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Posted by ブクログ
日本では昨今、死刑基準に変化が生じている。国民の誰もが死刑裁判に立ち会う可能性がある今、妥当な死刑判決はあり得るのか。戦後の主だった「死刑判決」事件を振り返りながら、時代によって大きく変わる死刑基準について考察する(表紙カバー)。
本書は実にシンプルな構成となっている。第1章では、戦後日本のめぼしい死刑事件の解説により、時代の変遷とともに死刑判決が異なっていることを示している。第2章では、議論の取っ掛かりとなる現在の死刑判決の基準の解説をしている。第3章は死刑判決の根底にある人間観、社会観について述べている。そして最終章はこれまでの議論から、死刑判決に正義があるのかということを読者に問いかけている。
本書は私が大学1年(2011年)のとき、死刑制度についての論文を執筆するために購入したにもかかわらず読み損ねて、積読状態になっていた本である。しかし本書を読んでみると、それが悔やまれるほどに目から鱗の内容だった。
裁判員制度が始まり、国民の誰もが死刑判決の判断を迫られる可能性がある。そうした時のために、ぜひ一度は読んでおきたい本である。
Posted by ブクログ
■永山基準
①犯行の罪質
②動機
③態様,ことに殺害の執拗性・残虐性
④結果の重大性,ことに殺害された被害者の数
⑤遺族の被害感情
⑥社会的影響
⑦犯人の年齢
⑧前科
⑨犯行後の情状
■死刑の基準の裏にある二つの基本的観点。
①「(殺人の)抜きがたい犯罪傾向」の有無
・なぜ前科の存在が死刑に結び付くかと言えば二度目であることで「抜きがたい犯罪傾向」ありと見極められるため
・二人殺害でも機会の同一性を満たす「同時型」であれば「抜きがたい犯罪傾向」が認められないということがある
・機会の同一性を満たさない「連続型」(巷間言われるところの連続殺人)の場合「抜きがたい犯罪傾向」と直結
・想定されているのは「安全な社会」であり,死刑にすることで一定程度市民の安全確保につながる
・「安全な社会という現代の日本社会の在り方と矛盾する者はその存在を社会の側から否定される」それが我々の社会であり日本という国家のかたちであるという社会の姿が念頭に置かれている
②「犯罪被害の極限性」
・「犯罪被害」を死刑判断の主要観点とするもの
・「結果の重大性(被害の深刻性)」と「遺族の被害感情」に重点を置く
・犯罪傾向というより被害者にどのようなことをしたのか,被害者の生命や尊厳に対してどのようなことをしたのかが重要になる
・被害者の立場に立ち犯罪被害を重視するということで大きな観点で見れば市民的な感覚の重視
・被害感情を満足させるために死刑が用いられている
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ビジネス・実用
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