げている部首は当然のように前著よりもマニアックなものが多い。Posted by ブクログ
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面白く読んだ。そして勉強になる。一個二個というときになぜ一ケと書くのかとか頁という字でなぜページという意味になるのかとか、前から不思議に思っていたことがわかった。Posted by ブクログ
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春に向かって三寒四温だねーと友人が話していたが、三寒四温を知らなかったので、後で調べてなるほどと思った。と同時に四字熟語と言った分野の教養に乏しいなと感じたので、手に取った一冊。言葉の意味の解説でなく、その言葉の由来や関連する事例をまとめた本であった。一つ一つが短いので読みやすい。読みながら思うのは...続きを読むPosted by ブクログ
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漢字の第一人者が、漢字についての蘊蓄を綴った好署。
息抜きのようなコラムが、門外漢には特に面白い。
「漢字歳時記」では、恭賀新年が取り上げられる。この「恭」という字、現代の中国では「大便」という意味があるそうだ。これを知ったら、年賀状には使えないね(笑)。
「色っぽい話」には、新婚初夜の夫婦について...続きを読むPosted by ブクログ -
『部首のはなし』(中公新書)の続編です。今回も、50の部首が取り上げられ、それらにまつわるさまざまな薀蓄が披瀝されています。
身近な漢字が取り上げられていますが、これまで知らなかった話が満載で、楽しんで読みました。Posted by ブクログ -
日本における近年の漢字ブームの立役者と一人といったら本人は気を悪くするだろうか。しかし、阿辻さんの語り口で、漢字に興味を持った人は多かろう。その阿辻さんが、中国語教師として(漢字学だけで暮らしているわけではない!)自分の学習経験を晒しながら、中国語とはなにかを知らない人のために書いた中国語入門書。し...続きを読むPosted by ブクログ
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前の本でもそうだったけれど、常用漢字、当用漢字のしてしまった罪悪についてつくづく腹が立つ。まったくもって罪の大きな漢字の改悪だったのだ。
白川静の本を読むたびに思うことを改めて思った。
それにしても常用漢字の規定により、公用文では動植物はカタカナ表記にすることとなっているというのには驚いた。役所とい...続きを読むPosted by ブクログ -
漢字は部首や部品に分解しておぼえると覚えやすいものだということをこの本の1が出たときに書いたが、2は1よりもいっそう文章が読みやすい。ひとつひとつの部首によくこれだけいろんなエピソードをくっつけられるものだ。著者の蓄積に感心する。漢字は確かに現在、もとのカタチから大きくずれてはいるが、単なる記号とは...続きを読むPosted by ブクログ