森炎のレビュー一覧

  • 死刑と正義

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    『死刑は必要かどうか』それは答えのない問いだ。本書は死刑判断、及び死刑の必要性を考える上で基礎となる考え方を具体的な事例をもとに提示してくれた。死刑判断はいろんな要素が絡み合って複雑化していくが、それを冷静に汲み取って考えていく必要があると思った。私は死刑は必要だと考える。たとえ殺人罪に問われた被告人に何人も侵害できない「生命権」があるとしても被告人がその権利を自ら侵害したことに変わりがない。すなわち、戦争に行けば、そんな権利はお構いなしのように人は人を殺した時、自分も殺される可能性があるということ、それを知るべきだ。だからこそ、私は死刑が必要だと思う。ここで初めの問いに戻るが、死刑は必要かど

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    2025年04月01日
  • 死刑と正義

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    死刑と正義、本書を読み終わった後には誰もが「死刑」の必要性について、脳が永久ループにでも入ったかの様に、停止しないメリーゴーラウンドの様にグルグルと、神経が動き回る様な感覚に陥る。そしてそこには正しい答えは存在せず、ただひたすらに考えるしかない思考の階段を登っているような状態だ。世の中には死刑を廃止すべき、維持すべきとの存廃両論が存在する。どちらの言い分も正しさも誤りも無く(両者が深く考えた上での各人の出した結論なら。単に浅い知識で何れかに追随するだけなら意味はない)、この議論は永久に終わらないだろう。
    本書は考え得る人間の最大の罪悪である「殺人」を題材として、それに対する最大の司法処置の「死

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    2023年07月16日
  • なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか 変わりゆく死刑基準と国民感情

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    日本では昨今、死刑基準に変化が生じている。国民の誰もが死刑裁判に立ち会う可能性がある今、妥当な死刑判決はあり得るのか。戦後の主だった「死刑判決」事件を振り返りながら、時代によって大きく変わる死刑基準について考察する(表紙カバー)。

    本書は実にシンプルな構成となっている。第1章では、戦後日本のめぼしい死刑事件の解説により、時代の変遷とともに死刑判決が異なっていることを示している。第2章では、議論の取っ掛かりとなる現在の死刑判決の基準の解説をしている。第3章は死刑判決の根底にある人間観、社会観について述べている。そして最終章はこれまでの議論から、死刑判決に正義があるのかということを読者に問いかけ

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    2014年11月30日
  • 司法殺人 元裁判官が問う歪んだ死刑判決

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    ネタバレ

    インタビューでの野崎弁護士は自分の責任逃れのために裁判所の批判をしているようにしか思えなかった。起こってしまった事実ありきで起こる前の判断を糾弾するのってずるい。まして自分も深く関わってることなのに。

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    2014年11月01日
  • 司法殺人 元裁判官が問う歪んだ死刑判決

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    冤罪を起こす日本の司法の実態を、「疑わしきは罰せず」の意味と、その履き違えも指摘しながら明らかにする。
    有罪とするのであれ無罪とするのであれ、判決は絶対のものだと考える強い性向を持つ裁判所、本当に恐ろしいと思った。

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    2014年05月19日
  • 死刑と正義

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    ネタバレ

    チェック項目20箇所。死刑の自由化とは、死刑の価値化でもある、これまでの職業裁判官制度のもとでは、死刑の基準はあっても、真の意味での判断はなかった、あったのは形式的な基準の運用だけで、実質的な正義の判断と言えるようなものはなかったのである、これまでの官僚司法が市民の司法に変わったことで、これからは正義の価値観を示すことができるようになった、また、それが求められている。死刑宣告である以上は、どうあっても、「こういう理由で死刑しかないのだ」とはっきり言えなければならない、それも、ここでとくに一つ注意喚起しておきたいのは、人命の価値は何ら理由にできないということである。最終の価値判断は個々の市民によ

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    2013年06月18日
  • 死刑と正義

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    久しぶりに読み応えのある新書。著者の教養の深さには驚かされた。未だ世論の8割以上が支持している死刑について,結論は示すことなく,その判断に至る価値判断をそれぞれの死刑空間(事件の種類)について書いている。法律論ではなく,哲学の勉強といった感じ。

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    2012年12月12日
  • 名作裁判 あの犯人をどう裁く?

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    表紙が子供向けのように見えた。
    実際に見てみたら、大人でも読める。
    NHKの昔話法廷みたいな感じだった。
    原作のほうも読んでみたい。
    また読み直したい。

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    2023年07月12日
  • 量刑相場 法の番人たちの暗黙ルール

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    犯罪の内容に対して量刑が軽すぎるだろ、と思うことはしばしばあるが、裁判官も過去の判例から大きく外れた判決をだすことはなかなか難しいとは思う。だからこそ裁判員裁判の結論をもっと重視するようにしたほうがいいと思うけど。禁錮と懲役の違いなどは初めて知った。

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    2020年08月30日
  • 「裁く」ための練習帳 裁判員の必読本

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     裁判員制度に向けて、実際の裁判結果から、どういう罪がどういう刑になるのか、大体の基準や、軽減する際の判断のポイントなどを教えてくれる本。
     同じ「殺人罪」でも、死刑と無期懲役で分かれるのはなぜ?殺した数によって変わるのか?
     「放火」と「放火殺人」の違いは?
     「強盗」と「強盗殺人」の違いは?
     など、テーマ毎に、まず実際に起きた複数の事件の概要とその裁判結果を簡単に出される。その後、作家と弁護士の対話形式で、なぜそんな裁判結果になったのか、判断基準は何なのかなどの説明がなされるという構成。
     裁判員裁判が行われる裁判は重要な裁判が多いため、死者がいたり、血生臭めの事件が多いのは仕方がない。

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    2020年01月16日
  • 死刑と正義

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     裁判員裁判が行われるようになったことによって死刑のあり方が大きな変容を遂げた事実をふまえた死刑論である。
     専門家の裁判官のみで行われていた裁判では死刑の認定はいわばポイント制であったという。いくつかの要素を満たしたものが死刑とされた。そのため死刑と無期懲役との境界線は一般人の感覚からは理解しがたいこともあったという。
     裁判員裁判が始まってからは正義の基準はいわば同情の度合いになったという。そのために裁判の判例は多様になり、その統一性はしばしば破られる。
     筆者は死刑の最終判断基準に関しては慎重ににして歯切れが悪い。ただ死刑制度自体は社会制度の維持に不可欠なものとして存在価値を認めている。

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    2019年02月23日
  • 死刑と正義

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    未だに各方面が議題として挙げている『死刑』という制度について著者なりの見解を示したものです。

    死刑となり得る(なった)事件を幾つかピックアップし、事件の性質に基づいて細分化することで、『死刑』について多角的な視点を持って眺めることが出来るようになっています。

    事件のピックアップのみならず色んな哲学者の考え方なども引用してきているため、哲学の勉強にもなりました。

    著者自体は中立的な視点を持っているような記載っぷりでごじましたが、若干死刑廃止派に傾いているような感覚を覚えました。

    難しい部分もチラホラございますが、概ねスラスラ読み進めることが出来るため、暇な時に『死刑』について見つめ直すに

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    2017年11月16日
  • 虚構の法治国家

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    検察と裁判所という司法権力機構の内部組織に属する人たちが、外部から遮断された状態の中で、お互いの保有する国家権力をもたれ合いながら唯々諾々と人の命をもて遊ぶ。

    閉鎖的組織というものは、自らが長年踏襲してきた制度・慣習を正しいものと思いこみ、何ら反省することなく続けてしまう。

    司法官僚の実権は検察行政官僚が握っている。

    この本は、極々少数派である検察・司法の良識が悪習を正そうと語り合ったものである。

    検察と国税に脅される国会議員で構成される内閣で、司法行政を正すのは至難の業である(笑)。

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    2015年04月26日
  • 虚構の法治国家

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    郷原弁護士の名前は聞いていたが、本書でその迫力に圧倒された。

    美濃加茂市長が無罪になるのは当然のように思われる。
    小沢一郎、植草、が冤罪だろう、

    検察、裁判所が一体になっていれば何でも出来てしまう、いな、なされていたのだろう。

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    2015年03月22日
  • 死刑と正義

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    裁判員制度の中で、どのように向き合うべきかをケースに分けて説いてるので、なかなか分かりやすく且つ興味深く読むことができます。
    罰とは、正義とは、そして死刑とは。考えさせられる本でした。
    『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』を読んで思うところがあり、再読。
    物事には多面的な要素がある事を忘れず、感情や周りの意見に流されず、自分なりに考え、答えを持つ事が大事なのだと再確認。

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    2014年08月15日
  • 死刑と正義

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    何を基準とし、死刑かそうでないかを分けるのだろう…それには、「正解」が、ない。裁判員制度導入により、私たち一人ひとりがその都度考えていく。

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    2013年03月20日
  • 死刑と正義

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    (少なくとも現在の日弁連では)あまり議論されていない視点から死刑について論じられており、著者がどんな経緯でどんな状況で何を考えながら本書を著したのか想像してしまう。

    裁判員に選任される可能性のあるすべての人に読んで欲しいが、議論をカントやニーチェを引用しながら展開するので取っ付きにくいと感じる人が多いかもしれない。

    死刑求刑事件の弁論には使えなさそうだが、ものを考える練習にはなった。

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    2012年11月26日
  • 裁く技術 無罪判決から死刑まで(小学館101新書)

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    もし自分が裁判員になったなら? 裁判員の任務は、「被告人が犯人かどうか」を判断し、犯人の場合には「量刑をどうするか」を決めること。 この2点を豊富な裁判例を引いて説明してあり、分かり易い。 ただし、実際の事件に「おいらがナンバー1誘拐殺人事件」などと勝手に命名するのはいただけない。

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    2012年05月05日
  • 裁く技術 無罪判決から死刑まで(小学館101新書)

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    毎年30万人超、約28年で20歳以上の日本国民全員が、その候補になるという裁判員制度。
    もし裁判員に選ばれてしまったら、我々は法廷で何をすればいいのか?
    凶悪重大事件をどう裁けばいいのか?
    そんな裁く不安を解消するために必要なのは、理念や題目などの抽象論ではなく、具体的な方法論だ。
    「最も注意すべきは初公判開始後30分」、「標準的殺人事件の懲役は13~14年」、「死刑が確実なのは、3人以上殺害した場合だけ」など、今まで語られることのなかった具体的な『裁く技術』を、元裁判官の森炎弁護士がわかりやすく明示する。

    [ 目次 ]
    序章 裁判員はどれだけ大変?
    第1章 裁判の流れをつかむ

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    2011年06月12日
  • 裁判員のためのかみくだき刑法

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    [ 内容 ]
    ほぼすべての国民が裁判員となって人を裁く可能性をもつ裁判員制度。
    この制度の下、市民裁判員は、「強盗殺人」「放火殺人」「誘拐」など、極刑も想定される罪を裁くことになる。
    「市民感覚」「白紙状態」…そんな姿勢で臨んだ法廷で、彼らを待っているのは、「人を裁けるのか」という大きな苦悩だろう。
    いかに人を裁くべきか?
    その指針、そして大原則となるのが「刑法」である。
    実例を豊富にまじえた、あまりにもわかりやすい、裁判員制度時代の刑法入門書。

    [ 目次 ]
    序章 裁判員にとって必要な条文はこれだけ
    第1章 「罪と罰」―「罪」の世界
    第2章 正当防衛と緊急避難―許された殺人、許された傷害

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    2010年07月07日