安部司のレビュー一覧
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多くの添加物関係の本は、添加物をその毒性レベルで分類した紹介が主な内容である。
しかし、この本は、実際に添加物を売ってきた経験を持つ著者が、なぜ製造者が添加物を入れるのかを、現場の生々しい話に基づいて説明する。
感情に訴えかける視点
本書の主張は、実験による毒性の評価よりも、添加物まみれの食品の製造過程を知った上で、「本当に自分で食べたいか、家族に食べさせたいと思うか」という感情に訴えかけるものだ。
添加物が子供に与える影響
子供に添加物を多用することの弊害として、著者は以下の点を挙げている。
味覚の混乱: 本来の素材の味を知らずに味覚が狂ってしまうこと。
食に対する認識の歪み: 食 -
Posted by ブクログ
発刊後、11年たっている。
筆者の名前と記事はとみに、グーグルのトピックに出てきており、既知の人は多かろうかと・・更に、彼が鳴らし続けている景勝に意味は潜在化して深刻化すら考えられ、問題の闇混迷は進んでいると考えている。
昭和世代の生きの頃とかしつつある今、子供のころ食べていたのが無条件にいいとは考えていないし、まずいのも、見かけ酷すぎのもあって、文明の進化で良くも悪くも変容は受け入れているのが職を巡る環境。
例えば、農家の後継ぎ問題、日本国内の気象変動、ひいては輸入に頼らざるを得ない事情の一層の拍車、今や国民病と化している糖尿病と予備軍の戦慄、そして・・
特に考えるのは女性の位置付の変貌‥ -
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食品添加物を売り歩いていた著者だからこそ分かる、食品添加物の光と影。
「食品添加物は悪い」ということはぼんやりみんな思っているけど、「結局何でダメなのか?」「なのに食品添加物使うのはなぜ?」という所については、なかなかよく分かっていない人がほとんど。食品添加物が世の中に愛されている理由や食品添加物の働き、私たちが賢い消費者になるために出来ることは?について丁寧に書かれた本。
難しい名称を覚えよ!といった内容ではなく、とっつきやすく、読みやすい。
判断するのは自分。選ぶのも自分。
ただ、知った上で選ぶ必要がある。
本当にその通りだと思う。
食品添加物のバイブル的存在として定期的に見直したい。 -
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ネタバレ食品添加物を完全悪とせずメリットも述べているのが信頼できる。
また、個人的には下記事実に驚き。知ってよかった。
・食品添加物は1種類でしか、しかもマウスにしか実験しておらず、人体への摂取量の決め方も、「マウスでこれくらいだから人間だとこれくらいか」の感じで決めている
・一方で食品添加物は1種類のみで摂取することはまずなく、複数種類を同時に摂取している
・一括表示という制度があり、1つの添加物の名前の中に数種類もの添加物が入っている可能性がある
食品添加物をとる生活をしていた人VS取らない生活をしていた人(例:昔の人と現代人や、海外の人VS日本の人等)で寿命等に違いはあるのか?などという研究結 -
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添加物は悪、そんなことを主張している本ではありません。
みんな、自分の口にするもの、身体に入れるものについて、どのくらい知っているか。
添加物にはいい面も悪い面もあります。
間違いなく、添加物の恩恵を受けて私たちの生活は豊かになってきました。
だけれども、その代償はどうか?
そのことについて考えたことはあるでしょうか?
安くて長持ちする、見た目のいい美味しい食品。
それらを求めているのは消費者です。
でも、食品の裏側に関する実態を、消費者は知らない。知れない。知ろうとしていない。
生産者、販売者、消費者の3者が同じ土俵にいないことを問題提起しているのです。
いまでこそ、"つな -
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コーヒーを飲むさい、コーヒーミルクを入れるのは絶対やめたほうがいいとわかりました。
コーヒーミルクには、ミルクや生クリーム等が使われてると思われがちですが、実際は違います。
・水
・サラダ油
・複数の添加物
おもにこの3つで作られてます。
コーヒーミルクのあの白色は、添加物によって着色したもの。あのミルク風味は、添加物の1つである「香料」によるものです。
牛乳も生クリームも使われていません。
コーヒーミルクには、心疾患のリスクを上げる「人工のトランス脂肪酸」が含まれていると知っていたので、以前から使わないようにしてました。
今後も使わないようにします。
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食に対する意識がガラリと変わった!!
私は今まで添加物が何かは理解していたけど、それが体に与える影響とか、何の目的で使われているかをあまり深く考えたことがなかったです。だから、食品のパッケージに「無添加」と書かれていても、そこに惹かれて選ぶなんて事をしたことがなかったです。
添加物に対して知識のない私は読みはじめてすぐ衝撃の連続でした。
ーー''普段コーヒーに入れているミルクが、水とサラダ油と添加物だけでできていることを知らない。サボテンに寄生する虫をすりつぶして染めた「健康飲料」を飲んでいるとは思いもしない。「体のため」と買って食べているパックサラダが、「殺菌剤」 -
Posted by ブクログ
添加物のことは軽く知っていたが、このようにその企業で長年働いたことがある人の説明があって納得しながら読むことができた。
安かろう悪かろうはやはり食品でも同じで、これまでの食生活を振り返って反省する良い機会を持てた。
知識を行動に結びつけるために、まずはウインナーやベーコンなどの添加物たっぷりの加工食品はできるだけ食べないようにしている。また味醂風調味料を本味醂に変えて、味の素はこれから追加で足さないようにする。塩も安ければいいのではなくちゃんとうらの表示をみて買うようにした。またコンビニにも行かずに、自炊ほぼ100%を達成している。
そもそもがんが日本特有で、年々増えているのはこのように -
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読んだら世に蔓延する食品添加物がみえるようになります。今までみえてるはずなのに無視してたんですよね、そんな自分にはもう戻れません。
「食品添加物=悪ではない」と本著は繰り返し述べています。大事なのは光と影を知った上で、自分なりの付き合い方を考えることだと。
内容の衝撃もさることながら、読み物として、文章や構成に引き込まれる面白さが在ったことは予想外で楽しく読書できました。攻撃的な本かと誤解してたんですけど、柔らかい本でした。
↓心に残った1行
「(子どもたちの)味覚が壊れることも怖い、毒性の問題があることも怖い。しかし、それ以上に化学的につくられた食事によって食卓が壊れていく。それが一番 -
Posted by ブクログ
個人的に非常に勉強になりました・・
食べ物は生命維持の基本、何を食べるかで長期的に身体や精神に多大な影響を及ぼすのは明白
何を口にしてるかは情報として知っていて当然だが、それを知るツールがなかったため本書は画期的。1作目読んでないので必ず読もうと思う
中国の食の安全をバカにしてる日本人、でも日本でも同様の実態が存在してることに気づかされる。 欧米では規制がある添加物も、日本ではたいてい基準さえないという情けなさ・・ 厚労省や消費者庁の力量が疑わられる
将来的には自然選択で添加物をうまく消化できる世代が現れてくるかもしれないが、犠牲を前提にした政策は今の時代にそぐわない考え方。
発ガン性の可能