戦後日本漢字史

戦後日本漢字史

1,155円 (税込)

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3.5

現代日本語における漢字は、どのような議論や試行錯誤を経て今日の使われ方になったのだろうか? 戦後、民主主義の発達を阻害するという観点から、GHQは漢字廃止を提案し、また漢字制限のため当用漢字表・字体表が定められた。制度面では、これを緩和する方向で後年、常用漢字表制定とその改定が行われる。他方、実用面では、機械では書けないと言われていた日本語がワープロの登場で一気に障害を乗り越え、難字すら情報機器によって身近になるという逆転現象を起こしている。現代日本語に残された問題の起源を探り、未来を予見する刺激的な日本語論。

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戦後日本漢字史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年04月23日

    ・阿辻哲次「戦後日本漢字史」(ちくま学芸文庫)を読んだ。本書で最も良いと思つた一文は、「点を一つとれば、それだけで国民が正しい漢字を書けるようになる、とでもいうのだろうか。 日本国民もずいぶんとなめられたものである。」(138頁)であつた。これは「臭」の下が本来は「犬」であつたのが、戦後の漢字改革で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月24日

    漢字制限論は明治から出されてきたが、敗戦の一つの反省として、初等、中等教育の大事な時期に膨大な漢字を覚えるのは無駄で、もっと大切なことに学習時間を充てるべきであるとの、「善意」の意見から本格的な検討が始まった。
    当用漢字や常用漢字にまとめられるまでの検討状況や、その後の国民の反応など、漢字という身近...続きを読む

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