あらすじ
量刑とは、裁判官が当事者らの言い分や証拠を、刑法の定める範囲内で酌量し判決を下すことである。その判断は各裁判官に委ねられているものの、先例判例主義が重視されるため、「一人殺しは無期」「三人殺しは死刑」といった刑罰の“相場”が自ずと形作られてきた。例えばゴルフ場からロストボールを“大量”に持ち帰れば懲役10カ月、“衝動的”な放火で“一人”焼死させたら懲役10年など、微罪から重罪まで、法の番人たちが共有する刑罰の約束事が全て明らかに!
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犯罪の内容に対して量刑が軽すぎるだろ、と思うことはしばしばあるが、裁判官も過去の判例から大きく外れた判決をだすことはなかなか難しいとは思う。だからこそ裁判員裁判の結論をもっと重視するようにしたほうがいいと思うけど。禁錮と懲役の違いなどは初めて知った。
Posted by ブクログ
元裁判官の著者が「量刑」の現状を実例を挙げて紹介する内容。刑法の研究者にはなるほど、と思える部分もあると思うが、一般の読者には退屈に感じられるのではないだろうか。淡々と事実が語られ、敢えてだと思うが、著者の見解を控えているのも一般的にはつまらなく感じてしまうのではないか。